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新チャンピオンの入部正太朗も登場 シマノレーシングが大阪でレース観戦講座
イベント
2019.07.05
大阪・梅田のグランフロント大阪内にあるシマノスクエアで7月3日、シマノレーシングチームを招いての特別講座「めちゃよく分かる!ロードレース〜シマノレーシングが教える観戦術」が開かれた。チームから野寺秀徳監督と、特別講師としてこのイベントの3日前に開催された全日本選手権ロードレースで優勝し、悲願の日本チャンピオンの座についたばかりの入部正太朗選手が参加。ロードレースの魅力を存分に語った。
シマノスクエアでは今年度から、水曜の晩を中心に月1回程度の定例イベントとして「夜のスクエア」を開催している。仕事帰りにスポーツ自転車に関するコツをつかめるプチ講座として、パンク修理講座や、アップグレード講座など、さまざまなテーマでユーザーの疑問に答える講座を実施している。
今回はロードレースの仕組みや楽しみ方を伝える内容。定員の40人は事前申込で満席になっていたが、あらかじめ出席予定だったという入部選手が全日本ロードで優勝したことで、参加者にはうれしいスペシャルゲストになった。入部選手はレース後初めて、ファンの前でのチャンピオンお披露目の機会となった。
講座では野寺監督が、ロードレース観戦の注目ポイントとして「風」「フィールド」「人」の3要素を挙げて、約1時間半たっぷり解説。ロードレースの歴史や文化、チームの組織や選手の肉体から、レースの戦術や用語、戦い方の実際までを細部にわたり、時には笑いも交えつつ事細かに説明した。
講座終盤では全日本ロードのダイジェスト映像を見ながら、入部選手のコメントとともにレースを振り返った。質問コーナーでは入部選手がゴールスプリントでの駆け引きのポイントや、ライバルチームの選手との絆(増田成幸選手からレース後にLINEのメッセージが7件も入っていたそう)、チームTTの走り方、レース中の水分補給方法など、参加者からの幅広い筆問に丁寧に答えた。
野寺監督は最後にロードレースの最大の魅力として、「人が抱く感情がレースを左右する。いろいろなドラマがあり、人が人とプライドをかけてぶつかり合う」と、人間らしいスポーツであることを挙げ、レース観戦の面白さをアピールした。