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ツール・ド・スイス2019 第8ステージ個人TTはランパールトが優勝

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個人TTでサプライズな勝利を収めたランパールト 
個人TTでサプライズな勝利を収めたランパールト 
 
第83回ツール・ド・スイス(UCIワールドツアー)は、2019年6月22日にゴムスで19.2kmの個人タイムトライアルを競う第8ステージを行い、ベルギーチャンピオンのイヴ・ランパールト(ドゥクーニンク・クイックステップ)が区間優勝した。彼は2017年のベルギーTTチャンピオンだが、UCIワールドツアーレースの個人タイムトライアルで勝ったのは初めてだった。

TT世界チャンピオンで総合2位に付けているオーストラリアのローハン・デニス(バーレーン・メリダ)は、19秒遅れの区間6位だった。黄色い総合リーダージャージを着たコロンビアのエガン・ベルナル(チームイネオス)は38秒遅れの区間11位と健闘し、総合首位の座を守ることができた。

6月23日の最終日には、標高2000m級の峠を3つ越え、今大会のクイーンステージとなる山岳ステージが行われる。総合首位のベルナルと2位のデニスのタイム差はたった22秒だ。最終ステージが頂上ゴールではないことが、総合優勝争いにどう影響するか楽しみだ。


■個人TTで優勝したランパールトのコメント
「予想していなかったよ。スタート前には最高の気分じゃないと思っていたからだ、でもボクはただ全力を出し、エンジン全開で走ったんだ。こんなに大勢の選手を、世界チャンピオンを含めたこんなに大勢のTTスペシャリストを打ち負かすことは信じられないし、来週のナショナル選手権に向けてボクに自信を与えてくれるよ。ワールドツアーの個人タイムトライアルで初めての勝利で、ただただクレイジーだ。ビックリしたよ。でも同時にものすごく嬉しかった」
 
黄色い総合リーダージャージを守ったベルナル(中央)とプレゼンターのカンチェッラーラ(右) (©Bettiniphoto)
黄色い総合リーダージャージを守ったベルナル(中央)とプレゼンターのカンチェッラーラ(右) (©Bettiniphoto)
 
■第8ステージ結果[6月22日/ゴムス〜ゴムス/19.2km(個人TT)]
1. LAMPAERT Yves (DECEUNINCK  -  QUICK - STEP / BEL) 21:58.53
2. ASGREEN Kasper (DECEUNINCK  -  QUICK - STEP / DEN) +05
3. KRAGH ANDERSEN Søren (TEAM SUNWEB / DEN) +10
4. SCULLY Tom (EF EDUCATION FIRST / NZL) +13
5. BEVIN Patrick (CCC TEAM / NZL) +13
6. DENNIS Rohan (BAHRAIN - MERIDA / AUS) +19
7. KÜNG Stefan (GROUPAMA - FDJ / SUI) +20
8. THOMAS Benjamin (GROUPAMA - FDJ / FRA) +32
9. ARNDT Nikias (TEAM SUNWEB / GER) +34
10. TRENTIN Matteo (MITCHELTON - SCOTT / ITA) +36
11. BERNAL GOMEZ Egan Arley (TEAM INEOS / COL) +38

■第8ステージまでの総合成績
1. BERNAL GOMEZ Egan Arley (TEAM INEOS / COL) 24:40:24
2. DENNIS Rohan (BAHRAIN - MERIDA / AUS) +22
3. KONRAD Patrick (BORA - HANSGROHE / AUT) +01:46
4. BENOOT Tiesj (LOTTO SOUDAL / BEL) +01:54
5. HIRT Jan (ASTANA PRO TEAM / CZE) +01:55
6. MAS NICOLAU Enric (DECEUNINCK  -  QUICK - STEP / ESP) +02:43
7. ŠPILAK Simon (TEAM KATUSHA ALPECIN / SLO) +02:53
8. POZZOVIVO Domenico (BAHRAIN - MERIDA / ITA) +02:56
9. BETANCUR Carlos (MOVISTAR TEAM / COL) +03:17
10. ROCHE Nicolas (TEAM SUNWEB / IRL) +03:17

最終日は超級の峠を3つ越えるクイーンステージ

(MAP : Tour de Suisse)
(MAP : Tour de Suisse)
 
いよいよ今年のツール・ド・スイスも最終日を迎える。6月23日に行われる第9ステージは、通過を予定していた標高2224mのズステンパスが積雪で通行止めになっていた為、主催者は安全上の理由からルートを変更した。スタートとゴールはウルリヒェンで、超級の峠を3つ越えるレイアウトは変わっていないが、距離は144.4kmから101.5kmに短縮された。

スタートしてすぐに標高2436mのヌフテンパス峠の上り坂がスタートし、中盤には第7ステージのゴールだった標高2091mのサン・ゴッタールド峠を通過する。そして最後は標高2436mのフルカパス峠越えに挑む。フルカパス峠山頂は75km地点で、そこからゴールまでの26.5kmは下りと平坦だ。
 

レース公式サイト
 

第8ステージのハイライト映像