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残雪頂上ゴールのジロ・デ・イタリア2019 第13ステージはザカリンが区間優勝

レース
 
第102回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、2019年5月24日にピネローロからチェレゾーレ・レアーレ(セッル湖)までの196kmで、カテゴリー1頂上ゴールの第13ステージを競い、ロシアのイルヌール・ザカリン(チームカチューシャ・アルペシン)が独走で逃げ切って区間優勝した。

区間2位はスペインのミケル・ニエベ(ミッチェルトン・スコット)、3位はスペインのミケル・ランダ(モビスターチーム)だった。マリア・ローザはスロベニアのヤン・ポランツェ(UAEチーム・エミレーツ)が守った。
 
 
 
第13ステージは156選手がスタート。ジェームズ・ノックス(ドゥクーニンク・クイックステップ)、ロジャー・クルーゲ(ロット・スーダル)、ジャコモ・ニッツォーロ(チームディメンションデータ)が出走しなかった。

18km地点のカテゴリーのない丘越えでアタックが始まり、集団は分断。70人ほどの先頭集団と、マリア・ローザがいるメイン集団、そしてマリア・チクラミーノを着たアルノー・デマール(グルパマ・FDJ)がいるスプリンターの3つに分かれた。30km地点で先頭集団とマリア・ローザの集団は33秒ほどの差が付いていた。

この先頭集団にはザカリン、ニエベ、マリア・アッズーラを着たジャンルーカ・ブランビッラ、バウケ・モレマ、ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)、ヨン・イサギレ(アスタナプロチーム)、ダビデ・フォルモロ(ボーラ・ハンスグローエ)、アンドレイ・アマドール(モビスターチーム)が入っていた。

最初に越えた54.3kmのコッレ・デル・リス峠(カテゴリー1)はチッコーネが先頭で通過し、40ポイントを稼いで再び山岳賞総合トップに立った。峠を下り終えた所で、先頭集団はマリア・ローザの集団に3分差を付けたが、それ以上にはならなかった。

先頭集団ではテイオ・ゲーガンハート(チームイネオス)が落車してリタイアした。ゴールまで100km地点で、先頭集団は26人に減っていた。2つ目のピアン・デル・ルーポ(カテゴリー2)峠の登坂が始まると、さらに先頭集団は人数が減り、18人になった。マリア・ローザの集団は30人ほどだった。

ピアン・デル・ルーポ峠の山頂まで5kmで、先頭集団とマリア・ローザ集団のタイム差は2分20秒だった。マリア・ローザ集団はペリョ・ビルバオ(アスタナプロチーム)が引き、総合を争う選手たちは付いて行ったが、マリア・ローザのポランツェは遅れてしまった。ゴールまで残り63kmで、ポランツェは総合2位のプリモシュ・ログリッチェ(チームユンボ・ビスマ)がいる精鋭グループから1分近く遅れてしまっていた。

ピアン・デル・ルーポ峠(カテゴリー2)の山頂もチッコーネが先頭で通過。峠を下り終えた後、ポランツェの集団は先行していた精鋭グループに追いつくことができた。頂上ゴールがあるチェレゾーレ・レアーレへと向かう上り坂を、先頭グループはマリア・アッズーラを着たブランビッラが引き、マリア・ローザの集団はアスタナプロチームがコントロールしていた。

ゴールまで残り25kmで、先頭グループからファウスト・マスナダ(アンドロニジョカットリ・シーデルメック)がアタックし、チッコーネ、エクトル・カレテロ(モビスターチーム)、イサギレ、ジョー・ダンブロウスキー(EFエデュケーションファースト)が付いていった。

ブランビッラが引く追走グループには、モレマ、ザカリン、アマドール、フォルモロ、ニエベが残っていた。ゴールまで残り20kmで、標高2247mのチェレゾーレ・レアーレ頂上を目指す最後の登坂が始まった時、先頭の5人とブランビッラが引く追走のタイム差は54秒差で、マリア・ローザの集団は2分後方にいた。ここでブランビッラは仕事を終えた。

残り17.3kmで先頭の5人は追走の5人に捕まり、先頭は10人になったが、チッコーネがモレマの為に先頭を引き続け、付いて行けたのはザカリンとニエベだけだった。

マイヨ・ジョーヌ集団はアスタナプロチームが引き続けていたが、残り15.8kmでランダがアタックしたのをきっかけにバラバラになり、マリア・ローザのポランツェやサイモン・イエーツ(ミッチェルトン・スコット)が遅れてしまった。ランダは前にいたカラテロとアマドールを次々とアシストに使って追走を続けた。

精鋭グループはヴィンチェンツォ・ニバリの為にドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(バーレーン・メリダ)が引き、ログリッチェ、ラファウ・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)、リチャルト・カラパス(モビスターチーム)、ミゲルアンヘル・ロペス(アスタナプロチーム)が一緒だった。ところがロペスは残り12.3kmで機材故障で自転車を交換しなければならなくなり遅れてしまった。

ゴールまで残り6kmで、先頭の4人とランダは1分29秒差、ポッツォヴィーヴォが引くニバリのグループは1分55秒差、ロペスが加わったマイヨ・ジョーヌのグループは2分18秒差だった。ここでチッコーネは仕事を終え、先頭はモレマ、ザカリン、ニエベの3人になった。
 
 
ゴールまで残り4.3kmでザカリンがアタックし、ゴールを目指して独走を開始。後方では、残り4kmでニバリが仕掛けたが、逆にマイカとカラパスの先行を許す形になってしまった。ログリッチェもニバリと一緒にゴールを目指した。

先頭では残り2.8kmでニエベが一度ザカリンに追いついたが、1km先で再び置いていかれてしまった。ザカリンはまだ雪が高く残る峠を独走で進んでいった。彼はランダに追いつかれてしまうのではないかと心配されたが、フラムルージュを通過した時にタイム差はまだ1分以上あった。

ザカリンはニエベに35秒、ランダに1分20秒差を付けてゴールし、ジロで2度目の区間優勝を果たし、チームカチューシャ・アルペシンに今季3勝目をもたらした。彼は総合成績でも12位から3位へとジャンプアップすることができた。

ログリッチェは2分57秒遅れてニバリと一緒にゴール。マリア・ローザのポランツェは4分39秒遅れたが、前日の総合成績でログリッチェとのタイム差は4分以上あったため、総合首位の座を守ることができた。


■区間優勝したザカリンのコメント
「この勝利にはとても満足してい。2度のアタックは全く計画されたものではなかった。ボクはジロ・デ・イタリアに総合でトップ5に入るために来ていて、それがまだ可能であることを望んでいる」

■マリア・ローザを守ることができたポランツェのコメント
「とてもハードなステージだった。最後の上りは自分のペースで走るように努力した。それでマリア・ローザを何とか守ることができて嬉しいよ。一日中懸命に働いてくれたチームに感謝しなければならない。明日はどうなるか、成り行きにまかせよう」
 

■第13ステージ結果[5月24日/ピネローロ~チェレゾーレ・レアーレ(セッル湖)/196 km(頂上ゴール)]
1. ZAKARIN Ilnur (TEAM KATUSHA ALPECIN / RUS) 5h 34’ 40”
2. NIEVE ITURRALDE Mikel (MITCHELTON - SCOTT / ESP) 0’ 35”
3. LANDA MEANA Mikel (MOVISTAR TEAM / ESP) 01’ 20”
4. CARAPAZ Richard (MOVISTAR TEAM / ECU) 01’ 38”
5. MOLLEMA Bauke (TREK - SEGAFREDO / NED) 01’ 45”
6. MAJKA Rafal (BORA - HANSGROHE / POL) 02’ 07”
7. ROGLIC Primoz (TEAM JUMBO - VISMA / SLO) 02’ 57”
8. NIBALI Vincenzo (BAHRAIN - MERIDA /ITA) 02’ 57”
9. SIVAKOV Pavel (TEAM INEOS / RUS) 03’ 34”
10. FORMOLO Davide (BORA - HANSGROHE / ITA) 03’ 50”

11. LOPEZ Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL) 04’ 19”
15. POLANC Jan (UAE TEAM EMIRATES / SLO) 04’ 39”
17. YATES Simon Philip (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 05’ 00”
21. CARTHY Hugh John (EF EDUCATION FIRST / GBR) 10’ 16”
140. HATSUYAMA Sho (NIPPO - VINI FANTINI - FAIZANE' / JPN) 48’ 53”

■第13ステージまでの総合成績
1. POLANC Jan (UAE TEAM EMIRATES / SLO) 54h 28’ 59”
2. ROGLIC Primoz (TEAM JUMBO - VISMA / SLO) 02’ 25”
3. ZAKARIN Ilnur (TEAM KATUSHA ALPECIN / RUS) 02’ 56”
4. MOLLEMA Bauke (TREK - SEGAFREDO / NED) 03’ 06”
5. NIBALI Vincenzo (BAHRAIN - MERIDA /ITA) 04’ 09”
6. CARAPAZ Richard (MOVISTAR TEAM / ECU) 04’ 22”
7. MAJKA Rafal (BORA - HANSGROHE / POL) 04’ 28”
8. LANDA MEANA Mikel (MOVISTAR TEAM / ESP) 05’ 08”
9. SIVAKOV Pavel (TEAM INEOS / RUS) 07’ 13”
10. LOPEZ Miguel Angel (ASTANA PRO TEAM / COL) 07’ 48”
12. YATES Simon Philip (MITCHELTON - SCOTT / GBR) 08’ 14”
151. HATSUYAMA Sho (NIPPO - VINI FANTINI - FAIZANE' / JPN) 2h 38’ 18”

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):DEMARE Arnaud (GROUPAMA - FDJ / FRA) 
■山岳賞(マリア・アッズーラ):CICCONE Giulio (TREK - SEGAFREDO / ITA)
■新人賞(マリア・ビアンカ):SIVAKOV Pavel (TEAM INEOS / RUS)

ジロ公式サイト
 

第14ステージはモンブラン南斜面のクールマイユール頂上ゴール

5月25日はサン・ヴァンサンをスタートして4つの峠を越えた後、モンブランの南斜面に位置するスキーリゾート地、クールマイユール(スカイウエイ・モンテ・ビアンコ)頂上にゴールする第14ステージが行われる。総距離131kmのうち平坦ルートは序盤のたった14km。後は上るか下るかという過酷なステージで、主催者が付けた難易度は星5つだ。

頂上ゴールの前に越えるのは標高1951mでカテゴリー1のコッレ・サン・カルロ峠で、全長10.5km、平均勾配は9.8%、最大勾配は15%。クールマイユールへと向かう最後の登坂は全長8km、平均勾配は3.2%だ。
 
(MAP : RCS Sport)
(MAP : RCS Sport)
コッレ・サン・カルロ峠のコースプロフィール(MAP : RCS Sport)
コッレ・サン・カルロ峠のコースプロフィール(MAP : RCS Sport)
クールマイユールのコースプロフィール(MAP : RCS Sport)
クールマイユールのコースプロフィール(MAP : RCS Sport)

第13ステージのハイライト映像