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ジロ・デ・イタリア2019第7ステージはビルバオが逃げ切り区間優勝

レース
 
第102回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、2019年5月17日にアブルッツォ州のヴァストからラクイラまでの185kmで第7ステージを競い、最後は逃げ切った小集団での区間優勝争いになり、残り1kmの手前でアタックしたスペインのペリョ・ビルバオ(アスタナプロチーム)が、グランツールで区間初優勝を果たした。

2位はフランスのトニー・ガロパン(AG2R・ラモンディアル)、3位はイタリアのダヴィデ・フォルモロ(ボーラ・ハンスグローエ)だった。集団は1分7秒遅れでゴールし、イタリアのヴァレリオ・コンティ(UAEチーム・エミレーツ)が総合リーダーのマリア・ローザを守った。


第7ステージは167選手がスタート。スタートから逃げの試みが続いたが、なかなか決まらなかった。60km地点でコロンビアのフェルナンド・ガビリア(UAEチーム・エミレーツ)がリタイア。彼はヒザに問題を抱えていた。

ゴールまで残り100kmで13人が逃げ出すことに成功したが、総合で2分程度しか遅れていなかったホセホアキン・ロハス(モビスターチーム)が加わっていた為、集団はUAEチーム・エミレーツが引き続け、タイム差は2分以上にならなかった。

ゴールまで残り46.2kmに設定されていたカテゴリー2のレ・スボルテ・ディ・ポポリ峠はスペインのアントニオ・ペドレロ(モビスターチーム)が先頭で通過。逃げと集団のタイム差は1分55秒だった。

終盤はトレック・セガフレードも先頭を引き始め、タイム差は2分から1分に減った。ゴールまで残り10kmで上り坂が始まると、逃げからは遅れる選手が出始め、残り8kmで先頭はルーカス・ハミルトン(ミッチェルトン・スコット)、フォルモロ、マッティーア・カッタネオ(アンドローニジョカットリ・シデルメク)、ビルバオ、ガロパン、ロハスの6人になっていた。ロハスは逃げグループから一度遅れたが、ゴールまで残り4kmで追いついた。

この日のゴールは残り2kmが上りで、ふもとで逃げはまだ集団に1分のタイム差を付けていた。残り1.5kmで逃げの先頭はフォルモロが引いていたが、ビルバオのアタックには誰も反応せず、そのまま行かせてしまった。ビルバオはそのままわずかなリードを守り、独走でフィニッシュラインを通過した。


■29歳でグランツール区間初優勝を果たしたビルバオのコメント
「今日はボクにとって本当に重要な日だ。グランツールで区間初優勝するのには、長い時間がかかった。逃げにチームメートが2人いたのは非常に大きなアドバンテージだった」
 
 
■第7ステージ結果[5月17日/ヴァスト~ラクイラ/185 km]
1. BILBAO LOPEZ Pello (ASTANA PRO TEAM / ESP) 4h 06’ 27”
2. GALLOPIN Tony (AG2R LA MONDIALE / FRA) 0’ 05”
3. FORMOLO Davide (BORA - HANSGROHE / ITA) 0’ 05”
4. HAMILTON Lucas (MITCHELTON - SCOTT /AUS) 0’ 09”
5. CATTANEO Mattia (ANDRONI GIOCATTOLI - SIDERMEC / ITA) 0’ 09”
6. ROJAS Jose' (MOVISTAR TEAM / ESP) 0’ 30”
7. HENAO GOMEZ Sebastian (TEAM INEOS / COL) 0’ 48”
8. PEDRERO Antonio (MOVISTAR TEAM / ESP) 01’ 01”
9. MADOUAS Valentin (GROUPAMA - FDJ / FRA) 01’ 07”
10. VENDRAME Andrea (ANDRONI GIOCATTOLI - SIDERMEC / ITA) 01’ 07”
146. HATSUYAMA Sho (NIPPO - VINI FANTINI - FAIZANE' / JPN) 18’ 16”

■第7ステージまでの総合成績
1. CONTI Valerio (UAE TEAM EMIRATES / ITA) 29h 29’ 34”
2. ROJAS Jose' (MOVISTAR TEAM / ESP) 1’ 32”
3. CARBONI Giovanni (BARDIANI CSF / ITA) 1’ 41”
4. PETERS Nans (AG2R LA MONDIALE / FRA) 2’ 09”
5. MADOUAS Valentin (GROUPAMA - FDJ / FRA) 2’ 19”
6. ANTUNES Amaro (CCC TEAM / POR) 2’ 45”
7. MASNADA Fausto (ANDRONI GIOCATTOLI - SIDERMEC / ITA) 3’ 14”
8. SERRY Pieter (DECEUNINCK - QUICK-STEP / BEL) 3’ 25”
9. AMADOR Andrey (MOVISTAR TEAM / CRC) 3’ 27”
10. OOMEN Sam (TEAM SUNWEB / NED) 4’ 57”
163. HATSUYAMA Sho (NIPPO - VINI FANTINI - FAIZANE' / JPN) 1h 15’ 06”

[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):ACKERMANN Pascal (BORA - HANSGROHE / GER)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):CICCONE Giulio (TREK - SEGAFREDO / ITA)
■新人賞(マリア・ビアンカ):CARBONI Giovanni (BARDIANI CSF / ITA) 

ジロ公式サイト
 
(MAP : RCS Sport)
(MAP : RCS Sport)
 
5月18日はトルトレット・リードからペーザロまでの239kmで、今大会最長区間となる第8ステージが行われる。アドリア海沿岸を北上するルートの前半は平坦だが、後半にはカテゴリー3とカテゴリー4の丘越えが3カ所含まれている。

マリア・ビアンカを着ているイタリアのジョヴァンニ・カルボーニ(バルディアーニ・CSF)は、第7ステージのインタビューで「明日は地元の道がコースになっているから、マリア・ビアンカを守れてよかった」と、話していた。
 

第7ステージのハイライト映像