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シュヘルデプレイス2019でオランダのヤコブセンが連覇

レース
 
フランダース・クラシックスの1戦である第107回シュヘルデプレイス(ヨーロッパツアー1.HC)が、2019年4月10日にオランダ南西部のゼーラント州とベルギー北部アントワープ州を舞台に開催され、オランダのファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ)が集団ゴールスプリントを制して連覇を果たした。

2位はドイツのマクシミリアン・ヴァルシャイド(チームサンウェブ)、3位は英国のクリストファー・ローレス(チームスカイ)だった。


シュヘルデプレイスは昨年から隣国オランダのテルヌーゼンがスタート地になり、今年もコースの4分の3がオランダで、ゴールのシュホーテンのローカルラップも3周から2周に減り、フランダース・クラシックスとは呼び難いレースになってしまった。ヨーロッパツアー1.HCのため、今大会にはUCIワールドチーム10チーム、UCIプロコンチネンタルチーム11チームの合計21チームが参加。143選手が、快晴のテルヌーゼンのスタートラインに並んだ。

北海沿いのゼーラント州は強風で、スタートしてすぐに集団はいくつにも分断し、過酷な一日が始まった。ゴールまで残り70kmでヤコブセン、アルバロ・ホッジ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、パスカル・アッカマン(ボーラ・ハンスグローエ)が落車に巻き込まれたが、すぐレースに復帰した。ヤコブセンとアッカマンは、この落車で自転車を交換しなければならなくなり、もう一度止まった。

集団からは、ケネット・ヴァンビルセン(コフィディス)がアタックし、ドリース・デボント(コレンドン・シルキュス)が合流した。2人は残り45kmで2分以上のタイム差を付けて逃げ続け、ゴールのシュホーテンのローカルラップに突入した。

2人は残り16.7kmの最終ラップが始まった時にもまだ逃げていたが、間もなく集団に吸収された。残り13kmで集団では再び落車が発生。先頭からはエドワルド・ボアッソンハーゲン(チームディメンションデータ)がアタックし、リオネル・タミニオー(ワロニーブリュッセル)が合流した。

ゴールまで残り10kmを切って、先頭はボアッソンハーゲンだけになり、18秒ほどのタイム差を付けて逃げ続けたが、ドゥクーニンク・クイックステップとロット・スーダルが集団を引き続け、ゴールまで2.7kmで彼を吸収した。最後は集団ゴールスプリントでヤコブセンが圧勝し、昨年に続いてシュヘルデプレイスのタイトルを手中に収めた。
 

■シュヘルデプレイスで連覇を果たしたヤコブセンのコメント
「ここで2勝して優勝者リストに載るのはとても幸せだ。チームメートたちはスタートから素晴らしい仕事をしてくれて、本当に感謝している。ボクはスプリントで強い脚を持っているとわかっていたし、ゼッケン1を背負って走っていることは、すごく自信になった。一日の終わりに、チームメートたちの努力に報いることができてうれしいよ」
 
 
 
■第107回シュヘルデプレイス結果[4月10日/ヨーロッパツアー1.HC/ベルギー/202.3km]

1. JAKOBSEN Fabio (DECEUNINCK  -  QUICK - STEP / NED) 04:26:45
2. WALSCHEID Maximilian Richard (TEAM SUNWEB / GER) 
3. LAWLESS Christopher (TEAM SKY / GBR) 
4. HOFSTETTER Hugo (COFIDIS, SOLUTIONS CREDITS / FRA) 
5. JANS Roy (CORENDON - CIRCUS / BEL) 
6. BOECKMANS Kris (VITAL CONCEPT - B&B HOTELS / BEL) 
7. HALLER Marco (TEAM KATUSHA ALPECIN / AUT) 
8. LIEPINS Emils (WALLONIE BRUXELLES / LAT) 
9. PHILIPSEN Jasper (UAE TEAM EMIRATES / BEL) 
10. MOSCHETTI Matteo (TREK - SEGAFREDO / ITA) 

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