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「サイクリスト国勢調査2018」全国1万人のアンケート結果を発表

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全国で地域活性化や地方誘客を目的とするサイクルツーリズム(サイクリングを活用した観光交流振興)事業「ツール・ド・ニッポン」を主催するルーツ・スポーツ・ジャパンは、全国の15歳~69歳の男女1万人を対象にした「サイクリスト国勢調査2018」の調査結果を発表した。

本調査は全国サイクルツーリズム連携推進協議会として、国土交通省観光庁 平成30年度「テーマ別観光による地方誘客事業」の一環として実施したもの。

サイクルツーリズム(*1)の国内におけるマーケットボリュームや効果的なセグメンテーションについての仮説を得たうえで、セグメントごとの思考/行動特性を明らかにすることが目的。結果については広く一般に公開し、地方自治体等がサイクリスト誘客に取り組む際に活用することを想定している。


(*1)本調査におけるサイクルツーリズムの定義は【「生活圏ではない地域」を訪れ自転車で走ること】とする。通勤や通学時や、自宅付近での自転車走行は含まない。

 


サイクリスト国勢調査2018

■調査によって得られた結果(一部抜粋・数字は全て仮説であり推計値)
・15-69歳の男女のうち、サイクルツーリズムを経験したことがある人の割合は53.2%。人数としては、約4143万人。

・直近1年以内での経験者は20.3%。人数としては約1581万人。

・サイクルツーリズムの国内マーケット(インバウンド含まず)は、年間約1256億円である。

・サイクルツーリズムで地域を訪れる際の予算は、1回あたり平均約3.1万円/人である。

・地域での消費行動においては「価格が安いこと」を最も重視する傾向にあり、「自転車を安全に保管できること」や「フリーWi-Fi」といった、設備面も重視度が高い。また「その土地ならではの名物」を求めている。

・走った地域について、84%が「自転車でまた走りに来たい」と思っている。77%が「この地域のことを友人にお薦めしたい」、69%が「自転車以外でまた観光しに来たい」と思っている。

・地域を選ぶ時に「土地ならではの景観・絶景を楽しめること」を最も重視する。

・サイクリストのセグメンテーションは「自転車の最頻用途」によって主に6つに大別できる。

※ 6つのセグメンテーション分析を含む調査結果レポートはWEBサイトで公開中。



■調査結果を踏まえたまとめ(調査主体者による考察)
・サイクリスト(自転車に乗る人)の思考特性/行動特性は、セグメントごとに大きく異なっている。サイクリストの地方誘客施策を考える際には、顧客をセグメントごとに捉えて個別具体的な施策をうつことが重要である。

・サイクリストに向けた施策を企画する際には、まずは当地の地域資源や観光資源、既存施策を棚卸しして、セグメント毎にマッチングする作業から始めることが有効である。

・各地域に対象を絞ったマーケティング調査の深堀りにより、より効果的な検証・施策づくりが可能となる。


■調査概要
・調査対象: マクロミルモニタ=15~69歳の男女:1万人(人口動態にあわせて抽出)一般サイクリスト:1750人
・調査地域:全国
・調査方法:インターネットリサーチ
・調査時期:【Quick】 SCR 調査:2018年8月24日(金)~8月27日(月)・本調査 :2018年9月12日(水)~9月25日(火)【Questant】 2018年9月10日(月)~9月11日(火)
・有効回答数:【Quick】 SCR 調査:1万サンプル、本調査 :1033 サンプル【Questant】 :1750 サンプル
・調査実施機関: 株式会社マクロミル

◎調査結果(サマリ版)はWEBサイトで公開しています。またセグメンテーション分析やセグメント毎の詳細解説・カスタマージャーニーMAP 等をまとめた完全版(サイクリストのトリセツ)は、WEBサイトよりお問い合わせください。

ツール・ド・ニッポン公式サイト