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2019年JBCFレーススケジュール・中長期方針発表会

レース

『自転車の国:日本』、世界へ

中長期の方針について語る片山右京理事長
中長期の方針について語る片山右京理事長
「こびりついているものを壊して再構築する」と話した栗村 修理事
「こびりついているものを壊して再構築する」と話した栗村 修理事
2018シーズンで圧倒的な強さを見せたチームブリヂストンサイクリングの窪木一茂(右)と片山理事長(左)
2018シーズンで圧倒的な強さを見せたチームブリヂストンサイクリングの窪木一茂(右)と片山理事長(左)
12月1日(土)、全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)は、TKP渋谷カンファレンスセンターにて2019年シーズンのレーススケジュールや今後の方針などについてを発表した。

2018シーズンは、ロードレースの大会を43大会実施し、登録チームは326チーム、登録選手は2861人に上った。

発表会の冒頭、理事長の片山右京氏からJBCFの中長期方針、「競技力向上・大会運営、新しい自転車文化・モビリティ、世界への挑戦」の3点について説明があった。

「競技力向上・大会運営」という面では、Jプロツアー(JPT)の高強度レース化が挙げられる。これまでのJPTでは、ロードレースでもほとんどが100km前後の距離で行われていた。今まで2in1という名目で行われていたレースを撤廃し、その代わりとして1日で全日本選手権程度(200km超)の長距離レースが行われる。

国内レースを主戦場とする選手たちにとって、200km超のレースというのは、全日本選手権がほぼ唯一の機会。JPTにもそのような長距離のレースが組み込まれることで、レース展開や各チームの戦略、選手のコンディショニングなど、さまざまなところで変化を生むことになる可能性がある。

また、エリートカテゴリー(E1~E3)でもポイントランキングのポイント配分やエントリー費についても見直しが図られる予定だ。

2018年シーズンの最後に行われた南魚沼ロードレースでのプレーオフ戦のようなエリートカテゴリーとプロチームカテゴリーの選手との交流戦を、6月の強化ロードレース(調整中)や同月下旬の群馬ラウンドで開催するとのことだ。

フェミニンカテゴリーでは、一部レースでの男子レースとの混走も予定されている。

「新しい自転車文化・モビリティ」の一つとして、eバイクを利用した競技レースの開催やイベントを実施したいと片山理事は話す。

電気自動車が出てきたばかりでの自動車レースでも、散々「ありえない」と言われながらも、現在の地位を築いてきた。社会における新しく出てくるモノに対しての存在・価値が変わっていく中で、eバイクが将来的に確立したモビリティとしての地位を獲得することを見込み、スポーツへの発展を目論む。

「世界への挑戦」という面について、「世界で活躍するチーム・選手を生み出し続けるJBCFにしていきたい」と片山理事は語る。現状では自転車競技の地位というのはまだまだ低いところにある。「全部がひとつになってまとまっていかなければ」と前を見つめる。

また、全てのサイクリストのための自転車新リーグ構想を検討開始する。2019年3月に構想概要とロードマップについての発表が予定されている。これは、JPTを独立化してやっていくというわけではなく、他のプロスポーツに近づくために一つの組織として行なっていくためとのことだ。

片山理事は、「今のままでは、自転車競技がこの島国から世界に近づくことができない。どうにかして近づくために、小さなことからでも着手していきたい」と熱い思いを語った。

自転車の未来を変えようと大きな動きが、流れができようとしている。その変化を見守りながらも後押ししていかなければならない。

Jプロツアー参加チーム(全19チーム)

2018シーズンでチーム総合優勝を手にした宇都宮ブリッツェン
2018シーズンでチーム総合優勝を手にした宇都宮ブリッツェン
2017シーズンで多くの勝利数を稼いだマトリックスパワータグだったが、2018年は奮わず
2017シーズンで多くの勝利数を稼いだマトリックスパワータグだったが、2018年は奮わず
トップ プロチーム

・宇都宮ブリッツェン
・マトリックスパワータグ
・シマノレーシング
・チームブリヂストンサイクリング
・那須ブラーゼン
・リオモベルマーレレーシングチーム
・イナーメ信濃山形
・ヴィクトワール広島
・弱虫ペダルサイクリングチーム
・キナンサイクリングチーム


プロチーム

・東京ヴェントス
・フィッツグルーン日本ロボティクス
・VC福岡
・ホンダ栃木
・なるしまフレンドレーシングチーム
・群馬グリフィン・レーシングチーム
・eNShare-エルドラード
・シエルヴォ奈良レーシングチーム
・チーム右京

 

Jプロツアー2019シーズン 全16ラウンド、25戦

2018年初めて開催され、多くの観客を集めた広島クリテリウムは2019年も開催予定
2018年初めて開催され、多くの観客を集めた広島クリテリウムは2019年も開催予定
2018年初戦は沖縄だったが、2019年の初戦は修善寺だ
2018年初戦は沖縄だったが、2019年の初戦は修善寺だ

Race1 3月30日(土) 修善寺ラウンド(修善寺ロードレース@静岡県伊豆市・日本サイクルスポーツセンター)

Race2 3月31日(日) 修善寺ラウンド(修善寺ロードレース@静岡県伊豆市・日本サイクルスポーツセンター)

Race3 4月20日(土)、21日(日) 広島ラウンド(西日本ロードクラシック@広島県三原市・広島中央森林公園)

Race4 4月27日(土)、28日(日) 群馬ラウンド(東日本ロードクラシック@群馬県みなかみ町・群馬サイクルスポーツセンター)

Race5 5月11日(土) 宇都宮ラウンド(宇都宮クリテリウム@栃木県宇都宮市・清原工業団地コース)

Race6 5月12日(日) 宇都宮ラウンド(宇都宮ロードレース@栃木県宇都宮市・鶴カントリー倶楽部周辺)

Race7 6月8日(土) 栃木ラウンド(那須塩原クリテリウム@栃木県那須塩原市・那須塩原駅前特設コース)

Race8 6月9日(日) 栃木ラウンド(やいた片岡ロードレース@栃木県矢板市・矢板市石関周辺特設コース)

Race9 6月15日(土) 調整中(強化ロードレース)

Race10 6月29日(土) 群馬ラウンド(群馬CSC6月大会※仮@群馬県みなかみ町・群馬サイクルスポーツセンター)

Race11 6月30日(日) 群馬ラウンド(群馬CSC6月大会※仮@群馬県みなかみ町・群馬サイクルスポーツセンター)

Race12 7月6日(土) 広島ラウンド(東広島ロードレース※仮@広島県東広島市・広島大学外周特設コース)

Race13 7月7日(日) 広島ラウンド(広島クリテリウム@広島県広島市・西区商工センター特設コース)

Race14 7月14日(日) 福島ラウンド(石川サイクルロードレース@福島県石川町、浅川町・石川町・浅川町周回コース)

Race15 8月31日(土) 調整中(チームタイムトライアル)

Race16 9月1日(日) 調整中(タイムトライアル)

Race17 9月7日(土) 群馬ラウンド(群馬CSC9月大会※仮@群馬県みなかみ町・群馬サイクルスポーツセンター)

Race18 9月8日(日) 群馬ラウンド(群馬CSC9月大会※仮@群馬県みなかみ町・群馬サイクルスポーツセンター)

Race19 9月14日(土) 新潟ラウンド(南魚沼ロードレース@新潟県南魚沼市・三国川ダム周回コース)

Race20 9月28日(土) 前橋ラウンド(まえばしクリテリウム@群馬県前橋市・前橋市内特設コース)

Race21 9月29日(日) 前橋ラウンド(まえばし赤城ヒルクライム@群馬県前橋市・赤城山南面道路)

Race22 10月5日(土) 山口ラウンド(山口クリテリウム@山口県山口市内)

Race23 10月6日(日) 山口ラウンド(秋吉台カルストロードレース@山口県美祢市・秋吉台道路周回コース)

Race24 10月12日(土) 調整中(経済産業大臣旗ロードレース)

Race25 10月13日(日) 東京ラウンド(東京クリテリウム※調整中@東京都新宿区・神宮外苑特設コース)


2018年12月1日発表時点でのスケジュール。Jエリートツアー、フェミニンツアーに関しては、後日カレンダーにて発表。


問・全日本実業団自転車競技連盟