ニュース

パリ〜ツール2018でデンマークのアナスンが逃げ切り初優勝

レース
photo : © 2018 Team Sunweb
photo : © 2018 Team Sunweb

10月7日にフランスのシャルトルからツールまでの214.5kmで競われた第112回パリ~ツール(ヨーロッパツアー1.HC)は、デンマークのセーアンクラーウ・アナスン(チームサンウェブ)が独走で逃げ切りって初優勝した。2位はオランダのニキ・テルプストラ(クイックステップフロアーズ)、3位はフランスのブノワ・コスヌフロワ(AG2R・ラモンディアル)だった。

今年主催者であるアモリースポールオルガニザシオン(ASO)は、パリ~ツールのコースレイアウトを変更し、後半に7カ所の丘越えを設定しただけでなく、ブドウ畑の中の未舗装の農道を走るセクションを、ゴールまで残り50kmから9カ所加えた。この変更により、総距離は20km短くなった。

しかし、その砂利道の未舗装路が始まると、パンクに見舞われる選手が続出。今大会で2回優勝しているベルギーのフィリップ・ジルベール(クイックステップフロアーズ)も犠牲になり、勝機を失った。

アナスンはゴールまで残り35kmで先頭グループからアタックし、そこにテルプストラが合流。さらにコスヌフロワも追いついて3人の先頭グループになった。逃げは残り20kmで後続に30秒差を付けた。残り10kmでアナスンが再びアタックし、独走を開始。彼はそのまま逃げ切り、初優勝を果たした。彼は昨年、最後のゴール勝負で負けて2位になっていた。

フランスのレースカレンダーで最後のロードレースとなった(最終レースは10月14日に開催されるタイムトライアルイベントのクロノ・デ・ナシオン)パリ〜ツールは、シルヴァン・シャヴァネル(ディレクトエネルジー)と、ジェレミー・ロワ(グルパマ・FDJ)の引退レースになった。その引退レースで、39歳のシャヴァネルは序盤に形成された6人の逃げグループに加わり、母国のレースファンに最後の勇姿を見せてくれた。


■24歳でパリ~ツールを制したアナスンのコメント
「ボクは本当にこの勝利を望んでいたが、可能だとは思わなかった。今日は本当に集中していたから、この結果にはものすごく満足している。コースは素晴らしかった。ボクはこれが好きだ。初めてのクラシックスタイルでの勝利で、これ以上の喜びはない。

残り100mまで、それを楽しむために止まることはなかった。最後の10kmはものすごくハードだったけれど、全くその価値はあった。ここで打ち負かした選手たちは本当にすごくて、ボクにそれができて驚いているよ。ここには最高の中の最高の選手がいたんだから、この勝利はクレイジーさ」
 
 
photo : © 2018 Team Sunweb
photo : © 2018 Team Sunweb

■第112回パリ~ツール結果[10月7日/ヨーロッパツアー1.HC/214.5km]

1. SØREN KRAGH ANDERSEN (TEAM SUNWEB / DEN) 04H 37' 55''
2. NIKI TERPSTRA (QUICK - STEP FLOORS / NED) + 25''
3. ENOIT COSNEFROY (AG2R LA MONDIALE / FRA) + 25''
4. OLIVER NAESEN (AG2R LA MONDIALE / BEL) + 01' 14''
5. VALENTIN MADOUAS (GROUPAMA - FDJ /FRA) + 01' 14''
6. TIESJ BENOOT (LOTTO SOUDAL / BEL) + 01' 14''
7. SEP VANMARCKE (TEAM EF EDUCATION FIRST - DRAPAC P/B CANNONDALE / BEL) + 01' 14''
8. PHILIPPE GILBERT (QUICK - STEP FLOORS / BEL)  + 01' 14''
9. TACO VAN DER HOORN (ROOMPOT - NEDERLANDSE LOTERIJ / NED) + 01' 24''
10. JOS VAN EMDEN (TEAM LOTTO NL - JUMBO / NED) + 01' 24''
 
レース公式サイト
 
(photo: © Vincent Kalut / Photonews.be / Quick-Step Floors Cycling Team)
(photo: © Vincent Kalut / Photonews.be / Quick-Step Floors Cycling Team)