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ジャパンカップ2018 海外出場11チームを発表

レース
2018年10月19日(金)~21日(日)の日程で開催する、アジア最高位の自転車ワンデイロードレース
「2018 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE」に出場する海外チーム全13チームのうち11チームが決定した。

世界トップカテゴリーのUCIワールドチームからは、現在ワールドツアーチームランキング4位で2年ぶりの出場となる「ミッチェルトン・スコット」をはじめ5チームが参戦。UCIプロフェッショナルコンチネンタルチームからは、昨年のクリテリウム・ロードレース両レースの覇者である「NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ」など2チーム、UCIコンチネンタルチームからは4チームが出場する。

2018ジャパンカップではおなじみのチームから初出場のチームまで、例年以上にさまざまな顔ぶれが''輪都・宇都宮''に集結。海外勢がどんな走りを見せてくれるのか、注目が集まる。


※海外チームは全13チームの出場を予定しています。残り2チームは、決定次第順次発表します。
 

海外出場チーム(13チーム中11チーム)

UCIワールドチーム (5チーム)
■BMCレーシングチーム(アメリカ)
■ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)
■チームEFエデュケーションファースト・ドラパック P/B キャノンデール(アメリカ)
■チームロットNL・ユンボ(オランダ)
■トレック・セガフレード(アメリカ)

UCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム(2チーム)
■NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ(イタリア)
■チーム ノボノルディスク(アメリカ)

UCIコンチネンタルチーム(4チーム)
■オーストラリアン・サイクリングアカデミー・ライド・サンシャイン・コースト(オーストラリア)
■リュブリャナ・グスト・ザウラム(スロベニア)
■タイランド・コンチネンタル・サイクリングチーム(タイ)
■トレンガヌ・サイクリングチーム(マレーシア)
 

BMCレーシング・チーム(アメリカ)

4年連続でのジャパンカップ出場となる、アメリカ籍の強豪チーム。メインスポンサーのBMCが今年限りで撤退することが発表され揺れた時期もあったが、来シーズンのスポンサーも無事に決定。BMCとしては最後の来日となる。

チームタイムトライアルで幾度となく重要な勝利を飾っている総合力の高さが強みで、今年もその強みを証明するに十分なメンバーで来日するのは間違いないだろう。注目は、先だって来シーズンのトレック・セガフレードへの移籍が発表されたR・ポートが2年連続でメンバー入りするか。同チームでの最後の来日に期待したい。
 

ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)

ホテルやレストランチェーンも展開するワインメーカー、ミッチェルトンが今年からメインスポンサーを務めるオーストラリア籍のチーム。オリカ・バイクエクスチェンジとして出場した2016年以来2年ぶりのジャパンカップ出場となる。

長らくチームの屋台骨を支えたS・ゲランスはチームを去ったが、イェーツ兄弟やE・チャベスが精神的支柱に成長。有望な若手選手も台頭しており、UCIワールドツアーランキングでも上位をキープしている。ジャパンカップにも厚い選手層からバランス良く選手をピックアップし、ベストといえる布陣で臨んでくるはずだ。

チーム・EFエデュケーション・ファースト・ドラパック P/B キャノンデール(アメリカ)

今シーズンから世界最大規模の私立語学学校であるEFエデュケーションファーストがメインスポンサーを務める、ジャパンカップ出場常連のアメリカ籍チーム。昨年のスポンサー問題を受けて主力選手の多くがチームを去ったことで今年は苦戦を強いられているが、逆を言えば若手選手に多くのチャンスが与えられているとポジティブにとらえたい。

ジャパンカップに過去2度出場しているM・ブレシェルやワンデイレースに強いS・ヴァンマルケなどの実力者と伸び盛りの若手選手での来日に期待したい。
 

チーム・ロットNL・ユンボ(オランダ)

オランダ宝くじ公社のロットとスーパーマーケットのユンボがスポンサーを務めるオランダ籍チームが2年連続のジャパンカップ出場。今シーズンは出場レースでコンスタントにリザルトを残しており、先のツール・ド・フランスでもP・ログリッチェとS・クラウスウェイクがそれぞれ総合4位と5位に入ってレース
を沸かせた。

初出場となった昨年のジャパンカップではA・トルークがロードレースで4位、E・バッタリーンが8位と表彰台に届かなかったこともあり、今年は初勝利を目指して強力なメンバーで来日することが期待される。

 

トレック・セガフレード(アメリカ)

5年連続でのジャパンカップ出場となる、アメリカの自転車メーカー「トレック」とイタリア大手のコーヒーブランド「セガフレード」がスポンサーを務めるアメリカ籍チーム。一昨年はF・カンチェッラーラ、昨年はA・コンタドールが現役ラストレースとしてクリテリウムを走るなど、ジャパンカップに大きなリスペクトを持ったチームで、来日を心待ちにするファンも多い。

クリテリウムを2度制し、先のアジア大会でもロードレースで銀メダル、個人タイムトライアルで銅メダルを獲得した別府史之を筆頭に、最強メンバーで2015年以来となる完全制覇を狙う。
 

NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ(イタリア)

昨年、クリテリウムとロードレースのダブルタイトルを獲得したディフェンディングチャンピオンチームが、今年もジャパンカップに参戦。チームは長年にわたり世界で戦える日本人選手の育成を行ってきており、ミラノ~サンレモで長時間逃げ続けた初山翔や、アジア大会ロードレースで別府史之の銀メダル獲得を強力にアシストした中根英登など、選手たちもその成果を走りで証明している。

今年のジャパンカップの目標は、もちろん連覇。昨年王者のM・カノラはもちろんのこと、ヨーロッパで揉まれ逞しさを増した日本人選手たちが表彰台の頂点を狙う。

チーム ノボ ノルディスク(アメリカ)

今年で5回目のジャパンカップ出場となり、日本での認知度も年々高くなってきているアメリカ籍のUCIプロコンチネンタルチーム。3月にはツール・ド・とちぎにも出場し、栃木県内での認知度アップを果たした。チームは選手全員が1型糖尿病患者で構成されており、世界中の1型糖尿病患者に勇気と希望を与える走りでレースシーンを沸かせている。

今年のジャパンカップでも日本国内はもとより、世界中の1型糖尿病患者に勇気と希望を与える走りを見せてくれるに違いない。ツアー・オブ・ルワンダで区間優勝しているD・ロサノに注目だ。

オーストラリアン・サイクリング・アカデミー・ライド・サンシャイン・コースト

オーストラリアのサンシャインコーストを拠点に、今年創設されたばかりのUCIコンチネンタルチーム。選手は大半が自国の10代後半から20代前半で構成されており、地元大学と連携することで高いレベルのレースを走る機会と高等教育を受ける機会の両方を提供する画期的な取り組みを行っている。

その成果は、3月のツール・ド・とちぎで区間2勝を飾り総合優勝を果たしたM・ポッター、ツアー・オブ・チンハイレイク区間優勝のC・スコットの活躍で早くも証明されている。

リュブリャナ・グスト・ザウラム

2014年から台湾籍のUCIコンチネンタルチームとして活動を開始。スロベニア登録となって2年目の今年は同国の首都であるリュブリャナがスポンサーに加わり、ヨーロッパとアジアを舞台に活躍の幅を広げている。

日本でも過去にツール・ド・とちぎやツアー・オブ・ジャパンに出場しており、ジャパンカップは4年連続での出場となる。2017年ツール・ド・とちぎ総合優勝のB・ヒルらに加え、今年のツール・ド・ラヴニール総合優勝のT・ポガッカーの来日に期待したい。

 

タイランド・コンチネンタル・サイクリング・チーム

タイで唯一となるUCIコンチネンタルチーム。2017年に設立された2年目のチームながら、アジア最大のワンデイレースであるジャパンカップに出場する。チームは8人のタイ人ライダーと、マレーシア人とラオス人のライダーが1人ずつで、19歳から31歳と幅広い年齢で構成されている。

今年はツアー・オブ・インドネシアでA・ポウンサヴァスが総合優勝、P・チャウチアンクワンが区間1勝を挙げ総合2位を飾っている。 ジャパンカップでどんな走りを見せるかに注目だ。

トレンガヌ・サイクリング・チーム

UCIアジアツアーを主戦場とし、日本で開催されるUCIレースにも多くの出場経験を持つマレーシア籍のコンチネンタルチーム。

自国マレーシア人が中心のチーム構成に、モンゴルのロード、個人タイムトライアルチャンピオンで2017年のツール・ド・とちぎでも区間優勝を飾っているM・バトムンフ、ツール・ド・ランカウイで総合優勝を飾ったロシア個人タイムトライアルチャンピオンのA・オーヴェシキナなど強力な外国人選手が加わってチーム力の底上げをしている。
 

2018 ジャパンカップ・サイクルロードレース
開催日:2018年10月19日(金)~21日(日)
開催地:栃木県宇都宮市