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アイルランドのアクアブルースポートが今季いっぱいで活動終了

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アイルランド初のUCIプロフェッショナルコンチネンタルチームとして、昨シーズン活動を開始したアクアブルースポートが、8月27日にTwitter上で「2019年シーズンのUCIプロフェッショナルコンチネンタル・サイクリングライセンスを申請しない」と発表し、今季いっぱいで活動を終了することが判明した。


アクアブルースポートは、アイルランド南部コーク出身の実業家、リック・デラニー氏が創立したチームで、彼は創立当初、チームへの4年間の財政的支援を保証していた。

アクアブルースポートの目標は、活動4年目にはワールドツアーレベルに参加し、ツール・ド・フランスに出場することだった。昨年は活動1年目でスペインのブエルタ・ア・エスパーニャから主催者招待を受け、オーストリアのシュテファン・デニフルが第17ステージで区間優勝し、チームにグランツール初区間優勝をもたらした。

しかし、活動2年目の今シーズンは、スペインのUCIプロフェッショナルコンチネンタルチームが2チーム増えた影響で、ブエルタの主催者招待は受けられず、結局グランツールには1つも参加できなかった。

「今年我々はレース主催者からレースへの招待を受けることや、我々がいかにユニークで、支援されるべきプロジェクトであるかということを認知されるのが難しいことに気がついた」と、アクアブルースポートは今回の発表の中で説明している。


アクアブルースポートは今月上旬に、シクロクロス世界チャンピオンのウォウト・バナールトが所属しているベルギーのヴェランダスウィレムス・クレラン(UCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム)の運営会社を買収したと発表した。しかし、ヴェランダスウィレムス・クレランはすぐにそれを否定し、アクアブルースポートとは来季以降の可能なコラボレーションを話し合っている最中だと発表。それを受けて、アクアブルースポート側も買収の発表を取り消した。

今回の発表でアクアブルースポートは「買収とパートナーシップに関して、他のプロコンチネンタルチームと話し合ってきた。この数週間、我々は何度も合意のベースを作ったが、残念ながら常識は通らなかった」と説明しており、ヴェランダスウィレムス・クレランとの話し合いは合意に至らなかったようだ。


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