ニュース

【ラピエール】ツール最新機材Pick Up

新製品

ラピエール ブランドヒストリー

1946年に創業したフランスの総合自転車メーカー。2002年から同郷のプロチームであるフランセーズデジュー(現エフデジ)へのサポートを開始するとともに、世界的に事業を拡大している。フランスらしいエレガントなデザインやグラフィックも人気の理由である。


text●大屋雄一 photo●BettiniPhoto©2018

激しいスプリントステージを制した新型ゼリウスSL


欧州11カ国に拠点を構える相互保険会社を新たなメインスポンサーに迎え、チーム名をグルパマ・FDJとしたフランスのUCIワールドチーム。同郷の総合自転車メーカーであるラピエールとの関係は2002年からで、選手の意見を製品作りにフィードバックしている。

今年のツールでFDJが採用したのは、大会直前にモデルチェンジしたオールラウンドロード、新型ゼリウスSLである。トップチューブにシートステーを直に接合する3Dチューブラーテクノロジーをはじめ、特徴的なスタイリングは前作を踏襲しているが、ほぼ全てにわたって手が加えられている。ダウンチューブは空力特性を向上させつつ、チェーンステーとともにカーボン成型を最適化。シートポストクランプはインテグレーテッドタイプとなり、フロントフォークはダイレクトマウントブレーキの最適化が図られた。さらに、ステムの位置が従来よりも下げられるようになったのは、シリアスレーサーにとっては朗報と言える。

このゼリウスSLを駆るアルノー・デマールは、第18ステージにおいて大集団によるスプリントを制し、新型の潜在能力の高さを証明してみせた。ラピエール開発陣の努力が報われた瞬間でもある。
 
フロントフォークの裏にはゼリウスSLのロゴが潜む
フロントフォークの裏にはゼリウスSLのロゴが潜む
昨年モデルチェンジしたエアコードからインスパイアされた形状のダウンチューブ。エアコードで培われたエアロ性能を向上させる技術を惜しみなく導入する
昨年モデルチェンジしたエアコードからインスパイアされた形状のダウンチューブ。エアコードで培われたエアロ性能を向上させる技術を惜しみなく導入する
フロントフォークは、ダイレクトマウントブレーキに対して最適化が図られている
フロントフォークは、ダイレクトマウントブレーキに対して最適化が図られている

ラピエール・ゼリウス SL アルティメイト(フレームセット)

価格:38万9000円(FDJ、ピノー)、37万9000円(ブラック×ブルー)
フレーム:カーボン
フォーク:カーボン 
サイズ:46、49、52、55 
カラー:FDJ、ピノー、ブラック×ブルー 


東商会
☎︎048・250・5213