自転車道名にある大川とは阿賀川の別称で、芦ノ牧温泉から始まる道は、この阿賀川と支流の濁川に沿って北上する。幕末に起こった戊辰戦争で、旧幕府軍の中心となった会津藩の城下町である会津若松や、蔵とラーメンの町として知られる喜多方もほど近く、そちらにも足を延ばせばグッと充実したサイクリングになるはずだ。
地図の拡大を見る

●自転車道の一部にはセンターラインや路側帯が引かれ、ミニチュアの一般道を走っている気になる

1.芦ノ牧温泉駅から国道118号線を北上し、会津高田・会津本郷に向け左に分岐する県道23号線に入る

2.自転車道の右には芝生に覆われた緑地、左には阿賀川の流れと、爽快な気分を味わえる
 福島県会津地方を縦貫する阿賀川と、その支流に沿って敷かれた大川喜多方自転車道。ホテルや旅館が立ち並ぶ芦ノ牧温泉郷の入り口が起点となっているが、この辺りは未整備区間ということでパス。最寄りの芦ノ牧温泉駅から国道118号線を北上し、分岐する県道23号線を左に進むことにする。
 曲がってまもなくの踏切を渡ると、そこにはできたての基幹農道が右に向かって延びている。農道に併設された自転車道にはセンターラインや路側帯が引かれ、ミニチュアの一般道を走っている気になる。その道を走り始めて3kmの中島橋手前で右に曲がり、橋を渡って左。やがて道の両側には芝生に覆われた緑地と阿賀川の河川敷が広がり、爽快な気分を味わえる。県道130号線(本郷大橋)、JR只見線、さらに国道401号線(高田橋)はすべて立体交差で、ペースを保ったまま走り続けられるのがうれしい。

3.蟹川橋手前の休憩所にはトイレも併設され、ひと息つくのにちょうどいい
 それでもさすがに息が切れ、「ちょっとひと休み」と思ったころ、うまい具合に休憩所が現われた。ここでトイレもすませ、すぐ先の県道59号線との交差(蟹川橋東詰)を右、さらに分岐を左で新湯川橋を渡り、阿賀川に沿ってさらに北上を続ける。
 会津大橋の先で自転車道は途切れ、並行する一般道に吸収されてしまうものの、その一般道もクルマの通行量は皆無に等しく自転車道と変わらない。右手はるか先には、この地を象徴する磐梯山も見える。
 立川橋際で交差する県道127号線を右に進み、日橋川に架かる山王橋を渡ったところで左折。川沿いに進むこと3・4kmの会青橋際を右折して県道21号線に入り、突き当たりを喜多方方面に向かって左に曲がる。
 2つ目の信号から300mで山都に向かって右に分岐する県道61号線に入り、やがて濁川に架かる新宮橋。国土交通省のウエブサイトでは川に沿って自転車道が整備されていることになっているが、実際には未舗装の道があるだけ。しかも雑草が茂って走りにくい。そのためすぐ右を並行する農道を進む。この道も未舗装ながら、草が生えていない分走りやすい。道はやがて左手の堤防を上り、先ほど敬遠した道に合流する。
 濁川橋際を経てJR磐越西線のガードをくぐった先で、ようやくきれいな自転車道が復活。これまで1つとして見かけることのなかった案内板も、そこかしこに立っている。というわけで途中の道の駅「喜多の郷」までは、地図を見ずともたどり着く。
 この先は道の駅に接する国道121号線を西進し、突き当たった県道333号線を右、熱塩加納方面へ。やがて現われる自転車道の看板に従って右に300m進むと押切川に架かる宇津野橋となり、ここで自転車道が再開……と思うまもなく終点の熱塩温泉入り口に到着する。ここからほど近い熱塩温泉には日帰り利用のできる宿もあり、一日の汗を流すことも可能だ。

4.蟹川橋東詰で交差する県道59号線を右、すぐの分岐を左で新湯川橋を渡る


5.阿賀川に沿って北上する途中、右手はるか先にはこの地を象徴する磐梯山が見える


6.喜多方方面に向かって県道21号線を北上する途中、右に分岐する県道61号線に入る

7.新宮橋から濁川橋までは雑草の茂った未舗装道となるため、並行する農道を進む

8.JR磐越西線のガードをくぐった先できれいな自転車道が復活。案内板もそこかしこに立つ

9.復路の最寄り駅、喜多方駅に近い大和川酒造。江戸時代に建てられた蔵の内部を見学できる
地図拡大
●計画距離(整備済み距離)
49.9km(20.7km)
●区間
芦ノ牧温泉駅-(0:04)0.88km→県道23号線分岐-(0:09)3.42km→中島橋-(0:21)7.75km→蟹川橋手前の休憩所-(0:04)1.68km→会津大橋-(0:11)4.11km→宮古橋-(0:15)4.35km→山王橋-(0:09)3.4km→会青橋-(0:08)2.83km→県道61号線分岐-(0:04)1.6km→新宮橋-(0:20)3.89km→濁川橋-(0:40)8.37km→道の駅喜多の郷-(0:19)3.79km→熱塩温泉入り口
鉄道の場合:
[往路]会津鉄道「芦ノ牧温泉駅」(東京駅からJR東北新幹線、JR磐越西線、会津鉄道経由 2時間51分、9420円)前の道をわずかに東進した先の国道118号線が、自転車道の中間地点(1分、0.2km)。
[復路]自転車道終点から県道333号線を南下。交差する県道16号線を右に進んだ先がJR磐越西線「喜多方駅」(東京駅までJR磐越西線、JR東北新幹線経由 3時間3分、9330円)となる(27分、10.2km)。
クルマの場合:
阿賀川に架かる蟹川橋から100mほど川下の河川敷に、無料の駐車場がある。
●問い合わせ先
福島県土木部道路領域道路環境グループ
TEL.024・521・7475
●最寄りのサイクルショップ
ビックサイクル
TEL.0242・39・6626
サイクルショップコバヤシ
TEL.0242・26・2422
自転車館コバヤシ
TEL.0242・26・2422
カンセキネオサイクリスタ会津若松店
TEL.0242・29・3755