鬼怒川に沿って南北に延びる鬼怒川自転車道は、25km強と距離が比較的短いうえに平坦で、自転車で走るだけだとちょっと物足りない。そこでお勧めしたいのがサイクリング+αのお楽しみ。途中の公園にはバ-ベキュ-広場や、水浴場などさまざまな施設があり、子供連れで出掛けて空いた時間にサイクリング……なんてこともできる。
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●自転車道沿いに何カ所もある「川の一里塚」の1つ。休憩に最適

●鬼怒川では釣りをする姿を至るところで見かける

●起点からわずかに進んだところの公園には、小さいながら無料駐車場もある
 県道44号線が鬼怒川を渡る大道泉橋。自転車道の起点は、この橋の東端となる。左岸堤防上に敷かれた道を進んでまもなく、円すい形に盛られた土山のある公園が道沿いに現われた。ここにはトイレやベンチのほか、小さいながら無料駐車場もある。自転車道の起点にも近く、クルマによるアクセスの際に利用しやすい。

●路肩の狭い大道泉橋を渡り切ったところから自転車道が始まる
 スタートして最初の橋となる砂ヶ原橋を渡り、川の対岸に移る。橋を渡ったら左折。直後にUターンして橋をくぐり、川の右岸の河川敷を上流に向かって進む。
 この河川敷は幅が広く、畑にも利用されている。そこには目の届く範囲だけでもシソ、ナス、ジャガイモ、サトイモ、トウモロコシなどさまざまな農作物が実っている。
 やがて河川敷から堤防上に。見渡しても鬼怒川の流れそのものは見えず、河川敷の幅広さを実感する。
 走り続けるうち、あることに気が付いた。車道との交差部には他の自転車道と同様クルマ止めがあるものの、まんなかの杭が基礎を残して撤去されている。だれがやったかは知らないが、クルマの侵入が考えられないところでは、走行の邪魔になるクルマ止めはなくてもいい。
 また、この自転車道には、随所に「川の一里塚」と名付けられた休憩所がある。木が植えられ、その脇にベンチが置かれた程度のものだが、日差しが避けられるので休憩にはもってこい。人々の憩いの場、災害時の水防活動の拠点として、鬼怒川沿いに19カ所設けられているという。

 やがて河川敷の幅が狭まり、鬼怒川の流れが近づいてきた。見れば釣りや水遊びをする姿もあり、「ちょっと寄り道をしようか」という気になってくる。往復しても60kmに満たない道は、ただ自転車で走るだけではもったいない。ほかの楽しみも盛り込めば、サイクリング自体も充実する。

●車道との交差部にあるはずのクルマ止めが撤去されている

 うまい具合に桃畑緑地公園の脇には上三川観光やな(TEL.0285-56-6909)が、蓼沼親水公園(TEL.0285-56-9141)には芝生広場やジャブジャブ池が、さらに進んだ鬼怒川緑地運動公園(TEL.028-632-2594)にはバーベキュー広場や水浴場まであってお楽しみには事欠かない。子供連れでやってきて、子供と遊ぶのをメーンに、空いた時間にちょっとだけ自転車で走ることだってできるのだ。
 話を自転車道に戻そう。鬼怒大橋の手前から、自転車道は一般道と並行するようになる。といってもこの一般道、ほとんどクルマが通らない。一方の自転車道は荒れが目につくようになり、そのくせクルマ止めだけは撤去されていない。となればどちらを走ればいいかは明白。ただし1カ所だけ一般道が未舗装となる区間があるから、そこは自転車道を走ろう。よくしたもので、この区間に限って自転車道の状態がよくなっている。
 走行時の注意点があと2つ。1つは北関東自動車道との交差部で、'06年の11月まで工事のため通行禁止となっており、案内に従って未舗装の迂回路を300mほど走る。もう1つが桑島大橋の先で河川敷に下ったところ。そこにある分岐には案内標識がないが、右に進めばまもなく自転車道の標識が現われる。
 終点の柳田大橋の先も、クルマの通行の少ない一般道が続く。走り足りない人は、さらに走り続けよう。


●その公園にある円すい形の土山

●終点の柳田大橋からの距離が、0.5kmごとに表示される

●桃畑緑地公園の脇にある上三川町観光やな

●蓼沼親水公園の水遊び場は家族連れでにぎわう

●北関東自動車道の工事のため、交差区間が通行止めとなっている

●一般道と並行する区間では、路面のきれいな一般道を走ろう

●桑島大橋の先で、河川敷に下ったところにある分岐。案内標識は出ていないが、ここは右に進む

●「石井桜づつみ」と呼ばれる桜並木
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●計画距離(整備済み距離)
25.5km(25.5km)
●区間
大道泉橋-(0:07)1.64km→砂ヶ原橋-(0:25)7.09km→鬼怒大橋-(0:19)4.85km→蓼沼親水公園-(0:25)6.53km→桑島大橋-(0:16)4.58km→新鬼怒橋-(0:11)3.43km→柳田大橋
鉄道の場合:
[往路]JR宇都宮線「小金井駅」(東京駅からJR京浜東北線もしくは山手線、JR宇都宮線経由 1時間26分、1450円)から県道44号線を道なりに東進し、鬼怒川に架かる大道泉橋を渡ったところが自転車道の起点(29分、9.06km)。
[復路]自転車道終点の柳田大橋から県道64号線を西進すると、JR宇都宮線「宇都宮駅」(東京駅までJR宇都宮線、JR京浜東北線もしくは山手線経由 1時間55分、1890円)に突き当たる(24分、7.43km)。
クルマの場合:
東北自動車道「佐野藤岡インター」(東北自動車道「浦和インター」から東北自動車道経由 1600円)から国道50号線、国道4号線、県道44号線を経由した自転車道起点近くに駐車場がある。
●問い合わせ先
栃木県土木部道路維持課
TEL.028-623-2426
●最寄りのサイクルショップ
カンセキネオサイクリスタ駅東店
TEL.028-613-1555
●最寄りのサイクリング道路
小金井駅から大道泉橋に向かう県道44号線。その途中の坪山橋から田川に沿って、田川サイクリングロードが延びている。