千葉県銚子市と和歌山県和歌山市を結ぶ、総延長計画1200kmの太平洋岸自転車道。静岡清水自転車道はその一部であり、終点の南安倍川橋は、そのまま静岡御前崎自転車道の起点にもなっている。旧国鉄清水港線の軌道跡を利用した区間は、自転車道と歩道が完全に分離され、自転車道のあるべき姿を示している。
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●歩道と自転車道が完全に分離され、安心して通行できる

●松林の間を縫うように延びる鎌ヶ崎遊歩道

●清水マリンパークに隣接する清水港にはヨットが浮かぶ
 国道1号線の高架下から始まる自転車道。だが、起点からJR東海道本線の清水駅までの区間は車道脇の歩道で、しかも見るべきものもない。そこでこの区間を省略し、清水駅東口から臨港道路を右に進む。

●案内標識に従い、清水総合事務所に向けて右折する
 道は駅の外れで高架に。そこで、その手前を清水総合事務所方面に向けて右折する。高架をくぐった左には、整備された自転車道が現われる。
 自転車道をわずかに進んだ先が、清水港を臨む清水マリンパーク。ここには1928年に建造された港湾荷役施設テルファークレーンが保存され、駐輪場やトイレがある。港に浮かぶヨットを眺めるのが楽しい。
 清水マリンパークのすぐ先で、国道149号線に合流。道幅は広く、歩道部分と自転車道部分がはっきり区別された走りやすい道だ。この国道149号線は巴川に架かる羽衣橋の先が、そのまま国道150号線となる。道沿いにあるフェルケール博物館屋外展示場には、かつて清水市内を巡った路面電車と国鉄清水港線を走った貨物車両、太平洋を横断したヨットが仲良く並ぶ。
 駒越東町交差点で国道に別れを告げ、県道199号線に並行する自転車道を進む。途中には折戸駅跡と三保駅跡があり、軌道跡であることがハッキリと分かる区間となる。ところがその快適な道も、三保駅の跡地を利用した公園の先で途切れてしまう。三保駅が清水港線の終点だったからだ。そのため車道に突き当たったら右にクランクし、県道を進むことになる。

 道なりに進んだ先が、東海大学海洋科学博物館と東海大学自然史博物館(開館時間:9時~17時、休館日:火曜※祝日の場合は翌日、入館料、1800円/一般※海洋と自然史の共通券、・0543-34-2385)。それぞれ海の生物や海洋ロボット、恐竜やマンモスの骨格標本などが展示されている。

●終点近くに建つ風力発電の風車。ちょうどよい目印となる
 松並木の間を抜ける三保灯台通りをわずかに進み、「天人の家」という看板の立つ角を左に曲がる。すると突き当たった堤防の上が、再び自転車道となる。三保飛行場や清水灯台を経て、海岸沿いの道が続く。右は景勝の地として知られる三保の松原だ。
 自転車道は羽衣の松手前で途切れ、鎌ヶ崎遊歩道へと変わる。ここには公衆トイレがあり、その脇を進むと一般道に出る。道なりに進み、「太平洋岸自転車道」の看板に従って左の枝道に入ると自転車道に戻る。
 ただし、このルートだと羽衣の松をパスしてしまうので、あえてこちらを選ぶ必要はない。それよりも松並木が美しい鎌ヶ崎遊歩道を、自転車を従えて歩こう。羽衣の松近くの茶店裏を70mほど進み、右に見える出口を抜けると、先ほどと同様、自転車道に合流する。
 この先は再び海岸沿いの道。並行する国道150号線は「いちご海岸通り」と呼ばれ、名産の石垣イチゴを育てるビニールハウスがひしめく。道沿いには直売の店が多く、イチゴ狩りもできる。

 徳川家康の墓所、久能山東照宮へと向かう参詣路入り口を経て、「右、静岡駅」を示す案内標識の手前で左折。さらに海岸沿いを進むと、安倍川の河口で大きく右に曲がり、まもなく終点の南安倍川橋となる。

●国道149号線沿いの区間も、幅が広くて歩道と自転車道が区別される

●国鉄清水港線で、通勤通学の足となった車両

●富士山を臨むハーバーブリッジで、自転車道と歩道が交差する

●海洋調査実習船として活躍した東海大学丸二世

●1912年に設置された清水灯台は、日本初の鉄筋コンクリート造り

●斜面にひしめく石垣イチゴのビニールハウス
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●計画距離(整備済み距離)
31.9km(31.9km)
●区間
自転車道起点-(0:10)3.23km→清水駅-(0:06)1.32km→清水マリンパーク-(0:14)4.25km→ハーバーブリッジ-(0:08)2.00km→旧三保駅-(0:7)1.83km→東海大学博物館前-(0:13)3.12km→清水灯台-(0:10)2.33km→羽衣の松-(0:17)6.61km→久能山東照宮入り口-(0:24)8.90km→自転車道終点
鉄道の場合:
[往路]JR東海道本線「清水駅」(名古屋駅からJR東海道新幹線、JR東海道本線経由 1時間2分、6180円)東口から臨港道路を左に進み、高架の国道1号線との交差が自転車道起点。
[復路]自転車道終点から国道150号線を西に向かい、丸子川橋手前で右折して川沿いを進む。交差する線路の右手には、JR東海道本線「安倍川駅」(名古屋駅までJR東海道本線、JR東海道新幹線経由 57分、6360円)が見える。
クルマの場合:
東名高速道路「清水インター」(東名高速道路「名古屋インター」から東名高速道路経由 4250円)から3.7kmの自転車道起点近くに、清見潟スポーツセンターの無料駐車場がある。
●問い合わせ先
静岡県土木部道路総室道路保全室
TEL.054-221-2752
●最寄りのサイクルショップ
サイクルユートピアうみの駅南店
TEL.054-238-1125
オオムラ自転車折戸店
TEL.0543-34-9393
●最寄りのサイクリング道路
終点の南安倍川橋から先が、そのまま静岡御前崎自転車道となる。