連載のトップを飾るのは、都心から40km余りという近さがウリの印旛沼自転車道。といっても左右に広がるのどかな田園地帯を見る限りでは、とてもそんな距離とは思えない。さわやかな5月の風を、胸いっぱいに吸い込みながらのサイクリングで、身も心もリフレッシュしよう!
※この記事はサイクルスポーツ2004年5月号からの転載です。現在とは情報が異なる場合もありますので、ご了承ください。 地図の拡大を見る

●このコースのハイライト、印旛捷水路に沿って

1.新川サイクリングロードから続く、印旛沼自転車道の起点

2.のどかな田園地帯の、まっただ中を抜ける
  印旛沼と新川の境にある阿宗橋。ここから印旛沼自転車道が始まる。道ばたに「一般県道八千代印旛栄自転車道線」と書かれた標識が立っているものの、ここが起点だと気づく人はいないはず。車道をはさんだ向こう側、新川沿いにも自転車道(新川サイクリングロード)が続いているからだ。案内板の1つもあればいいのに……と思う。ちなみに2カ所の休憩所には案内板が立っている。

3.自転車道の脇には、四季折々の花が咲く
 沼を左手に見ながら走り始める。湖畔に沿った道は平たんそのもので、路面の状態も良好。起点からの距離を示す標識が100・おきに、休憩所までの距離を示す路面のペイントが1kmおきにあって、走るときのちょうどいい目安となっている。
 快調に走り続けると、ほどなくオランダ風車が目に入る。この風車の建つ「佐倉ふるさと広場」には、簡単な飲食物や土産物の販売をする無料休憩所やレンタサイクル(営業時間:9時~16時、定休日:なし、料金:500円/日、TEL:043-486-8898)もある。
 休憩所のすぐ先で、自転車道は車道にぶつかる。渡った先にも同じような道が続くので、ついそちらに向かってしまいそうになるが、その道は鹿島川に沿った一般道。自転車道は飯野竜神橋を渡り、さらに名喰戸橋も渡った先へと続く。ここはちょっと分かりにくいので、ぜひ案内板を立ててほしいところだ。
 引き続き走りやすい道が続く。この辺りは有森裕子と高橋尚子、二人のマラソンランナーの練習コースにもなっていたため、ところどころに「金メダルジョギングロード」という標識が立っている。そう思って見ると、確かにランナーの姿が多い。
 まもなく双子公園に到着。クルマでやってきたときは、ここの無料駐車場を利用するといいだろう。なお小さな子供と一緒に走るなら、双子公園と佐倉ふるさと広場との往復がベスト。距離は往復で12kmほどのうえ、車道との交差はまったくない。
 双子公園の先で双子橋を渡り、さらに車道を横断。車道の右にある自転車道を進む。この先は北と西、2つに分かれた印旛沼を結ぶ印旛捷水路。捷水路とは「蛇行する河川の屈曲部を直線的に連絡するために開削した人工水路」(「大辞林」三省堂刊)のことで、下総台地の底を進む道は渓谷を思わせる趣となり、捷水路を横切る山田橋、市井橋の2つの橋は、頭上はるか上に架かる。
 北印旛沼の手前で、コース沿いに一風変わった建物が現われる。倉庫のような外観が特徴の「メタルアートミュージアム ひかりの谷」(開館時間:11時~18時30分、休館日:月曜&祝日の翌日、入館料:500円/一般、TEL:0476-98-3151)は、その名の通り金属で制作された作品を展示する美術館。残された距離はあとわずかなので、鑑賞する時間は十分にあるはずだ。
 甚兵衛大橋からは再び湖畔沿いの道。白鳥・ペリカンの飛来地となる船戸橋を経由し、北印旛沼と利根川とを結ぶ長門川の途中、酒直水門で自転車道は途切れる。ここも阿宗橋と同様、印旛沼自転車道であることを示すのは標識のみ。先まで延ばす予定があるといっても、もう少し親切な案内が欲しいものだ。

4.オランダ風車は印旛沼自転車道のシンボル


5.無料の休憩所では、簡単な飲食物やお土産の販売も行なっている


6.ラジコン飛行場で曲芸飛行を楽しむ愛好家

7.双子公園内のトイレ。園内にはナウマン象の像や駐車場もある

8.双子橋の先で車道を横断し、右の自転車道を進む

9.いきなり現われる印旛沼自転車道の終点。案内図を設置してほしい
地図拡大
●計画距離(整備済み距離)
27.3km(22.0km)
●区間
阿宗橋-(0:10)3.15km→新先崎橋-(0:04)0.8km→船戸大橋-(0:09)2.75km→佐倉ふるさと広場-(0:19)5.6km→双子公園-(0:24)4.3km→甚兵衛大橋-(0:12)5.2km→酒直水門
鉄道の場合:
[往路]東葉高速鉄道「八千代中央駅」(東京駅からJR京葉線、JR武蔵野線、東葉高速線経由 50分 840円)より1.1kmの村上橋が、新川サイクリングロードの起点。左折して8.4km先の阿宗橋を渡ると、そのまま印旛沼自転車道となる
[復路]酒直水門を渡り、案内標識に従って3.3km進むとJR成田線「安食駅」(東京駅までJR成田線、JR常磐線、JR京浜東北線経由 1時間32分 1110円)
クルマの場合:
東関東自動車道「佐倉インター」(首都高速各インターから首都高速、京葉道路、東関東自動車道経由 1550円)から県道65号線経由で約9.3kmの双子公園内に無料駐車場あり
●問い合わせ先
千葉県土木部道路維持課 TEL:043-223-3142
佐倉市観光協会 TEL:043-486-6000
●最寄りのサイクルショップ
タキサイクル TEL:043-461-7756
セオサイクルうすい店 TEL:043-488-1184
●最寄りのサイクリング道路
阿宗橋から先が新川サイクリングロードとなり、さらに花見川サイクリングコースと名前を変えて東京湾まで続く。ただし、勝田台近辺は迷いやすいので注意が必要