05年に催された愛知万博会場最寄りの長久手町に店を構えるFunBikesKAZE。同店が紹介するコースは、瀬戸市や豊田市北部の山間部を通って岐阜県恵那市明智町を目指す、上りあり平地あり、さらにはおいしい昼飯ありと、すべてに満足できるもの。起伏に富んだコースに初心者は苦しめられるかもしれないが、いざとなったら折り返し地の明智から、鉄道を利用して戻るという手もある。
ルートの途中、瀬戸市内の一部市道は、道が狭いうえにダンプなどの通行も多い。走行には細心の注意が必要だ。
※この記事はサイクルスポーツ2008年5月号別冊付録からの転載です。現在とは情報が異なる場合もありますので、ご了承ください。 地図の拡大を見る

●戸越峠へと向かう上り坂は、道幅は狭いものの交通量も少ない

●愛・地球博記念公園前にて。右に見えるのは愛知高速交通リニモの高架

●最初の難関となる戸越峠の入り口付近

●右折して矢作川へと向かう御作日沢交差点。このあたりは交通量が少なく、田舎の風景が最高
  ショップ前の県道6号線を東に向かう。1.7km先で右手から名古屋瀬戸道路の高架が近づき、まもなく500mほどの上りとなる。道を隔てた向こう側は、05年に開催された日本国際博覧会(愛知万博)の会場となった愛・地球博記念公園だ。
  坂を上りきって愛・地球博記念公園北口交差点を左折。県道209号線に入り、今林町交差点までは直線的な道が続く。その交差点を右折してしばらく直進。国道155号線と交差する山口町交差点を過ぎると、左にカーブしながらさらに上りが続く。
  ここから瀬戸赤津までが最初のアップダウンとなり、初めてこのコースを走る人にとっては、その先が不安になるほどの上り坂が続く。
  聖霊高校や南山大学のキャンパスのある一帯を回り込み、分岐を道なり右に進んでヘアピンカーブを通過。やがて道は赤津川に沿うようになり、のどかな田園風景を眺めながらようやくひと息つくことができる。
  突き当たった県道33号線を右折。戸越峠に向かって徐々にこう配を増していく。先ほどのアップダウンの連続そして戸越峠と、前半に2つの峠があるため、ツーリングだったら無理をせずペースを抑え気味にしよう。
  峠を越えて豊田市へ。国道419号線と交差する藤岡飯野町交差点を越えると交通量は少なくなり、3.7km先の御作日沢交差点を右折。矢作川に突き当たる上川口梨ノ木交差点までは、適度なカーブとアップダウンを繰り返す。ここはリズミカルな走りを楽しめるポイントにもなっている。
  なお、交差点の前にはコンビニエンスストアがあり、休憩所も併設されている。給水ポイントとして絶好の場所ゆえ、河畔を眺めてのんびりしよう。ここを左折して進む県道11号線は、笹戸橋までの約6kmが矢作川を右に見ながらの走行となる。上流へ向かっているもののほとんどフラットに近い道は、信号などで止まることもないため、長時間にわたって高い回転数を保ったまま走り続けることができる。
  笹戸橋を渡ったころから少しずつこう配が増すものの相変わらず交通量は少なめで、道幅も広く走りやすい区間が続く。ここからさらに6kmで小渡町に到着。コンビニエンスストアなどはここが最後となる。給水は忘れないようにしよう。
  小渡町を過ぎると、矢作川の支流となる明智川に沿って引き続き県道11号線を走る。ここから約10km先の日本大正村までは上りの連続。とくに最後の約4kmは交通量がきわめて少なく走りやすいものの、徐々にきつくなる傾斜に脚力と気力を奪われる。初心者は、いつもここで音を上げている。
  坂を上って赤錆びた橋をくぐると、そこが日本大正村の入り口付近。それまでしばらくは川と森しかなかった道に、山間ののどかな観光地がお目見えする。町に入るとちょうど中心部分に観光バスの駐車場があり、その一角に今回の目玉(?)、渓流茶屋 我流手打ちうどん・そばの「やまだや」がある。サービスでもらえる水は普通の水道水だが、明らかに都会の水とは違うおいしい水。帰りのため、ここでボトルを満タンにしておこう。
  帰路のうち矢作川沿いは比較的スピードを上げて走れるものの、上川口梨ノ木交差点の先にはまた峠越えがあるため、とくに初心者は力を温存することが大切だ。輪行バッグの用意があるなら、明智鉄道とJR中央本線を利用して鉄道で戻ることもできる。

●赤錆びた橋をくぐると恵那市明智町に入る

●明智鉄道のターミナルとなる明智駅。ここが折り返し地点となる

●観光バスの駐車場付近にあるみやげ物販売所「浪漫亭」

●「やまだや」の手打ちうどんは最高。それとも「ヘボわっぱ」に挑戦してみる?
地図拡大
川端郁夫(店主)
名古屋市の東隣の町、長久手町にあるサイクルショップです。お店の前を通る県道6号線はそのまま猿投グリーンロードへと接続し、山間部へのアクセスには抜群の場所です。お店には自転車やパーツはもちろん補給食なども豊富で、サイクリングの途中にもぜひ立ち寄ってください。
■FunBikesKAZE
〒480・1111
愛知県愛知郡長久手町山超114
TEL&FAX0561・61・5326
www.fb-kaze.com
●営業時間:10時30分~20時30分 ●定休日:水曜 ●おもな取り扱いブランド:キャノンデール、スペシャライズド、ルック、チネリ、ソウルクラフトなど
鉄道の場合:
愛知高速交通リニモ「長久手古戦場駅」(名古屋駅から名古屋市営東山線、愛知高速交通リニモ経由 32分 510円)より、県道6号線を西にわずかに進んで古戦場南交差点を渡ると、そのすぐ先にFunBikesKAZEがある。
クルマの場合:
コース途中の愛・地球博記念公園に有料駐車場がある(営業時間:8時~19時、駐車料:500円/1日)。
■やまだや
岐阜県恵那市明智町456 TEL0573・54・2901
営業時間:11時30分~15時/平日、11時~15時/土曜・日曜 定休日:水曜
味を落とすことのないよう、営業は基本的に昼間のみ(夜は予約があった場合に営業)というこだわりの店。蜂の子がご飯の上に敷き詰められた「ヘボわっぱ」も用意する。
■日本大正村
岐阜県恵那市明智町1884-3 TEL0573・54・3944
開館時間:9時~17時 休館日:年末年始
旧明智町の町興しで作られた。特定の敷地内に設けられた施設ではなく、街全体として大正時代の雰囲気を保存・再現。大正ロマン館、大正村資料館、天久資料館、おもちゃ資料館、大正時代館の5施設に入館するには共通入場券(500円/大人)が必要だが、それ以外は不要。
■愛・地球博記念公園(モリコロパーク)
愛知県愛知郡長久手町大字熊張字茨ヶ廻間乙1533-1 TEL0561・64・1130
愛知万博の跡地にある公園で、園内には万博開催時にも人気を集めたサツキとメイの家(開館時間:9時30分~16時30分 休館日:月曜※祝日の場合は次の平日 入館料:500円/大人※要予約、ただし、予約で空きのできた日は当日受付もあり)などがある。07年3月25日の第2期オープンによって、万博開催時に迎賓館・レセプションホールとされていた愛・地球博記念館(開館時間:9時~17時 入館料:無料)ほか、親林楽園や林床花園なども利用可能となった。