「芸術は爆発だ!」でおなじみの芸術家、岡本太郎代表作のひとつ「太陽の塔」が万博公園にある。今回は万博公園東口駐車場を出発し、箕面の滝へと続くサイクリングコースを紹介しよう。
※この記事はサイクルスポーツ2007年5月号からの転載です。現在とは情報が異なる場合もありますので、ご了承ください。 地図の拡大を見る

●駐車場に自転車を停め、急坂を徒歩で下った先の滝道を、滝を目指して進む

1.万博公園のシンボルとなっている太陽の塔(岡本太郎作)は、大阪万博終了後も不定期に内部が公開されていたが、それも07年3月31日を持って終了。2010年の日本万国博覧会開催40周年記念事業で再公開の予定

2.浄水場入口交差点から始まる府道43号線の上りは、3.8kmの間に270mの標高を稼ぐ急勾配
 万博公園東口駐車場を出ると、万博公園をぐるりと囲むように自転車道がある。クルマの流れに合わせて時計回りの方向へ進み、みのり橋南交差点で左折。国道171号線へ続く府道1号線はよく整備されており、幅も広いので走りやすい。
 清水交差点を左折して国道171号線に入り、2・6kmほど走った今宮交差点をコーナン側へ右折。そこから2つ目の信号を左折して府道9号線を進めば、やがて阪急箕面線の終着、箕面駅に至る。ゆるやかな上り坂が続くのは、山に近づいている証拠だ。
 箕面駅へ到着すると、右手に箕面公園へ続く商店街が見える。しかし箕面公園は紅葉狩りのメッカであり、シーズン中でなくとも土日は観光客でいっぱいだ。園内の滝道は狭く、自転車で通るのは無理があるので、箕面駅の少し手前で通過した浄水場前交差点を引き返して左折。この府道43号線を北上して箕面の滝へ向かうことにしよう。ここからがヒルクライムの本番だ。
 箕面の滝までは、カーブの多い道を走ることになる。上り坂ではつい地面を見て走りがちになるが、下ってくるクルマの数も多いので、しっかり前を向いて走ろう。
 途中、天然記念動物のニホンザルがひょっこり現われる。初めてここを訪れる人は、「おサルさんだ!」と手を差し伸べて菓子をやったりするものだ。しかし、その直後に後悔することになる。サルの目的はただ1つ、食べ物を奪取することである。レジ袋に入った食べ物でも、おかまいなしにねらってくるので要注意だ。
 サルにぶつからないよう気を付けてさらに進んでいくと、短いトンネルに差しかかる。トンネルを抜けてすぐのところに箕面公園の石碑があり、その入り口を下っていくと箕面の滝にたどり着く。府道をもう少し走ったところに駐車場とお手洗いがあるので、滝に向かうときにはそこに自転車を停めるのがベスト。この駐車場は休憩するのにも向いている。
 前述の入り口からの下りはけっこうな急斜面で、なおかつ登ってくるハイカーも多い。途中には腐った葉に覆われたところなど滑りやすいところもあるので、ロード用のクリートが付いたシューズは避けたほうがいい。府道の坂を自転車で上るような健脚の人なら、10分強も歩けば辺り一面森の中だ。
 標識の示すとおりに歩いてゆくと、そこには深い森林に包まれたせせらぎがあり、さらに進むとこのせせらぎの源となる箕面の滝がいよいよ現われる。
 ちょうど右手には楓来坊というお茶屋さんがあり、無料で足湯を利用できる。とはいえお店そのものは商売でやっているものなので、2階のテラスに上がって箕面名物のもみじてんぷらなどをいただこう。個人的にはもみじ饅頭とお抹茶のセットがオススメだ。お抹茶をすすりながらしばし耳を傾けると、ザザザザザという静かな、しかし力強い滝の音が聴こえてくる。深い緑と滝の音に体をゆだねれば、日ごろの疲れもどこかへ消え去ってしまう。
 トンネルまで戻って来た道を引き返せば、あとは下って下って下るのみ。しかしここにも見どころがある。随所に箕面の街を一望できるカーブがあり、つい先ほどの森林と見事に対をなしているのだ。
 国道171号線に戻ったら清水交差点を右折。まっすぐ進み、みのり橋南交差点交差点を今度は左折しよう。出発時と同じように、クルマの流れに合わせて時計回りの方向へ進めば、すぐに出発地点の駐車場となる。
 なお、このコースではちょっと物足りないという人には、トンネルを抜けた先の駐車場から引き続き府道43号線を進み、勝尾寺へ向かうルートがある。この勝尾寺は1300年前より勝運の寺として篤く信仰されている。
 境内の建物は全体に新しく趣に欠けるものの、なかでは鎌倉初期に建てられた薬師堂が勝尾寺最古となる。
 勝尾寺から1・7km進んだ府道4号線への分岐を右に進み、府道1号線と交差する栗谷間谷東2丁目交差点も右折すると、まもなく清水交差点へ。ここからは先ほどと同様に進む。

3.トンネルを出てすぐ左側の石碑が目印だ。進路と反対方向に入り口があるので見落とさないようにしよう

4.落差33mの箕面の滝は、箕面公園の最奥部にあって公園を象徴する存在。歩きの人は、下の入り口から1時間かけてここを目指す

5.箕面の昆虫類を広く紹介するため、1953年に開設されたという歴史を誇る。箕面公園内の滝道を、滝とは逆方向に進んだ先にある

6.箕面ビジターセンターでは季節の見どころや動物、植物、昆虫など箕面の自然に関する質問に、自然解説指導員が答えてくれる

7.エキスポ'90みのお記念の森は、国際花と緑の博覧会の開催を記念して、明治の森箕面国定公園内に整備された森林公園

8.オプションコースで目指す勝尾寺は、勝運の寺として信仰されている。行楽の季節には、訪れる観光客で府道43号線も混雑する
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●問い合わせ先
万博公園〈http://park.expo70.or.jp
箕面公園管理事務所 TEL:072・721・3014
www.osaka-park.or.jp/hokubu/mino/main.html
箕面公園昆虫館(開館時間:10時~17時、休館日:火曜 ※祝日の場合は翌日、入館料:270円/大人、TEL:072・721・7967)
箕面ビジターセンター&エキスポ'90みのお記念の森
(開館時間:9時30分~17時/4月~11月 10時~16時/12月~3月、休館日:火曜 ※休日の場合は翌日、入館料:無料、TEL:072・723・0649)
●駐車場
万博公園の周辺には、本文で紹介した1001台収容の万博公園東口駐車場(営業時間:9時~17時30分※出庫は~20時、駐車料:1200円/1日)のほかにも、中央駐車場・南第1駐車場・西第1駐車場などがある。ただし、日本庭園前駐車場のみ自転車の乗り入れができないので注意が必要だ。また、箕面公園には駐車場はいっさいなく、もちろんクルマの乗り入れもできない。公園入り口の近くに駐車したい場合には、箕面駅前にある2つの有料駐車場(営業時間:7時30分~24時30分、駐車料:100円/30分、TEL:072・721・1441)を利用しよう。
●食べ物&お土産
箕面といえば、もみじてんぷらが有名。数ある名勝の中でも、ここまでもみじにこだわった観光地はそうないだろう。通販で購入することもできるが、やはりサイクリングのお土産として持って帰りたい。また、本文で述べたようにもみじ饅頭とお抹茶のセット(500円)もオススメだ。これらが楽しめるみのお滝茶屋「楓来坊」(営業時間:10時~18時※夏期シーズンは~20時、定休日:無休/7月~11月 木曜/12月~6月、TEL:072・725・1168〈www.k2.dion.ne.jp/~fu-raibo〉)には無料の足湯もあり、タオルも100円で販売している。