花見川自転車道から習志野のベッドタウンを抜け、海辺の宿場町船橋へ。最後は新都心に向かう広々とした道を行く。「いつもの道」からちょっと外れつつ、しかも気持ちよく走り続けたいときにうってつけ。
※この記事はサイクルスポーツ2007年5月号からの転載です。現在とは情報が異なる場合もありますので、ご了承ください。 地図の拡大を見る

●花見川自転車道の中盤。気がつくとのどかな風景が川の両岸に広がっている。追い風ならさっそうと、向かい風や横風のときは無理をせず風景を楽しみながら走ろう

1.稲毛海浜公園サイクリングセンター。自転車道に関する通行止め等の情報は、ここで入手してからスタートしよう

2.検見川浜に沿って花見川河口を目指す
 花見川自転車道の起点となる稲毛海浜公園サイクリングセンターをスタート。浜に沿って花見川の河口まで走り、花見川の左岸を遡ろう。左手には幕張ベイタウンを彩るパステルカラーの建物が並ぶ。交差する線路や道路をくぐるにつれて風景は街から郊外へと移り、JR総武本線の線路をくぐるころにはすっかりのどかになる。
 花見川大橋から次の花鳥橋までは一部が一般道と合流し、花鳥橋から先は自転車道終点の弁天橋まで未舗装路。森に囲まれたゆったりとした風景の中を走る。
 弁天橋で右岸に渡って舗装路に移り、そこから1kmほどで京成本線をくぐる。その先は成田街道の大和橋を渡って再び左岸へ。川上に見える大和田排水機場は、上流の新川の水を汲み上げて下流の花見川に流している。「わざわざそんなことをする必要があるの?」と素朴な疑問を抱いてしまうところだが、じつは排水機場の位置だと上流の新川のほうが下流の花見川より水位が低いのだ。
 その排水機場を迂回して新川側に進み、最初のなかよし橋という人道橋を渡って右岸の八千代総合運動公園へ。新川大橋をくぐって噴水脇を過ぎ、一般道に出たところを左折する。続いて最初の信号を左折、さらに右折して新川大橋通りに入って桜並木の間を走り、国道296号線(成田街道)に合流する。
 成田街道に合流してからの約2は道幅が狭いうえに交通量が多く、このコース唯一の"難所"。この区間を過ぎて歩道が広がると、道の左側にはフェンス越しに陸上自衛隊習志野駐屯部隊演習場が見渡せる。演習場を過ぎたら最初の団地入口交差点を右折、習志野台団地に入っていく。
 道の両脇に規則正しく並ぶ団地の中を、道はまっすぐに延びている。北習志野駅へ向かう通りは直進。さらに公園脇の鬱蒼とした並木を過ぎ、その先の突き当たりを左折して道なりに走る。新京成の踏切を渡るまでは成田街道ほどではないものの、歩道も路肩もあまり広くはない。踏切を過ぎると次第に路肩が広がり、住宅地を離れると道の両側の視界も開けてくる。県道8号線を過ぎ、その先が海老川に架かる八栄橋。ここで県道を離れて海老川沿いの遊歩道を下る。
 海老川の遊歩道に架かる橋は、その欄干に注目したい。橋の中央に銅像が作られている橋もあれば、奇妙なオブジェが欄干になっている橋もある。京成本線をくぐった先に現われる海老川橋などは、真ん中から船が飛び出しているという具合。また、この橋を左折した道の突き当たりに見える船橋大神宮(意富比神社)は、日本でいちばん小さな大神宮と言われている。
 さらに海老川を下り、ららぽーと、イケア船橋と大規模な店舗の脇を走り、南船橋駅前を抜けて道なりに防音壁沿いを走って県道15号線に出る。この道には自転車専用レーンが設けられているので、のびのびと走ることができる。
 左手に並ぶ千葉工大、県警第一機動隊、さらに幕張メッセの駐車場を順に見送り、やがて右手には千葉マリンスタジアムが近づいてきた。左にあるのは幕張メッセ、その先に見える高いビルはアパホテルだ。そしてアパホテルの先には幕張ベイタウンが広がっている。美浜大橋の手前で道を横断し、右手に東京湾の絶景を眺めながら美浜大橋を渡ろう。橋を渡った先を下りて検見川の浜に入れば、ゴールのサイクリングセンターまではあとわずかだ。

3.花見川大橋を過ぎると、路面は未舗装になる。大自然の中という雰囲気だが、川を離れたところには工業団地や住宅地が密集している。川のまわりだけの別世界を楽しみたい

4.成田街道を川の左岸へ渡るとき、上流に見えるのは大和田排水機場

5.陸上自衛隊習志野駐屯部隊演習場手前の成田街道は、路肩・歩道の幅が狭い。そのうえ交通量が多いので気をつけて走りたい。このコースで唯一の難所(?)だ

6.習志野台から船橋に向かう地方道に立てかけられている「イノシシ飛び出し注意」の看板。住宅地と市街地のわずかな透き間に「自然」が顔を出している

7.海老川沿いの遊歩道。市街地に入るまでは田園風景の中をサクラ並木が続いている

8.「船橋」の地名の由来になった海老川橋。日本武尊が東征の際に海老川を渡ろうとした折り、地元の民が船で橋を作ったことが名前の由来

9.県道15号線沿いには自転車専用道が設けられている

10.幕張ベイタウンはプロムナードと呼ばれる通りと、パティオスと呼ばれる中庭付きの住宅が特徴
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●問い合わせ先
千葉市観光協会 TEL:043・222・0300
www.chibacity-ta.or.jp
八千代市商工課 TEL:047・483・1151
習志野市商工振興課 TEL:0474・51・1151
船橋市観光協会 TEL:047・436・2472
稲毛海浜公園サイクリングセンター
(営業時間:9時~16時、定休日:月曜※祝日の場合は翌日、レンタサイクル利用料金:一般・高校生200円
※3時間以内、TEL:043・279・3005)
八千代総合運動公園 TEL:047・485・7200
●駐車場
稲毛海浜公園サイクリングセンターから県道15号線を渡った反対側、県立千葉西高校の隣に無料駐車場がある(千葉地域整備センター千葉港湾事務所 TEL:043・246・6201)。
●食べ物&お土産
幕張ベイタウンで偶然見かけた「Charinko」はパスタの店。その名前にひかれて入ってみた。店内に入ってまず目に入るのは、イタリアを思わせる壁画。厨房までもが見渡せる店内はスッキリとしている。手打ち生麺のパスタは持ち帰りも可能だ。さっそく由来を店長に尋ねたところ、「ご想像にお任せします」とのこと。バラエティに富んだソースから好みを選び、乾麺とは違う生麺独特の食感を楽しみながら、「Charinko」の由来を想像してみてはどうだろう。
Charinko(営業時間:11時~22時30分/日・祝 11時30分~23時/平日※火~金の15時~17時はティータイム、定休日:月曜、TEL:043・211・0017)