榛名山の山頂にある榛名湖を目指すヒルクライムは、標高差900mに及ぶハードなもの。途中で名物の水沢うどんや伊香保温泉街に立ち寄って、足と頭をリフレッシュしながらペダルをこごう。
※この記事はサイクルスポーツ2007年5月号からの転載です。現在とは情報が異なる場合もありますので、ご了承ください。 地図の拡大を見る

●野島崎の先約2kmで、車道と完全に分離した和田白浜館山自転車道に入る

1.「関東の駅百選」にも選ばれているJR館山駅。南国の雰囲気いっぱいだ

2.海沿いには小さな漁港も点在している。のんびり休憩するのにもよい
  JR内房線の館山駅をスタート&ゴールとして南房総をひと回り。時計回りに走るのは、自転車が左側通行の日本では、より海沿いを走ることができるからだ。南房総は首都圏でもいち早く花が咲くことで知られて暖かいイメージがあるが、冬型が強まると強風が吹くこともあるので、気象情報には注意しよう。
 まずは館山の町を出発し、国道128号線を東へと向かう。九重駅手前の稲交差点で国道128号線から県道187号線へ入り、千倉を目指す。地図上では山越えとなるが、最高地点のトンネルの標高は105mと大した上りではない。

3.広々とした芝生の公園がある道の駅「ちくら潮風王国」。海を眺めながらのんびり休憩できる。食堂、カフェあり
 県道187号線をなだらかに下って千倉駅前を通過し、ぶつかった国道410号線を右折。このまま国道沿いを走ると海から離れるので、国道410号線に入った地点から約1・2km先を左折して千倉漁港を目指そう。港には漁船が多く係留されている。この辺りは交通量が格段に少なくなり、のどかな雰囲気となる。
 道の駅「ちくら潮風王国」を過ぎ、南房千倉大橋を渡る。橋の上までは上りとなるが、上りきれば水平線が一望のもとだ。外洋のスケールを感じるに違いない。
 乙浜漁港などを通り過ぎてさらに進んでいくと、房総半島最南端の野島埼灯台が見えてくる。フェニックスなどの木も植えられ、南国の雰囲気がいっぱいだ。空が澄んでいれば、ここからは伊豆大島が間近に見える。伊豆大島は遠いようなイメージがあるが、野島崎からは直線距離でわずか40kmほどなのだ。野島埼灯台は展望台にもなっていて、灯台の中のらせん階段を登っていくと突然視界が開け、大海原と房総半島を眺めることができる。野島崎が房総半島の最南端であることも、展望台からはよくわかる。そしてサイクリストにとって何よりもうれしいのは、走ってきた道やこれから走る道が見えることだろう。
 野島崎から2kmほど進み、白浜温泉の手前を左折して和田白浜館山自転車道に入ろう。海沿いに行くと考えていれば見逃すことはない。自転車道は一般道と完全に分かれ、クルマの音が聞こえなくなる。耳に入るのは波の音だけだ。
 白浜フラワーパーク先でトンネルを過ぎ、500mほど下って相浜交差点(Y字路)を左へ。ここから約3kmは車道との間に植え込みがあり、房総フラワーラインでも最も花の多い区間だ。その先は海風によって、砂が自転車道に押し寄せられているところもある。その場合、並行する一般道を走れば問題はない。
 ゆるやかに上り、道が右へとカーブすると、やがて左手に灯台が見えてくる。それが洲崎灯台だ。岬は県道から左にそれて300mほどだが、先端は私有地。灯台は高台にあり、商店の脇から上ることができる。
 洲崎を後に、今度は東へと進路を変える。左手に穏やかな館山湾を見ながら10kmほど進むと館山の市街地となり、南房総一周はゴールとなる。

4.道の駅「ちくら潮風王国」周辺は、12月中旬から3月くらいまではポピーやキンセンカなどの花摘みでにぎわっている

5.南房千倉大橋から大海原を俯瞰する。島などが1つもないことから、外洋であることを実感

6.花がいっぱいの房総フラワーライン沿い。夏はマリーゴールドやバーベナテネラ、冬は菜の花などが植えられている

7.洲崎灯台は南房総一周のクライマックスだ。岬まで行くと、三浦半島が間近に見える
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●問い合わせ先
館山市観光協会 TEL:0470・22・2530
www.awa.or.jp/home/tkk/index.html
南房総いいとこどり〈www.mboso-etoko.jp
野島埼灯台(開館時間:8時30分~16時、休館日:火曜※祝日の場合は翌日、入館料:150円、TEL:0470・38・2019)
●駐車場
城山公園駐車場 JR館山駅より南に約2km(利用時間:8時~17時30分、定休日:なし、利用料金:無料、館山市役所都市計画課施設係 TEL:0470・22・3610)。ほかに館山駅周辺にはコインパーキングが数カ所ある。
●食べ物&お土産
あわび丼や焼き魚などが人気の「海女食堂・磯笛」(営業時間:8時~17時、定休日:水曜、TEL:0470・43・8566)
南房総の珍味といえば「くじらのたれ」。江戸時代から伝わる鯨肉のジャーキー(干し肉)で、秘伝のたれに漬け込み天日で干したもの。ルート上のあちこちで目にするだろう。