榛名山の山頂にある榛名湖を目指すヒルクライムは、標高差900mに及ぶハードなもの。途中で名物の水沢うどんや伊香保温泉街に立ち寄って、足と頭をリフレッシュしながらペダルをこごう。
※この記事はサイクルスポーツ2007年5月号からの転載です。現在とは情報が異なる場合もありますので、ご了承ください。 地図の拡大を見る

●湖越しに望む榛名富士は、富士山のように均整のとれた姿が美しい

1.水沢観音の境内にある六角二重塔は県指定文化財で、塔内部が回転するようになっている

2.榛名湖に向かう上り坂の途中では、何カ所かで眼下に雄大な風景を望むことができる
 県道25号線と県道10号線が交差する三ツ寺交差点からほど近い三ツ寺公園。ここにある駐車場がスタート地点となる。駐車場から右に向かい、まもなくの三差路を右。突き当たった県道25号線(三国街道)を北上して8kmで、鬼ヶ橋交差点を左折。県道15号線に入る。路肩の狭い田舎道とはいえ、進んだ先には観光地が控えているためクルマの通行量はさほど減らない。注意が必要だ。
 道の脇にはさまざまな観光施設が点在。その中の1つにちょっと気をひかれるものの、そこに入ったら最後、なかなか出てこられなくなりそうなので断念する。どんな施設かは、実際に走ってのお楽しみだ。

3.伊香保の温泉街を縦断する石段
 上りの途中にある水沢観音は、坂東33カ所の16番札所。境内で目をひくのが県指定文化財の六角二重塔で、塔の内部が回転するようになっており、それを3回まわして祈願する。また、寺の周辺には名物の水沢うどんの店が軒を連ねているので、ここで昼食をとるといい。腰のある麺は、名物といわれるだけのことはある。ただし量が少ないので、おなかが減っているときは迷わず大盛りを頼もう。
 突き当たりのビジターセンター前交差点は、伊香保温泉に向けて左。その先の伊香保交差点の分岐は、榛名山に向かうのは右となるが、温泉街に立ち寄るため左に進む。この道は勾配がきつく、しかも路面が荒れているので慎重に走ろう。
 上った先、少し広くなっているところに伊香保温泉観光案内図があり、これを頼りに温泉街を巡る。温泉街を縦断する石段は、ことに有名だ。
 榛名山に向かう道に戻り、再び坂を上る。途中に見晴らしのいいところがあるので休憩をはさむといい。まだ先は長い。
 ヤセオネ峠が上りのピーク。目指す榛名湖はまだ姿を見せないが、ほぼ直線の道を豪快に下っていくと、やがて山上の湖である榛名湖に到着。小さな湖ながら、湖面には遊覧船も浮かぶ。そして、湖越しに見る榛名富士は、富士の名に恥じぬ均整のとれた円錐形が美しい。この榛名富士には、山頂に向かうロープウェーもある。
 湖岸の道を進み、高崎の案内板に従って左に坂を上る。わずかに上った天神峠を越えて下り始めると、途中に榛名神社の案内板があるので、枝道を進んで山門(双竜門)に向かう。ここは、江戸時代には榛名山信仰の中核として栄えた由緒ある神社。本殿に向かう参道の距離は長いものの、歴史の風雪が感じられる社殿は、後部が背後にそそり立つ奇岩にめり込んでいて一見に値する。
 分岐まで引き返し、再び下り続ける。室田交差点を右折して県道58号線に入り、その先は高崎もしくは高崎市街地の案内に従う。沖町交差点を左折して県道10号線へ。ここから先は前橋を目指して道なりに進み、7・9km先で三ツ寺交差点を左折。行きに通った県道25号線となる。

4.ヤセオネ峠からほぼ直線の道を豪快に下っていく

5.高崎の案内板に従って、天神峠に向かう坂を上る。といってもその距離はごくわずか

6.歴史の風雪が感じられる榛名神社の社殿は、背後にそそり立つ奇岩に後部がめり込んでいる

7.枝道を進んだ先にある榛名神社の山門(双竜門)。この近くに自転車を置いて本殿まで歩くことになるが、その距離は思いのほか長い
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●問い合わせ先
渋川市伊香保総合支所 TEL:0279・72・3155
高崎市榛名観光協会
TEL:027・374・5111〈http://harunavi.jp
榛名山ロープウェー
(運転時間:9時15分~16時55分、
料金:820円/往復・大人、TEL:027・374・9238)
●駐車場
三ツ寺公園に隣接する駐車場は無料で、24時間利用可能。駐車場内にはトイレもあり、出発前の用足しに利用できる。榛名湖に向かう県道33号線沿いの展望台や榛名湖畔にも無料駐車場があるものの、ゴール地点となるそこまで上るのがつらい。
●食べ物&お土産
水沢観音の手前から奥の駐車場までの間には、多くのうどん屋が軒を連ねている。お昼にはこのうどんをぜひお勧めしたいのだが、ではどの店がいいのかというと、何度も足を運んだわけではないため、残念ながらここで挙げることはできない。そこで水沢観音界隈では唯一となる和菓子の店を紹介する。生地に抹茶が練り込んであるというまんじゅうは箱の赤と生地の黒のコントラストが美しく、ほおばれば上品な甘みが口の中に広がる。門前の萬壽庵(0279・72・5959)で売っている。