難易度=(1~5)〈1=初めての人でも安心/2=自分で「やる気はあるぞ!」と言える人向き/3=1日に80km走った経験がある人向き/4=1日に160km走ってみたい健脚派向き/5=風雨の下でも160kmを完走するやる気のある人向き〉
「百哩走大王」とは、30歳以上の大人のサイクリストの全国組織である『センチュリーランを走る会』が、会員の年間活動記録に応じて与える称号。自転車百哩走大王たちが国内外のレースではない長い距離を走るイベントを、実際に参加したライダーの目で紹介する。
※この記事はサイクルスポーツ2004年8月号からの転載です。現在とは情報が異なる場合もありますので、ご了承ください。 地図の拡大を見る

●本大会唯一の峠越えでの風景。まわりの参加者にカメラを向けると笑顔で答えてくれた


●スタート地点の浜名湖花博庄内駐車場を埋め尽くした参加者の群れ


●お昼になると三ヶ日町役場は、弁当をほおばるサイクリストに占拠されてしまう
 今回紹介する浜名湖ツーリズムは、日に日に春めいてくる3月に行なわれる大会で、静岡県の浜名湖を一周するハーフセンチュリーだ。距離は長からず短からず、そのうえ大半が湖岸を走るため、上り下りの少ないコースと相まって「暖かくなってきたのでそろそろ自転車に乗り始めようか」なんて考えている人にお勧めの大会なのだ。
 スタートとなる浜名湖花博庄内駐車場には、受付開始時間になるとビックリするほどたくさんの参加者が集まってくる。参加者の服装は、レーシングウエアから普段着までさまざまだ。レギュラーコース82kmのほかファミリーコース23kmが設定され、「親子で参加」なんて人も多い。
 レギュラーコースは途中に設けられた5カ所のチェックポイント(CP)でスタンプを押してもらいながら、反時計回りに浜名湖を一周する。コースの要所要所に誘導員が配置されていて迷うようなことはないが、大半を自転車道か自転車通行が可能な歩道を走るため、歩行者やクルマ止めの柵には十分な注意が必要だ。

●湖を渡る風を受け、そう快な気分に浸ってのクルージング
 開会式が終わると数人ずつスタートする。広大な花博駐車場を出て丘を1つ越えると、いよいよ湖岸に出る。今年は天候に恵まれ、湖を渡る風も穏やかだ。湖の景色を堪能しながら走り、約5kmで館山寺自転車ターミナル(第1CP)に到着。ここでは子供たちが和太鼓を演奏して迎えてくれる。なお、このCPは湖を一周した後のゴールにもなっている。
 カードにスタンプをもらい、太鼓の音に元気づけられて再び出発だ。湖岸を北上して東名高速道路をくぐると、奥浜名湖と呼ばれるエリアに入る。第2CPは、その奥浜名湖最北端の気賀関所資料館前で、ここではバナナの補給が受けられる。
 気賀関所から次の第3CPまでの距離は約25km。ちょっと長いけど、広々とした湖南部に対し、北部は山が湖岸まで迫って変化のある景色になっている。そのため、それを楽しみながら走ればさほど気にならない。
 このころになるとお腹も空いてくる。第3CPの三ヶ日町役場で弁当が配られるのでもう少しの辛抱だ。天竜浜名湖鉄道の線路を渡ると、三ヶ日町役場に到着。受付で弁当とお茶を受け取ったら、気に入った場所に陣取って昼食タイムとしよう。この先、本コース唯一の峠越えが控えているので、しっかりとエネルギー補給をするといい。

●自転車道の一部区間は、天竜浜名湖鉄道と並行する
 食事を終えた参加者は順次出発。しばし湖に沿って走るが、天竜浜名湖鉄道尾奈駅の先で右折するといよいよ上りが始まる。ただし峠といっても標高は100m少々。勾配もゆるく、次第に眼下に広がる湖の景色を眺めながら坂を上るのはむしろ楽しいくらいだ。下りも走りやすい道だが、大勢の参加者が走っているのでスピードは控えめに。
 坂を下ると国道301号線に出る。この国道を少し走り、川を渡って左折すると第4CPのヤマハマリーナ浜名湖だ。この先はコースが湖岸から離れるため、しばらく湖が見えなくなる。住宅地を抜ける道を進み、JRの在来線と新幹線の下をくぐると旧東海道新居関所跡。ここからは交通量が多くなるので歩道を走る。
 中浜名橋の手前で左折して国道から分かれ、その後明月橋を渡ると最後のCP渚園運動公園だ。ここまで来ればあと10km。ゴールが近づいてくるとスピードが上がり気味になるが、「百哩を行く者は九十九哩を以って半ばとせよ」と自分に言い聞かせ、ペースを崩さぬようゴールをめざす。
 開催が迫り、最後の整備が行なわれている浜名湖花博会場を横目に見ながらしばらく湖岸道路を走ると、スタート直後に走った道との合流点に出る。ここから先は朝走った自転車道を改めて3kmほど走れば、ゴールの舘山寺自転車ターミナルに到着する。ゴールでは先に着いた人たちやスタッフの「お疲れさま!」という声が迎えてくれる。
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都留祐生 愛知県在住
子供のころから自転車で遠くまで走ることは好きだったが、センチュリーランに参加するようになってからは、大会に参加するためいろいろな場所に出かけることも楽しみの1つになった。どうやら遠くへ行くことそのものが好きな性分らしい。
今は日本一周を夢見て、さらに百哩走大王めざして各地の大会へトライしている。
[参加データ]
(2004年大会=2004年3月21日)
バイク:パナソニック FCC27
タイヤ:700×23C
ギヤレシオ:52×42×30T/13~27T
●コース
〈レギュラーコース〉浜名湖花博庄内駐車場→舘山寺自転車ターミナル(第1CP)→気賀関所資料館前(第2CP)→三ヶ日町役場(第3CP)→ヤマハマリーナ浜名湖(第4CP)→渚園運動公園(第5CP)→館山寺自転車ターミナル
〈ファミリーコース〉浜名湖花博庄内駐車場→渚園運動公園→館山寺自転車ターミナル
●距離数
82km(レギュラーコース)、22km(ファミリーコース)
●問い合わせ先
浜名湖サイクル・ツーリング事務局(コンセプト株式会社内)
TEL.0537ー22-0654
FAX.0537ー22ー0786
URL=http://www.conception.co.jp/hamanako/
●会場までのアクセス
鉄道の場合:JR東海道本線「弁天島駅」からバスで約20分
クルマの場合:東名高速道路「浜松西インター」から約15分