難易度=(1~5)〈1=初めての人でも安心/2=自分で「やる気はあるぞ!」と言える人向き/3=1日に80km走った経験がある人向き/4=1日に160km走ってみたい健脚派向き/5=風雨の下でも160kmを完走するやる気のある人向き〉
「百哩走大王」とは、30歳以上の大人のサイクリストの全国組織である『センチュリーランを走る会』が、会員の年間活動記録に応じて与える称号。自転車百哩走大王たちが国内外のレースではない長い距離を走るイベントを、実際に参加したライダーの目で紹介する。
※この記事はサイクルスポーツ2004年7月号からの転載です。現在とは情報が異なる場合もありますので、ご了承ください。 地図の拡大を見る

●直方市遠賀川河川敷広場での開会式



●チェックカードに確認印をもらってから順次スタートする
 シーズン明けに開かれる大会ということで、シーズンオフにおけるトレーニングの成果を確めるもよし、本格的なシーズンの訪れに向けて愛車のセッティングを確めるもまたよし。そのうえセンチュリーランに初めてチャレンジするサイクリストでも気楽に参加できるのが、この「ハーフセンチュリーラン筑豊大会」である。
 大会が開かれる直方市は福岡県北部にあって、遠賀川に沿って広がる筑豊平野のほぼ中央に位置する。かつては飯塚、田川と並ぶ炭鉱の町であった。団塊の世代には、社会科の授業で習った筑豊炭田の町といったほうがお分かりいただけるかと思う。

●肌寒い気候のため、ほとんどのサイクリストは冬の身支度
 筑豊地区では昭和初期まで石炭産業が盛んで、「ひと山当てれば大金持ちになれる」と言われた。その男立ちのロマンを名に記した「成金まんじゅう」は、明治時代から直方市みやげの代表格であった。現在は市内の5店舗が伝統を受け継いでいる。関東ならどら焼の類であるが、中のあんこの量が多いのは、成金まんじゅうが日本一であろう。
 さて、この大会のコースは、遠賀川のサイクリングロードおよび川沿いの一般道を使用する80kmのAコースと、サイクリングロードのみを使用する30kmのBコースの2つがあり、特にBコースはファミリー向きとなっている。
 コースの迷いやすい場所には、白線が引いてあったり幟が立っていたりスタッフが配置されたりしている。この配慮は非常にありがたい。さらに給水ポイントでは、スポーツドリンクやバナナが用意されている。
 では、簡単に80kmのコースを紹介しよう。スタートは直方市遠賀川河川敷広場(直方市役所下)である。いっせいスタートではなく、あらかじめ配布されたチェックカードに確認印をもらってから順次スタートするため、団子状態でのスタートにはならず、ほどよくばらけて選手がスタートする。落車といったトラブルもなく、非常によい方法である。
 スタート地点下流の仮橋を渡り、遠賀川左岸の遠賀川河川敷サイクリング道路を上流に向かって走る。大会当日は、3月の下旬というのにとにかく寒かった。福岡では桜が例年よりも早く開花したにもかかわらず、その日の気温は13度C。ほとんどのサイクリストは冬の身支度である。

●遠賀川河川敷サイクリング道路の折り返し点
 サイクリングロードを13kmほど走り、飯塚市内に入って川島橋の先で折り返しとなり、走ってきた道をスタート地点付近まで戻る。冬型の気圧配置になったせいか北西の風が強く、折り返してからはまともに向かい風となった。
 スタート地点近くまで戻ると、今度は遠賀川支流の彦山川左岸自転車道を上流に向かって走ることになる。途中の岡森橋手前でサイクリング道路に別れを告げ、しばらくは左岸の一般道に上がっての走行。この間には2、3カ所若干のアップダウンがある。赤池橋で右岸に渡って下伊田へ。その下伊田の折り返しは、国道201号線の東大橋交差点。ここを左折し、県道22号線バイパスに入って大久保交差点まで直進する。さらに大久保交差点を左折し、遠賀川沿いの県道27号線を遠賀橋を目指して走る。この道は車もそこそこ走っているので注意が必要である。
 なお、途中の直方菜の花橋を12時10分までに通過できない場合は、走行を中止して、そのままゴールに戻ることになっている。
 JR山陽新幹線のガードをくぐってしばらく走ると、遠賀橋の折り返しポイントである。係員からチェックカードに押印を受けたら、遠賀橋を渡って今度は上流のスタート地点を目指して走る。風は追い風になり、スピードも上がる。左手に福智山から帆柱山までの美しい山並みを見ながらの走行である。
 ゴール後、ゼッケンとチェックカードを大会役員に渡すと、引き換えにお弁当がもらえる。その他にぜんざいのサービスもあり、完走した後の疲れた身体には格別のごちそうである。
 「とにかく参加してみらんね。」
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大塚哲明 福岡県在住
転勤族のため、転勤先で走りやすいコースを見つけては走りまわっている。これまでツール・ド・おきなわ、ツール・ド・のと、ツール・ド・国東などに参加している。
[参加データ]
(第17回大会=2004年3月21日)
バイク:コルナゴ C40
タイヤ:700×23C
ギヤレシオ:52×39T/12~29T
●コース
遠賀川河川敷広場→遠賀川河川敷サイクリング道路→飯塚(第1CP)→遠賀川河川敷サイクリング道路→岡森橋→下伊田(第2CP)→直方菜の花橋→遠賀橋(第3CP)→遠賀川河川敷広場
●距離数
80km(Aコース)&40km(Bコース)
●問い合わせ先
福岡県サイクリング協会
〒810ー0013 福岡市中央区大宮1丁目2ー1
TEL.092ー522ー3003
FAX.092ー531ー9454
Eメール:mbc@nifty.com
●会場までのアクセス
鉄道の場合:JR筑豊本線「直方駅」から約1km
クルマの場合:九州自動車道「八幡インター」から約6km