難易度=(1~5)〈1=初めての人でも安心/2=自分で「やる気はあるぞ!」と言える人向き/3=1日に80km走った経験がある人向き/4=1日に160km走ってみたい健脚派向き/5=風雨の下でも160kmを完走するやる気のある人向き〉
「百哩走大王」とは、30歳以上の大人のサイクリストの全国組織である『センチュリーランを走る会』が、会員の年間活動記録に応じて与える称号。自転車百哩走大王たちが国内外のレースではない長い距離を走るイベントを、実際に参加したライダーの目で紹介する。
※この記事はサイクルスポーツ2004年5月号からの転載です。現在とは情報が異なる場合もありますので、ご了承ください。 地図の拡大を見る

●これだけのヒマワリ、他じゃちょっと見られない


●冬には一面真っ白な小千谷。国道351号線で津南を目指す


●エネルギーの補給基地「ぽぱい」
 5月8日、「スポーツサイクル羽鳥」から、『新潟津南ひまわり畑日帰りツアー』の案内が届いた。「一生の思い出をぜひ!!」のひとことにつられ、ボクは参加を申し込んでしまった。
 開催の前夜、0時前にスタート地点となる東総合スポーツセンター(新潟市)に着く。もちろん辺りは真っ暗。それでもスタート30分ほど前になると、それらしき人がポツポツと現われる。バイクにレーパン姿の人を指して、"それらしき"もなにもないのだが……。
 参加者がそろったところで、主催者のおけいさん(サイクルライフ普及委員会)から諸注意を受け、1時にスタート。市街地を抜けるまでは交差点も多く、はぐれないようにオレンジ色の街灯の下を連なって走る。
 街中を抜け、グッと明かりの少なくなった国道8号線を南下。新潟の幹線道路も、さすがにこの時間はクルマの通行量が少ない。赤いテールライトの帯が、1本流れていく。
 走り出して30分ほどで白根市を抜けると、それぞれのペースでの走行が始まり、列がバラけていく。といってもバラけたままとならないところが、このイベントの特色である。
 コース上にあるコンビニのいくつかを、休憩と補給を兼ねたポイントとして設定。そこまでは各自のペースに従った走行とするものの、早く着いた人も全員がそろうまで待ち、次のコンビニを目指していっせいに再スタートするという形式。したがって、ゴールは全員一緒となる。いわゆるセンチュリーランやブルベとは異なり、このイベントはあくまでもサイクリングなのである。
 3時3分、最初のポイントとなる三条のコンビニ(43km地点)に到着。15分ほど休憩して再出発、国道17号線をひたすら進む。
 走っているうちに、自然と"メチャ速""そこそこ""マイペース"の3グループになって、それぞれ各自のペースで走行する。やっと東の空が白んできたが、あいにくの霧で日の出は見られそうにない。だいぶ明るくなった4時33分、長岡市内のコンビニ(75km地点)に到着。おにぎりの朝食をとり、5時16分に出発する。
 国道117号線へ折れて、JR上越線の小千谷駅前を通過。ここは錦鯉の産地で、あちこちで錦鯉の看板を目にする。なんと、駅前の地下道入り口も錦鯉形になっている!

●「ぽぱい」でのランチ風景
 小千谷市街を抜け、旭橋を渡るころには青空も広がり、暑い新潟の夏を予感させる空模様の下、アップダウンを繰り返しながら徐々に高度を上げていく。脚力の差でメンバーも散り散りに。でも道は一本道。次のコンビニで合流できる安心感から、景色を楽しみつつペダルを回す。
 6時28分、十日町市内のコンビニ(99km)に着き、10分ほど休憩する。雪のない越後湯沢を抜けると、まもなく往路最後のポイントとなる津南町大野割信号。起伏があったせいか、ここでは全員そろうまでに30分ほど掛かる。
 この間に先着組はアイスを食べたり座り込んだりと、「目指すヒマワリ畑まであとわずか」という興奮を抑えつつ、まったりとしたひとときを過ごす。
 そろそろ交通量も増えてきた8時11分出発。山並みの多くなった景色を眺めつつ国道405号線を進むと、右手に河岸段丘が見える。「ヒマワリ畑」の方向を示す案内板は、「あの丘に上れ!」と言う。
 120km以上を走った脚にムチを入れ、最後のヒルクライム。ゼーゼー言いながらも上りきった段丘では、本州一と言われる30万本のヒマワリが迎えてくれた。
 8時53分といったら世間ではまだ早い時間で、このヒマワリ畑をわれわれが独占している。ひと眠りできるほどのゆったりとした休憩をとり、人の数も多くなってきた10時40分にヒマワリ畑を後にする。
 11時18分、われわれのために店を開けてくれた「ぽぱい」でランチとなる。ボリューム満点の食事を堪能し、ボトルにも冷たい水を入れてもらって出発。日差しも強くなってきた。
 帰路は、きた道を引き返す。「今朝はあんなにすいていたのに」とぼやきつつ、混雑する夕暮れの国道をひた走り、日もとっぷりと暮れた20時15分、東総合スポーツセンターに到着した。途中、落車や転倒はあったものの、ゴールに着いたときには、みんな仲間となっていた。


●セブンイレブン見附市今町店で休憩。残りは40kmほど。疲れはピークに達している

地図拡大
花積三千人 千葉県成田市在住
40歳を過ぎてロングライドに目覚めてしまった。センチュリーラン、ブルベ、それにサーキットでの耐久と、長時間イベントに挑戦しています。週末に家にいるときは、北、西印旛沼周辺を流しています。
[参加データ]
(第4回大会=2003年7月28日)
バイク:TESTACH CONSISE(フレーム)
タイヤ:700×23C
ギヤレシオ:48×38T/12~25T
●コース
東総合スポーツセンター→セブンイレブン一ツ屋敷店→デイリーヤマザキ長岡妙見町店→セブンイレブン十日町下条店→大割野交差点→ひまわり広場→ぽぱい(昼食)→セブンイレブン十日町下条店→デイリーヤマザキ長岡滝谷店→セブンイレブン見附市今町店→セーブオン北田中店→東総合スポーツセンター
●距離数
270km
●問い合わせ先
サイクルライフNET事務局ハートクリーン企画
〒950-0893
新潟市はなみずき2-13-18 スポーツサイクル羽鳥内
TEL.025-279-4133
FAX.025-279-4131
●会場までのアクセス
電車の場合:JR白新線「東新潟駅」から徒歩25分
クルマの場合:北陸自動車道「新潟空港インター」から約3km