自転車やパーツを売るだけでなく、楽しく乗るための情報や知識を教えてくれる……、これはサイクルショップを選ぶときの大切な条件だ。なかでも「どこを走ったらいいのかがわからない」という基本的かつ切実な悩みにこたえるため、定期的にイベントを催すショップは、ビギナーにとって頼もしい味方となる。こうしたプロショップやクラブチームに、ビギナーでも楽しく安全に走れるとっておきのコースを紹介してもらった。
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●背後は旧小原村役場。今は郷土資料館になっている

●和紙のふるさとの案内板

●乙ヶ林町交差点からの上り坂
 クルマに自転車を積み、豊田市北西部の旧小原村(豊田市小原地区)を目指す。スタート&ゴールは、小原地区のほぼ中心に位置する「和紙のふるさと」。
 スタートしてすぐの国道419号線を北上。1.5kmほど走って県道19号線に左折すると、森と田んぼに囲まれた風景となる。

 スタートから4.9km先まではアップダウンも緩やかだが、乙ヶ林町交差点からは1kmほど坂を上る。この交差点を左折して、さらに上を目指すオプションもあり、ピークの道慈小学校からは豊田市南部が見渡せる。4kmに及ぶ道のりを、毎日歩いて上っている地元の小学生には脱帽だ。
 乙ヶ林町交差点から3km弱の大平町三差路に、今は閉じてしまった商店(※1)がある。そのまま直進すると岐阜県土岐市に入ってしまうので、左折して県道353号線へ。ここには案内標識がないので注意しよう。

●北篠平町地区内の国道419号線を進む
 さらに1kmほどで、旧藤岡町(豊田市藤岡地区)を経由する道とショートカットする道との分岐。そのまま県道を進めば、藤岡地区に向かうことになる。しばらくは少し狭い道だ。
 小原地区を8.5kmほど走り、藤岡地区に入る。ここから6kmは長い下り坂。ブラインドコーナーはあるもののクルマの往来はほとんどなく、しかも2車線あるのでコーナーを攻めることができる。といっても、それはクルマにとっても同じこと。スピードをかなり出しているクルマが多いから、常に余裕を持って走るよう心掛けたい。

 長い下り坂の途中、木瀬ダムで小休止する。見渡す限り民家は1軒もなく、目に入るのはダム湖と森のみ。ベンチに座って弁当を食べてもいいだろう。近くにはトイレもある。
 ダムからさらに下ると、国道419号線に突き当たる。ここが全行程のほぼ中間地点。コンビニエンスストアもあるので、水分を補給するといい。その後国道を100mほど南下し、橋を渡ってクルマの通行量の少ない木瀬川沿いの県道486号線を選択。藤岡地区はほぼ全行程が下りなのでとても走りやすい。
 藤岡地区から小原地区に入ってすぐの分岐は、県道を直進すると比較的平坦に国道に戻ることができる。ただし狭いうえにクルマの通行量が多いので、急坂ながらクルマがほとんど通らない左に曲がるルートを選択する。

 ここまで気持ち良く下ってきた分、後半は上りが多くなってしまうが、自転車で通学する地元中学生を想像しながらひとふんばり。北上する国道にはあちこちに旧道が残っており、そちらを走ればもっと快適だ。やがてスタートした「和紙のふるさと」に戻る。
 なお大平町三差路から1km先の分岐でショートカットする道は、初心者やのんびり走りたい人にお勧め。3.5kmの下りの後半は桜並木となる。桜以外の見所もあるので、景色を楽しみながらゆっくり下ろう。

●間違えやすい大平町の三差路角に閉店した商店(※1)

●休憩ポイントの木瀬ダムで集合写真

●国道から駐車場に戻る分岐

●無事にゴールしてお疲れさまの参加者
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安藤裕一さん&岩田 希さん
旧小原村出身の26歳。野山を駆けながら育ち、変速なしの自転車で毎日中学校へ通っていた。実家の田植えの手伝いを欠かさない生粋の田舎育ち(安藤)。
 DH大好き! 雨にも負けず、富士見パノラマをこよなく愛する26歳。今年の目標は愛車のサンタクルズV10ともども無傷でシーズンを過ごすこと。骨折『ゼロ運動』実施中(岩田)。
■のぞみサイクルオープンハウス
〒463-0033 愛知県名古屋市守山区守孝東1ー132
TEL.052・775・8858
URL:www.nozomi-op.co.jp
●営業時間:10時30分~21時●定休日:木曜●主な取り扱いブランド:スペシャライズド、ルイガノ、インターマックス、サイクルワールド、フォンドリエスト、コナ、ブローディ、キャノンデール、ジェイミス、フェルト、スコット
[アドバイス]
周辺の山にはむやみに入らないように。もちろん勝手に山菜を取るのもダメ。山菜の時期にはあちこちで販売しているので、そこで手に入れよう。
クルマの場合:
東名高速道路「名古屋インター」から、猿投グリーンロード「中山インター」経由で国道419号線を瑞浪市方面へ北上(約45分)。
[コース周辺の味どころ&見どころの紹介]
●和紙のふるさと
愛知県豊田市永太郎町216-1
TEL.0565-65-2151
開館時間:9時~16時30分
休館日:月曜※祝日の場合は翌日
入館料:350円/一般
「工芸和紙」といわれる絵や文字の入った和紙の制作を体験できる。スタート前に作り、走っている間に乾燥させておくなんてこともできる。レストランも併設されている。
●たまご村
愛知県豊田市北篠平町蛭藻池503-1
TEL.0565-65-3479
敷地内に鶏を飼っていて、売っている卵はそこで採れたもの。ほかにも季節の山菜などお土産を買うならココ。
●四季桜
春と秋に咲く。秋には桜と紅葉のコントラストを求めて多くの観光客が訪れる。
[ショップ主催イベントの告知]
●ロードで走ろまい会
【日時:第2日曜8時~、集合場所:のぞみサイクルオープンハウス、担当:岩田】
●DHに行こまい会
【日時:第2・3木曜6時30分~、集合場所:のぞみサイクルオープンハウス、担当:岩田、備考:レンタルバイク・レンタルプロテクターあり】
●小原においでん会
【日時:不定期(要予約)、集合場所:予約時に相談 、担当:安藤】
「ロードで走ろまい会」は日曜の午前中、名古屋周辺を走る会です。初心者大歓迎です。「DHに行こまい会」に参加したい人は、電子メールで問い合わせてください。挑戦することで、新しい自分が発見できるかもしれません。また、「小原においでん会」は要予約。レベルに合わせて、今回紹介したものの他にも打ち合わせをしてコース設定します。地元の人だけが知っているような穴場ルートもあります。徒歩でもクルマでもなく、自転車のスピードで自然を満喫しましょう。