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チェント10プロ ウィリエール・トリエスティーナがツールに照準を合わせた、プロのためのマシン

先進技術のトレンドを上手につかんできたウィリエール・トリエスティーナ。

いよいよ始まるツールに合わせて新製品の投入も忘れない。それがチェント10エアーの高剛性モデル「チェント10プロ」だ。

ウィリエール・トリエスティーナのエアロロードが、3シーズンの月日を取り戻すように高剛性化されて登場した。
 
text&photo:中島丈博 

ライバルの進化に合わせて剛性アップを果たした

ウィリエール・トリエスティーナ(以下ウィリエール)の110周年モデルとして登場した「チェント10エアー」の登場から2年が経った。時代の流れとしてラインナップにエアロロードはマストなわけだが、2年も経てばコンポーネントも新しくなり、他社のエアロロードが進化している。いつまでもアップデートしない訳にはいかないということで、ウィリエールは選手からのフィードバックを元にリデザインを行った。

といっても外観に変化はない。それを実現するのに必要だったのはヘッドチューブ、ダウンチューブ。そして専用一体型ハンドル「アラバルダ」の高剛性化だった。見た目はまったく同じで重量増もなし。剛性値だけを向上させているという。ちなみに具体的な数値をあげるとフレームは6%剛性アップ、アラバルダは8%剛性アップという。ディスクブレーキモデルはもちろん、リムブレーキモデルも用意されている。

サポートする選手たちも、最初は前作のチェント10エアーでもいいと言ってくれていた。だが、やはり時間が経つと、もっと剛性を!という要望が出てきたわけだ。今年のツール・ド・フランスでディレクトエネルジーが実戦投入する予定。

 

また、アップチャージが必要になるが、スペシャルのメタリックカラーを選ぶことができる。イタリア国内で塗装され、通常よりも手間が掛かるので1日に5本しか塗装できない。カーボンバイクとは思えない輝きを放つカラーは、とても個性的。1500ユーロのアップチャージとのことだ(日本円未定)。
 
メインフレームはヘッドチューブとダウンチューブが高剛性化された。リムブレーキモデルはシフトワイヤのみフレームに内蔵する。ディスクブレーキモデルはブレーキルートも内蔵
メインフレームはヘッドチューブとダウンチューブが高剛性化された。リムブレーキモデルはシフトワイヤのみフレームに内蔵する。ディスクブレーキモデルはブレーキルートも内蔵
「アラバルダ」バーの裏側、ワイヤルート
「アラバルダ」バーの裏側、ワイヤルート
「アラバルダ」バー。形状に変更はないがこちらも剛性がアップしている
「アラバルダ」バー。形状に変更はないがこちらも剛性がアップしている




コラムスペーサーの内側をケーブル類が通るが、「割り」が入っているので、調整の手間は少なくなる。前作ですでに採用されていた設計だ
コラムスペーサーの内側をケーブル類が通るが、「割り」が入っているので、調整の手間は少なくなる。前作ですでに採用されていた設計だ
リムブレーキは前後ともダイレクトマウントタイプ
リムブレーキは前後ともダイレクトマウントタイプ


そこまで高剛性なバイクよりも、エンデュランスモデルが気になるなら→チェント10NDR ウィリエール・トリエスティーナが放つSUV

問い合わせ先

服部産業
http://www.wilier.jp/