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伊豆半島をeバイクのメッカに! 「伊豆E-BIKE充電ネットワーク実証実験コンソーシアム」がスタート【eバイクジャパン】

静岡県田方郡函南町の道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」を運営する加和太建設は、2017年5月25日より新たに 「伊豆E-BIKE充電ネットワーク実証実験コンソーシアム」プロジェクトを開始する。これは伊豆各地の観光地を「充電拠点」としてバッテリーを充電するための環境を整えることで、高性能電動アシスト付きスポーツバイク・通称eバイクの活動範囲をより拡大。それによってeバイクを活用した新たなサイクルツーリズムを提案・検証するというものだ。
 
text&photo:江里口恭平

「eバイクの聖地」にするために、伊豆各地で充電環境を充実

発表会では本プロジェクト関係者とともに、国内で販売される各eバイクブランドが集った
発表会では本プロジェクト関係者とともに、国内で販売される各eバイクブランドが集った
発表会にて今回のプロジェクト内容を解説する加和太建設代表取締役社長の河田亮一氏
発表会にて今回のプロジェクト内容を解説する加和太建設代表取締役社長の河田亮一氏
今回のプロジェクトの発起人でもあるeバイクジャーナリストの難波ケンジ氏
今回のプロジェクトの発起人でもあるeバイクジャーナリストの難波ケンジ氏
充電ネットネットワーク拡充には、E-Spo(静岡県東部地域スポーツ産業振興協議会)による迅速な対応が貢献。同会副会長の青山茂氏も伊豆のスポーツ振興の意義を語った
充電ネットネットワーク拡充には、E-Spo(静岡県東部地域スポーツ産業振興協議会)による迅速な対応が貢献。同会副会長の青山茂氏も伊豆のスポーツ振興の意義を語った

「伊豆ゲートウェイ函南」は、2017年5月1日にオープンした道の駅。ここは玄関口(ゲートウェイ)の名の通り、伊豆縦貫自動車道や伊豆中央道など、近年拡充している大都市圏から伊豆への交通アクセスの要所に位置している。

施設内には3つの飲食施設に物産販売所、そしてコンシェルジュが常駐する観光案内所や専用オープンスタジオを用意し、 地域の内外問わず幅広い層に支持され、オープンから1年間の来場者数は当初の想定を大きく上回る131万人を達成した。

そんな同施設の運営母体である加和太建設(静岡県三島市)が、今回新たに発表したのが「伊豆E-BIKE充電ネットワーク実証実験コンソーシアム」というプロジェクト。これは2020年の東京オリンピックにおいて、伊豆半島が自転車競技の舞台となることを前に、「オリンピックでの自転車熱を一過性のものとして捉えるのではなく、伊豆半島に文化として根付かせたい(河田亮一氏)」という考えから、その拠点として道の駅を”あえて”サイクリストが集う場所にするというものだ。

そのための取り組みとして注目したのが、近年急激に注目を浴びつつあるeバイクだ。高性能な電動アシスト機能によって、通常のスポーツバイクでは中~上級サイクリストでないと難易度が高い伊豆半島の起伏の富んだ地形を、誰でも楽に走破することが可能になる。

また、eバイクは従来に比べ大容量のバッテリーを搭載するため、一度の充電で100km近い距離を走ることができる。それによって伊豆半島各地に点在する観光地を自在に移動することができるのである。

しかしながら、たとえ100km近い距離を走ることができたとしても、急な上り坂が頻繁に現れる様なコースを設定した場合、どうしても不安になるのが充電の残量だ。スポーツ走行に適したeバイクといえども、充電が切れてしまうとただの重い乗り物になってしまう。

そんな課題を解決するため、伊豆各地の飲食店・宿泊施設・観光施設などに「充電拠点」を設置する。訪れた人が気軽に充電を行えるように、まずはシマノ製の充電器をそれぞれの施設に配備。それ以外のメーカーのものであっても、ユーザー自身が持ち込めば充電を引き受けてくれる。

 

充電の利用方法としては、該当の各施設を利用した上で、スマホなどから簡単に回答できる承諾書とアンケートの手続きを行えば、無料で充電することができる。

例えば60km走った先で飲食店に寄って食事をする際に、アンケートに回答して、1時間弱でも充電を行ってもらう。そうすれば1時間あたり約30%程度再充電ができ、その分の距離を走る事ができるのだ。

2017年5月25日の発表の時点で充電ネットワークに加盟しているのは、西伊豆方面を中心に10か所。今後は夏までに25か所と、より増やして行く予定とのことだ。

これらによってeバイクユーザーのサポートがより手厚くなるとともに、該当地域や施設にとっては顧客を取り込む呼び水にもなるうえ、充電の不安から解放されることでeバイクの普及にも一役買うという理想的な図式が実現することになる。

加和太建設代表取締役社長の河田亮一氏は「今回のコンソーシアム(共同事業)は、道の駅の事業としては後発だからこその切り口として、eバイクの普及と活用に力を入れていきます。eバイク元年である本年から『eバイクといえば伊豆』というイメージを日本だけでなく全世界に発信し、伊豆半島地域全体を活性化していきたい」と話した。

当発表会が行われた5月25日には関係者向けのeバイクガイドツアーが行われ、参加者はeバイクで「酪農王国オラッチェ」や「十国峠」など伊豆半島のサイクリングを体感した。

また翌26日には、同道の駅において「第一回伊豆E-BIKEフェスティバル」が開催。国内でeバイク販売を行うブランドが一同に会し、試乗会や講習会イベントが行われた。これについては続報をお届けする予定だ。

 
道の駅伊豆ゲートウェイ函南をスタートしたガイドツアー一行がたどり着いた「酪農王国オラッチェ」。今回の充電ネットワークに加盟している施設のひとつだ
道の駅伊豆ゲートウェイ函南をスタートしたガイドツアー一行がたどり着いた「酪農王国オラッチェ」。今回の充電ネットワークに加盟している施設のひとつだ
館内にあるパンフレットからQRコードをスキャンし、アンケート回答画面へ
館内にあるパンフレットからQRコードをスキャンし、アンケート回答画面へ
手持ちのスマホでアンケートに回答。個人情報などは含まない簡単なもので、3分ほどで完了できる
手持ちのスマホでアンケートに回答。個人情報などは含まない簡単なもので、3分ほどで完了できる
屋外にコンセントを設置。基本的にシマノ製充電器は用意されている。現在のeバイクの充電器はコンパクトなので、バッグに入れて持ち運んでおくことも容易
屋外にコンセントを設置。基本的にシマノ製充電器は用意されている。現在のeバイクの充電器はコンパクトなので、バッグに入れて持ち運んでおくことも容易
施設によっては館内でバッテリーを預かってもらい充電する。その間にランチや牧場体験などを楽しもう
施設によっては館内でバッテリーを預かってもらい充電する。その間にランチや牧場体験などを楽しもう
1時間ほど施設の利用を楽しんでバッテリーを回収。残量を見ると再び満タン近くに! これでまた次の峠をラクラク上れる
1時間ほど施設の利用を楽しんでバッテリーを回収。残量を見ると再び満タン近くに! これでまた次の峠をラクラク上れる

施設概要

道の駅外観。今後ここを拠点として伊豆のeバイクネットワークが広がっていくことになる
道の駅外観。今後ここを拠点として伊豆のeバイクネットワークが広がっていくことになる
名称:道の駅「伊豆ゲートウェイ函南」
所在地:静岡県田方郡函南町塚本887-1
施設設備:交通情報案内施設、観光情報案内施設、物産販売所、飲食施設(3店舗)、24時間コンビニ、展望歩道橋、イベント広場&コミュニティ広場、交流室、防災倉庫、駐車場


 

問い合わせ先

加和太建設
https://www.kawata.org/