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スペシャライズド・Sワークスターマック"ディスク"発売!

新型”リム”ターマックが登場してから1年。”ディスク”ターマックがついに発売となった。「リムブレーキで実現したライドフィール、性能のすべてをディスクブレーキモデルでも実現した」と語るスペシャライズド。

その詳細を見ていこう。

 
text:中島丈博 photo:岩崎竜太、スペシャライズド

既成概念は通用しない。データモンスター


スペシャライズドの看板役者、ターマックにディスクブレーキモデルが登場した。第5世代ターマックから始まった「ライダーファーストエンジニアード」という、各フレームサイズにとって最適な乗り味をライダーに提供する設計コンセプトを取り入れ、第6世代は、ライダーファーストエンジニアードを踏襲しつつ、ディスクブレーキを採用しながらもライドフィールがリムブレーキモデルと大きく違わないように設計されているという。

約1年前、米国・ニュージャージー州で開催されたリムブレーキターマックの発表会。その場では、今回発表されたディスクブレーキモデルのプロトタイプが走っていた。それがついに発売となったのだ。

「リムブレーキのターマックと同じ走行性能を、ディスクブレーキモデルで実現する」

というコンセプトの元、開発されたこのバイクは、リムブレーキモデルが持っている「高いハンドリング性能」、「軽さ」、「空気抵抗の低減」というトピックスの全てを実現している。そしてライドフィールも違わぬように。

そのためにフォークは、フレームサイズ44-52、54-56、58-64にそれぞれあわせた3種類。シートチューブ、ヘッドチューブはサイズごとにレイアップを変更するという気合いの入れようだ。これらを総じてライダーファーストエンジニアードと同社は呼んでいる。そのサイズに乗るライダーにとって最高のライドフィールを提供するというコンセプトだ。

そして彼らいわく、ディスクブレーキはあくまでも”オプションに過ぎない”という。重量は重くなるが、それによってライドフィールが堅くなったりすることはなく、ブレーキのタイプの好みで選べるようにしている。

パワーメーターが標準で装備されているのもポイントだ。トップモデルには欠かせないアイテムとなったパワーメーター。最初のディスクブレーキロードは完成車で買うことを考えるとお得な価格設定といえる。

 
リムブレーキモデルと同様に下ワンに1.5インチのベアリングを採用。ベアリングサイズこそ特別なことはないが、全サイズで同じハンドリングを実現すべくヘッドチューブ周りのカーボンレイアップが調整されている
リムブレーキモデルと同様に下ワンに1.5インチのベアリングを採用。ベアリングサイズこそ特別なことはないが、全サイズで同じハンドリングを実現すべくヘッドチューブ周りのカーボンレイアップが調整されている
フォークブレードもサイズごとに異なる設計。写真は手前がサイズ54、奥がサイズ52。よく見るとブレードの太さや、クラウンの厚み、形状が違っていることがわかる
フォークブレードもサイズごとに異なる設計。写真は手前がサイズ54、奥がサイズ52。よく見るとブレードの太さや、クラウンの厚み、形状が違っていることがわかる
フォーククラウンは、全面投影面積を減らして空気抵抗を低減するとともに、機敏なハンドリングを実現すべく、なるべく薄くなるように設計されている。タイヤ幅は28Cまで対応
フォーククラウンは、全面投影面積を減らして空気抵抗を低減するとともに、機敏なハンドリングを実現すべく、なるべく薄くなるように設計されている。タイヤ幅は28Cまで対応
リムブレーキモデルと同じく、空気抵抗を低減するためシートステーは低い位置に取り付けられる。シートチューブはヘッドチューブと同じくサイズごとにレイアップが変更されている
リムブレーキモデルと同じく、空気抵抗を低減するためシートステーは低い位置に取り付けられる。シートチューブはヘッドチューブと同じくサイズごとにレイアップが変更されている
シートチューブ、BB、ヘッドチューブ周りのカーボンレイアップ。サイズによって違うサイズのカーボンシートを使っていることがわかる
シートチューブ、BB、ヘッドチューブ周りのカーボンレイアップ。サイズによって違うサイズのカーボンシートを使っていることがわかる
シートチューブ周辺の空力シミュレーション画像。D型断面を採用することで空力と快適性を両立。シートチューブの下側になるにつれて剛性が高まるよう徐々に積層させたカーボンレイアップを採用
シートチューブ周辺の空力シミュレーション画像。D型断面を採用することで空力と快適性を両立。シートチューブの下側になるにつれて剛性が高まるよう徐々に積層させたカーボンレイアップを採用
フォークの空力シミュレーション画像。それぞれのフォークが先端を切り落とした翼形状で作製され、クラウンの高さを低くするなど、どのサイズも前部の面積が最小限となっている
フォークの空力シミュレーション画像。それぞれのフォークが先端を切り落とした翼形状で作製され、クラウンの高さを低くするなど、どのサイズも前部の面積が最小限となっている

新しいS-ワークス パワークランク

カーボンクランク+パワーメーター。左右に計測センサーが付いたモデルで最軽量(440g/172.5mm)。高精度なセンサーは、右クランクはアームの裏にセンサーが完全に隠れている。対応アプリも同時リリース
カーボンクランク+パワーメーター。左右に計測センサーが付いたモデルで最軽量(440g/172.5mm)。高精度なセンサーは、右クランクはアームの裏にセンサーが完全に隠れている。対応アプリも同時リリース

ロードバイクのトップレンジユーザーにとって、パワーメーターが搭載できるから大きな問題。スペシャライズドは、Sワークスクランクにパワーメーターを搭載することで解決しました。軽さと剛性を誇るこのクランクに、パワーメーターセンサーを左右に搭載しています。左右センサー搭載モデルとして、クラス最軽量(440g/172.5mm)かつ最高精度と同社は語る。

このパワーメーター搭載「パワークランク」は9月に単品販売も予定されている。
 

本当に同じライドフィールを感じる

ディスクブレーキ仕様になっても、最新のターマックはやはり良く進む。よく走る。踏めば前に伸びる感覚はさすがだ。

アスファルトの状態が悪いところでは、逆にすごく振動をひろってしまう。もう本当にレーシングカーといった風だ。ヴェンジヴァイアスよりも"かっちり"しているんじゃないかとさえ思う。と、最初は感じていたのだが、乗り込んでいくほどに、タイヤの空気圧のセッティングも決まってきて、この不安は杞憂に終わった。

ディスクブレーキモデルはスルーアクスルを採用しているから、リムブレーキモデルと比較するとエンドまわりがかっちりして、機敏な反応、振動強め、なんていうありがちな話は、ターマックに関しては、ない。リムブレーキも十分にかっちりしているからというのもその理由にあるが、ディスクブレーキのストッピングパワーを受けるためにエンドの強度は上げているが、単に素材を追加したということで片付けていないことは乗ればわかるだろう。

そして、高速巡航とそこからのスピードの伸びがいい。下りでは踏みたいだけ踏んでもどんどん安定感が増していく。普通だったら、自分のスキルではバイクがブレてきて不安定になりそうな速度域でも安定感があり、その速度に到達すればするほど、恩恵を感じる。

ハンドリングはどこまでも曲がっていけるのではないかと思うほど安定している。かなりハンドルを切り込んでいっても不安定さがないし、舵角の全域においてニュートラル、角度によって切れ込みやすかったりその反対だったりということがない

重量面においても、6.53kg(52サイズ、ペダルなし)を実現。ホイールをCLX32に変更すればさらに軽くなる。ターマックのリムブレーキモデルと比較すれば重量増だが、一台のロードバイクとして向かい合ったとき、この重量なら不満はない軽さである。手で持ってももちろん、実際に走っても、”軽いバイクに乗っている”ということを実感できる。

他のモデルでは、ディスクブレーキロードとしては軽いけれど……、リムブレーキモデルの軽さと比較すると持っても走っても重さを感じるというバイクがまだ多いなか、ターマックに乗った感覚は大きなアドバンテージである。ターマックディスクに乗る前は、「重量を言い訳にディスクロードを悪くいうことができなくなる未来が来る」と思っていたが、すでにもう入り口に来た。

しかし、改めて思うのはトータルインテグレーションの重要さである。ケーブルを内蔵したり、シートポストを専用設計したりということにとどまらず。ホイール、タイヤ、ハンドル、ステム。要はコンポーネント以外を1台のバイクとして突き詰めていける技術力が、バイクの性能を上げている。

そして、その技術力のメーカー間の差がいよいよ顕著になってくる。

ディスクブレーキロードの登場がそれを決定的にするだろう。
特にホイールとフレームの相性は如実に効いてくる。そのフレームにマッチしたホイールを組み合わせられればいいが、あまたあるホイールから、自分のバイクにとっての最適解を見つけ出す必要がある。トータルインテグレーションでホイールも含めて設計されたバイクなら、その問題はクリアだ。ディスクブレーキロードは完成車で買うことを考えると失敗のない選択、パッケージであることは大切なのだ。

最後に、非常に細かい事を言わせてもらうと、クランクのペダル取り付け部の径はもう0.5mm広げて欲しい。ペダルスペーサーを使う自分としては、スペーサーがはまってしまい、抜くのに苦労した。あとはシートポストクランプの固定力は気にしておきたい。
 

新型ターマック ラインナップ

・S-ワークスターマックメンSL6ディスクDi2
価格:110万円(税抜)


カラー:GLOSS FLO RED / METALLIC WHITE SILVER / SATIN BLACK、SATIN BLACK / SILVER HOLO / CLEAN
サイズ:49、52、54、56


・S-ワークスターマックSL6ディスクウルトラライト 
フレームセット価格:47万円(税抜)


カラー:ULMCBLK/SIL
サイズ:49、52、54、56 
※初回生産分のみ


・S-ワークスターマックSL6 ディスク
フレームセット価格:450,000(税抜)


カラー:※GLOSS FLO RED / METALLIC WHITE SILVER / SATIN BLACK、GLOSS ACID MINT / MINT / LIGHT TURQ / SATIN / BLACK、※GLOSS CHAMELEON / CYAN BLUE、 
以下初回生産分のみ※TEAM QUICKSTEP、※TEAM BORA、※BOELS DOLMANS、GLOSS ACID PINK/ACID PURPLE/TEAM YELLOW/GRAVITY FADE/CLEAN、GLOSS / SATIN / CHAMELEON FLAKE / ACID RED / CLEAN
サイズ:49、52、54、56(※は44サイズあり)


・S-ワークスターマックWMN SL6 ディスク Di2
完成車価格:110万円(税抜)


カラー:GLOSS CHAMELEON FLAKE / SATIN ACID RED / CLEAN
サイズ:44、49、52

 

S-ワークスターマックSL6ディスクジオメトリー

カラーバリエーション

BOELS-DOLMANS
BOELS-DOLMANS
ACDMNT-MNT-LTTUR
ACDMNT-MNT-LTTUR
TEAM BORA
TEAM BORA
CMLN-ACDRED
CMLN-ACDRED
CMLN-CYN
CMLN-CYN
FLORED-METWHTSIL-BLK
FLORED-METWHTSIL-BLK
TEAM QUICKSTEP
TEAM QUICKSTEP
WMN CMLN-ACDRED
WMN CMLN-ACDRED






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