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世界最大のeバイクシステムサプライヤー・ボッシュが日本上陸 【eバイクジャパン】

欧米各国ですでにライフスタイルの一部として定着しているeバイク。その世界最大のコンポーネントメーカー・ボッシュが、2018年より日本に向けて本格的にデリバリーを開始する。

ここではボッシュeバイクシステムズの2018年発表会にて、社長であるフォアド・ベニーニ氏のインタビューとともに、各ブランドから発売される同ユニットを搭載モデルを紹介。

 
text:江里口恭平 photo:岩崎竜太

ボッシュのeバイクユニット「アクティブラインプラス」

機動性と静寂性を兼ね備えたドライブユニット「アクティブラインプラス」
機動性と静寂性を兼ね備えたドライブユニット「アクティブラインプラス」
視認性の高い「イントゥービア」ディスプレイ
視認性の高い「イントゥービア」ディスプレイ
「パワーパック」バッテリーはバイクの外観を損なわないデザイン
「パワーパック」バッテリーはバイクの外観を損なわないデザイン
ボッシュのeバイク部門である「ボッシュ・イーバイクシステムズ」は、すでに欧米市場で9割近いシェアを占めるサプライヤーだ。2018年モデルより日本市場に向けて展開するのは、ドライブユニットに街中での日常使用に最適な性能を持つ「アクティブラインプラス」に、直感的な操作を可能とする「イントゥービア」のディスプレイを組み合わせたラインとなる。

現在ボッシュの海外展開におけるドライブユニットには、アクティブラインを含む4種のユニットがあり、バイクの使用シーンにあわせてメーカーがその内から選択する。本格的なオフロード走行においては、「パフォーマンスライン」などがあるなかで、この日本展開ユニット「アクティブラインプラス」は街中での走行から郊外のトレッキングまで幅広い範囲をカバーする性能を持っている。

具体的にはユニット内でトルク・ケイデンス・スピードの3種のデータ計測を1秒間に1000回以上行い、走行状態にあったアシストを提供する。アシストが切れた状態でもペダリング時の抵抗を最低限に抑えるようにモーターと連動する1軸タイプだ。ユニット重量は3.3kgと軽量。

同様にディスプレイも海外展開される3種から「イントゥービア」を採用。「直感」を意味する名前通りに、視認性が高い表示や操作性の高いコントロールボタンの配置となる。

アシストの走行モードにはターボ、スポーツ、ツアー、エコの4種類とオフの状態を選択可能。パネルに表示可能なのは時刻、最高速度、平均速度、走行時間、走行距離、航続距離、総走行距離だ。

本体は取り外しが可能なので、駐輪時には外して持ち歩き、一般的なサイコンとしても使用することができる。USB端子からは専用の端末からソフトウエアの更新を行えるだけでなく、スマホなどの充電も可能だ。外部からのソフトウエアの改造を防止するために、ボッシュ内や専門のショップにしか扱えない電子鍵付きUSB端子からしかソフトウエアの更新や点検を行う事ができない。

バッテリーはバイクの外観を損なわないデザインの「パワーパック」で容量は300Wh、重量は2.5kgのリチウムイオン式。エコモードでは最大で約100kmの航続距離が想定される。コンパクトな専用充電器から、約2.5時間と短時間で充電できるのも特徴だ。
 

ボッシュeバイクシステム アジアパシフィックGM フォアド・ベニーニ氏インタビュー


・どのようなターゲットに向けられているのか?
 
これまでスポーツバイクに乗ってきたサイクリストはもちろんですが、自分のライフスタイルを反映するような素敵なデザインを求めている人達へと向けています。それは若い世代の現代のママたちや、歳をとっても自転車に乗りたいという人達、新しいものを求める若者層もそう。幅広く誰にでも楽しんでもらえるというのがeバイクの魅力でもありますから。

性別や年齢などを越えて体力差のある人たち同士が、アシストでカバーされることで一緒にサイクリングを楽しむというのは、すでにヨーロッパではメジャーになっています。

 
・アシストと変速機の関係はどうなっていますか
 
MTBなど起伏の多い道で走るうえでは、変速機の必要性は変わりません。また、我々のシステムはギアとは独立しているので、変速段数ごとにアシスト比を調整するということはありません。

しかし、現在日本のモデルは導入していないと言うだけで、海外では既存の自動変速ギアと組み合わせてアシスト比を調整するというものは3年前から実用化・市販されています。ABS(オート・ブレーキ・システム)をマグラ社と協同を開発しているように、今後新しいユニットを開発するとなれば、既存メーカーと連携することで変速とアシストの関係は密接になっていくでしょう。
 

・今後のeバイクの未来について教えて下さい
 
ボッシュとして考える自転車の未来は、「コネクテッドな(全てに接続された)ものになっていく」と言えます。現在のユニットが今後より小型、軽量化し、全てのパーツがバイク本体に組み込まれていきます。そしてその次はコンポーネントの電動化を行います。電動ブレーキ、電動鍵、電動サスペンション……そういったものを統一し、実用化していきます。それらと手元のスマートフォンなどを接続し、操作する。そんな形を目指しています。
 
 
 

トレック・ヴァーヴプラス

トレック・ヴァーヴプラス 価格/21万3000円(税抜)
トレック・ヴァーヴプラス 価格/21万3000円(税抜)
スポーツライドを知り尽くしたトレックがフレーム設計から開発したというだけあって、アシストのオンオフ関わらずバイクの挙動は非常に素直。ボッシュユニットのクセのなさと相まって、万人に扱いやすさを感じさせるだろう。700×45Cのタイヤサイズで、通勤や通学での街中の移動にはうってつけだ。前後ライトに泥よけも標準装備というパッケージと、価格とのバランスも魅力の一台だ。

問・トレック
 

ビアンキ・ルッカE

ビアンキ・ルッカE  価格/27万8000円(税抜・予価)
ビアンキ・ルッカE 価格/27万8000円(税抜・予価)
同社はイタリア本国で多くのeバイクを市販しているが、このルッカEは小径車が人気の日本でのみ発売されるモデルとなる。小径車ならではの安定感とともに、他のブランドと同じユニットを使用しているにもかかわらず、車輪径の小ささからかよりダイレクトなアシストを体感できる。そのサイズ感もさることながら、サドルやグリップ部には快適性の高いものを採用している。家族で共有というのもアリだろう。

問・サイクルヨーロッパジャパン
 

コラテック・Eパワーシェイプ

コラテック・Eパワーシェイプ 価格未定
コラテック・Eパワーシェイプ 価格未定
コラテック・EパワーX VERT650B 価格未定
コラテック・EパワーX VERT650B 価格未定
2010年よりeバイクを市場に送り出しており、本国ドイツではMTBからロードまで幅広いラインナップを持つコラテック。剛性確保の為にアルミチューブ内に特殊な加工を施すなど、自社独自の基準に基づき設計している。記載しているコミューターモデルの他、MTBと小径モデルを発売予定。

問・グローブライド
 

ターン・ヴェクトロンS10

ターン・ヴェクトロンS10: 価格29万8000円(税抜)
ターン・ヴェクトロンS10: 価格29万8000円(税抜)
折りたたんだ際に、むき出しになるドライブユニットが傷付かないようにカバーされるなど、折りたたみ車を得意とするターンの発想力が活かされている。本体重量は19.8kgで最大約100kmの走行が可能。クルマに積んで行った先でのサイクリングなどが楽しめるだろう。

問・アキボウ
 

問い合わせ先

ボッシュeバイクシステムズ
www.bosch-ebike.jp