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「京急サイクルトレイン」も出発進行!「第30回メリダ・ミヤタカップ」が開催!

快晴の12月3日(土)、神奈川県横須賀市の複合観光施設「ソレイユの丘」で開催された「メリダ・ミヤタカップ」。今回で記念すべき30回目を迎える、幅広い参加者に愛される長寿イベントだ。今年は特別に、都心の京急品川駅から三浦海岸駅までノンストップの特別列車「サイクルトレイン メリダ・ミヤタ号」も運行するなど、スポーツサイクルの新たな要素を取り入れたイベントの模様をレポート。
 
text:江里口恭平、photo: 茂田羽生
会場となったのは、神奈川県三浦半島に位置する複合観光施設「ソレイユの丘」。三浦半島はかねてより「自転車半島」宣言を行っている。それは都心からのアクセスの良さに加えて、まるで海外を思わせるような緩やかな丘に続く農作地帯や、太平洋に面した温暖な気候に恵まれているなど非常に魅力的な所だからだ。大会当日は12月最初の週末にも関わらず、快晴で気温も上がり走行中は冬用ウエアでは暑くなってしまうほど。
 
参加者は関東地方を中心として500人超が集った。耐久レースではそれぞれ定員の70組のを超える応募となり、30回にわたって続くイベントとして多くのリピーターに愛されるだけでなく、会場の雰囲気を見ても新たなファミリー層などからも支持を得ていることがわかる。
 
キッズMTBレース(小学校1・2年生クラス)スタート
キッズMTBレース(小学校1・2年生クラス)スタート
小春日和でコスモス畑もまだ見頃
小春日和でコスモス畑もまだ見頃
ソレイユの丘からは相模湾が一望できる
ソレイユの丘からは相模湾が一望できる
その幅広い層に対応するようにイベントのカテゴリーも多く分けられている。年齢・学年ごとに分けられたキッズ部門。初心者に向けたロードバイク2時間耐久レース。親子で競うMTB親子レースに、トリを飾るのはMTB2時間耐久レースだ。
耐久レース自体も年齢別にクラス分けされているため、初心者から熟練者まで一緒になって、和気あいあいレースを楽しんでいた。また、「ソレイユの丘」施設内にはバーベキュー場や太平洋を一望できる露天風呂があり、自転車レース以外にも楽しめるものがあるというのも魅力だ。

コースはロード部門の場合、敷地をぐるっと1周するコース。MTBの場合はオンロードに加えて特別セクションが設置されており、オフロード区間はタイトな坂や細いダウンヒルセクションなど、息のつけない変化に富んだコースとなっていた。しかしロードバイクとMTBレースが同じ会場で行われるのは他ではなかなか見られない光景だろう。
 
三浦半島名物のキャベツや大根の畑が一面に広がる
三浦半島名物のキャベツや大根の畑が一面に広がる
耐久レースは初心者にも走りやすいフラットなコース
耐久レースは初心者にも走りやすいフラットなコース
途中、シクロクロスなどでお馴染みのフライオーバーも現れる
途中、シクロクロスなどでお馴染みのフライオーバーも現れる
耐久レースは1〜4人のチームで出場できる。ピットエリアでは耐久レースらしく、チーム員がチップ付け替えをアシストする光景も
耐久レースは1〜4人のチームで出場できる。ピットエリアでは耐久レースらしく、チーム員がチップ付け替えをアシストする光景も
MTB耐久レースでは、舗装路区間とシングルトラックが組み合わされ息つくひまがない
MTB耐久レースでは、舗装路区間とシングルトラックが組み合わされ息つくひまがない
サイスポチームも参戦! 今回の詳細は12月20日発売の本誌2月号で掲載予定だ
サイスポチームも参戦! 今回の詳細は12月20日発売の本誌2月号で掲載予定だ

京急電鉄とコラボレーションし、サイクルトレイン「メリダ・ミヤタカップ号」が特別に運行

今回は30回を記念して、京急電鉄とコラボレーションし、京急サイクルトレイン「メリダミヤタカップ号」が臨時列車として運行。朝7時に京急品川駅を三浦海岸駅に向けて出発した。

通常は自転車を電車で運ぶ場合は「輪行」として、自転車をコンパクトに分解して専用の袋に包んで持ち運ぶ必要があることはサイクルストにとって周知の事実。
しかしこのサイクルトレインでは、なんと改札をそのままの状態で通り、貸し切りの車内に積み込むことができるというもの。自走しづらい街中を抜けて、サイクリングに適した三浦海岸まで特別電車でひとっとびなんて、なんだか非日常で贅沢な時間だ。
ノンストップの1時間半の車内では「宇都宮ブリッツェン」の選手が5人一緒に乗車。いつもの電車を一両使ってトークショーや参加者との質問タイム、じゃんけん大会など選手と間近で交流することができた。
ブリッツェンの小野寺玲選手も「幼いころより沿線に住んでおり、日常の足として使ってきた京急の電車にこんな形で乗ることができてうれしいです!」とはしゃいでいた。
 
6両編成の普通列車を一本貸し切り!
6両編成の普通列車を一本貸し切り!
自転車は座席に増設されたパイプと動かないように固定される
自転車は座席に増設されたパイプと動かないように固定される
ふだん見慣れた車内で行われたトークショー。選手との距離も近い
ふだん見慣れた車内で行われたトークショー。選手との距離も近い

ランプレ・メリダ所属の新城幸也選手や、ゲストライダーも多数登場!

今年中は「ランプレ・メリダ」に所属する新城幸也選手は、ファンとの交流としてサイン会を行った。
ファンとの記念撮影にも応じるなど、交流を楽しんでいる様子だった。新城選手は残り1週間ほどで日本国内の滞在を終え、毎年恒例のタイ合宿に出発、その後新たに移籍する新チーム「バーレーン・メリダ・プロ・サイクリングチーム」のキャンプに参加することが決定しており、国内で彼と会える数少ないチャンスとなった。

その他にもメリダがサポートする多くのプロレーサーが会場に一同に会し、耐久レースをサポート。オフシーズンだからこそアットホームな雰囲気のレース会場ととなっていた。
 
ミヤタメリダバイキングチームの小野寺健選手、竹ノ内遼選手、佐藤寿美選手も大会を全面的にサポート
ミヤタメリダバイキングチームの小野寺健選手、竹ノ内遼選手、佐藤寿美選手も大会を全面的にサポート
宇都宮ブリッツェンの選手たちはロード耐久レースで先導役を務めた
宇都宮ブリッツェンの選手たちはロード耐久レースで先導役を務めた
MTB耐久レースで悠々とラップタイムを刻んでいた、プロライダーの小笠原崇裕選手
MTB耐久レースで悠々とラップタイムを刻んでいた、プロライダーの小笠原崇裕選手

レンタルバイクで参加できる

今回会場でひときわ目を引いたのが、ミヤタサイクルのメリダブース。ここでは多くの試乗車が用意されており、しかも注目の2017年モデルを開催中のレースで使用できる。サイスポ編集部員もMTB耐久レースににメリダの2017年モデル「ビッグセブン」で参加した。前もって予約していれば手ぶらでレースに参加することも可能だ。

また、会場となったソレイユの丘では、メリダのバイクが常設レンタルバイクとして用意されている。今後三浦半島サイクリングの要所となって行くだろう。


 

大会名称:メリダ・ミヤタカップ2016 in 横須賀
開催日:2016年12月3日(土)
開催場所:神奈川県横須賀市 長井海の手公園 ソレイユの丘
主催:メリダ・ミヤタカップ2016実行委員会
特別協賛:ミヤタサイクル
http://www.miyatabike.com/enjoy/meridamiyatacup2016.html