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ジャパンカップ後、BMCレーシングチームの東京観光&アフターパーティーに密着!

今年のジャパンカッププレゼンテーションで特に印象に残ったプロチームといえばBMCレーシングだろう。さながらロックスターの登場のような盛り上がりは、今までBMCをよく知らなかったという人をも引き込まれたに違いない。そんな今年来日したチームメンバーはジャパンカップが終わった翌日、東京観光&アフターパーティーに出掛けた。編集部・滝沢が密着し、その素顔に迫る。
text&photo:滝沢佳奈子

BMCレーシングチームの東京観光!まずはスカイツリーへ

チームプレゼンテーションでは一番と言っていいほどの盛り上がりを見せたBMCレーシングチーム
チームプレゼンテーションでは一番と言っていいほどの盛り上がりを見せたBMCレーシングチーム
10月24(月)朝8時、宇都宮に宿泊していたBMCレーシングチームのメンバーはホテルニューイタヤの前に集合した。快晴ながら少し肌寒い気温の中、数人のファンがホテルの前に集まり、笑顔でお見送り。前日、朝3時まで飲み明かしていたという少しお疲れ顔なメンバーたちは「BMCレーシングチーム様」と書かれた観光バスに乗り込み、宇都宮を後にした。

バスの中は後方部がボックスの席となっており、選手たちがそこに集まって談笑する。談笑すると言っても、TJことテイラー・エイセンハートがひたすらしゃべり、それに対してテイラー・フィニーが爆笑するといった時間がほとんどであった。バスの中が静かになったと思えば、全員寝ている……。なんとも切り替えが早い……。話を聞く機会を完全に逃した筆者は1日の取材に不安を感じずにはいられなかった。
 
バスから降りるロスコフ
バスから降りるロスコフ
スカイツリーのお土産屋さんで物色は始めるメンバーたち
スカイツリーのお土産屋さんで物色は始めるメンバーたち
スカイツリーのキャラクターソラカラちゃんの帽子をかぶってみるお茶目なクインツァート
スカイツリーのキャラクターソラカラちゃんの帽子をかぶってみるお茶目なクインツァート
注文を終え、なぜか得意げな様子のTJ
注文を終え、なぜか得意げな様子のTJ
スポンサーかな?と言って笑うクインツァート
スポンサーかな?と言って笑うクインツァート
みんなで仲良く談笑しながら朝食(実際にはバスでも朝食はとっていたが……)
みんなで仲良く談笑しながら朝食(実際にはバスでも朝食はとっていたが……)
今回ジャパンカップのために来日したのは、テイラー・フィニー(アメリカ)、マニュエル・クインツァート(イタリア)、ジョセフ・ロスコフ(アメリカ)、テイラー・エイセンハート(アメリカ)、ファビアン・リーンハルト(スイス)の選手5人と、自身も1996年のアトランタ五輪銅メダリストであるマックス・シアンドリ監督、メカニックのティエリー・ヴィアーヌ氏、マッサーのマルク・パエメ氏の総勢8人だ。

車窓から見える景色がだんだんと都心に近づいていく。東京観光1番はじめの行き先は東京スカイツリーだ。バスが到着し、メンバーたちが起こされ、少し眠そうにバスから降りてくる。展望デッキに登る予定時刻まで30分ほど時間がある。手持ち無沙汰なメンバーたちはバスの駐車場からすぐ入ったところにあるお土産屋さんで物色を始めた。

スカイツリーのキャラクターであるソラカラちゃんの帽子を見つけてかぶってみるなどして遊んでおり、ソラカラちゃんの帽子をかぶったクインツァートは「あったかいね!(笑)」と笑っていた。まだ時間があったので、カフェを探す。スターバックスを見つけ、吸い込まれるように入店。やはり選手たちはみんな習慣的にコーヒーを飲んでいるようだ。ちなみにに飲み物には「まだ入れるの?!」と思うほど長い時間はちみつのポットを傾けていた。
 
展望デッキに登るエレベーターで表示を見るTJ
展望デッキに登るエレベーターで表示を見るTJ
展望デッキで景色を眺めるメンバーたち
展望デッキで景色を眺めるメンバーたち
シアンドリ監督もスマホで景色を撮影
シアンドリ監督もスマホで景色を撮影
いろいろな角度から撮影していたクインツァート。般若心教が書いてあるTシャツはファンからもらったそう
いろいろな角度から撮影していたクインツァート。般若心教が書いてあるTシャツはファンからもらったそう
高さ450mの展望回廊へ向かうエレベーター。途中から景色が見えるように透明になっている。みんな上を見ている(笑)
高さ450mの展望回廊へ向かうエレベーター。途中から景色が見えるように透明になっている。みんな上を見ている(笑)
上を見つめるロスコフとマルクマッサー
上を見つめるロスコフとマルクマッサー
いよいよスカイツリーに登る時間がやってきた。エレベーターを待つ間、集団の中でも一つ頭飛び出るフィニーに身長を聞くと、「197cm。髪の毛を盛ると2mだね(笑)」と笑った。長身ゆえにのバイクサイズでの悩みなどはないのだろうか。「バイクサイズに関してはまったく問題ないよ」とフィニー。サドル高はなんと84cmだと言う……日本人男性の股下の長さ平均が78cm程らしいのでまったくもって異次元である。また、近頃ではヒゲがトレードマークだった彼がどうしてヒゲを剃ってしまったのか聞いてみると、「飲んで酔っ払った時に剃っちゃった。またすぐ生えてくるよ!」と答えてくれた。

順番が来て、エレベーターに乗り込み、みんなして表示されているモニターを見る。高さ350mの展望デッキに到着し、ドアが開くと、持っているサングラスをつけて窓の方へ歩いて行った。少しはしゃいだ様子でみんなスマホを取り出して撮影をする。高さ450mの展望回廊へ向かうエレベーターはガラス天井。みんなで上を向いて楽しんでいる。日本が初めてというロスコフも「いいところだね!」と楽しげな表情を浮かべていた。平日ともあり、日本人より外国人の観光客が多かったが、それでもこの8人は目立っていた。

展望回廊から降りると、ガラス床なるものが。そこまでの列に並び、ガラス床に到着すると「jump!jump!」と言いながらジャンプをしてみるTJとフィニー。世界で闘う選手たちだというのに、なんとかわいいのだろう(笑)。さらに階下のジェイコムワンダースタジオでは自転車ウィークと称して、さいたまクリテリウムの展示がされていた。思わずみんな立ち止まり、リーンハルトは中まで見に行ってしまった。

他にも様々なお店に各自が目を奪われ、目的の場所までなかなかたどり着くことができない(笑)。なんとか引っ張りながらみんなで移動し、スカイツリーが一望できるところで記念写真後、鉄板焼き屋さんで豪華なランチをとった。
 
展望回廊でセルフィーをするフィニーとメンバーたち
展望回廊でセルフィーをするフィニーとメンバーたち
景色を眺めるフィニーとロスコフ
景色を眺めるフィニーとロスコフ
リーンハルトとTJ、フィニーがみんなを待つ
リーンハルトとTJ、フィニーがみんなを待つ
ガラス床で飛び跳ねてみるTJとフィニー
ガラス床で飛び跳ねてみるTJとフィニー
ジェイコムブースはさいたまクリテリウムのスペシャルバージョンに。リーンハルトが中まで入っていく
ジェイコムブースはさいたまクリテリウムのスペシャルバージョンに。リーンハルトが中まで入っていく
少し歩き疲れたか、休憩をするメンバー
少し歩き疲れたか、休憩をするメンバー

お次は定番スポット浅草寺!

スカイツリーの前で記念写真(筆者のレンズではスカイツリーは入りきらなかった……)
スカイツリーの前で記念写真(筆者のレンズではスカイツリーは入りきらなかった……)
バスの中でアフターパーティー用のサインを書き始める
バスの中でアフターパーティー用のサインを書き始める
浅草寺の付近にバスが到着。リーンハルトは前日のロードレースで落車し、傷口をかばいながら観光をしていた
浅草寺の付近にバスが到着。リーンハルトは前日のロードレースで落車し、傷口をかばいながら観光をしていた
浅草寺に到着
浅草寺に到着
同行したフォーチュンバイクの錦織店長からやり方を教わる
同行したフォーチュンバイクの錦織店長からやり方を教わる
バスに乗り込み、続いての行き先は東京観光の定番、浅草寺。移動中、アフターパーティーの参加者へ渡すためのサイン用紙が用意され、一斉にサインを書き始めた。浅草寺付近にバスが到着すると、一仕事終えた選手たちはゆるゆると歩いて浅草寺に向かった。まずお水舎にて、同行したフォーチュンバイクの錦織店長がお手本を見せる。倣ってTJたちがその通りに実施するが、リーンハルトは遠くで見ていたせいかちょっと違う(笑)。

続いて煙を浴びるための香炉に「これはなんだ?!」と群がる。フタバ商店のザックさんが説明し、煙を浴びるメンバーたち。ダントツでTJが楽しそうであった。その後、後ろにあったお守り売り場でクインツァートが真剣に家族へのお土産と思しきお守りを選んでいた。本堂に入り、お参りをした後は全員でおみくじを引いた。浅草寺といえば凶が多くて有名である。そんな中でも強運の持ち主、TJは大吉を引き当てて喜んでいた。本堂を出て、全員で本堂をバックに記念撮影をし、バスに戻った。
大吉でご機嫌なTJにオフシーズンは何をするのか聞いてみると「寝て、食べて、寝て、食べて、寝て……」と笑いながら答えた。オフシーズンを非常に楽しみにしている様子であった。

最後の行き先は品川。品川までの間、選手たちに話を聞くことができた。(インタビュー記事は後ほど掲載!)19時から始まるアフターパーティーに向けて選手たちはホテルに一度戻り、束の間の休息をとった。
 
リーンハルトもやってみる
リーンハルトもやってみる
煙が出ている香炉に群がり説明を聞く
煙が出ている香炉に群がり説明を聞く
煙を浴びるTJ
煙を浴びるTJ
真剣な表情でお守りを選ぶクインツァート
真剣な表情でお守りを選ぶクインツァート
何をお祈りしたのだろうか
何をお祈りしたのだろうか
浅草寺のおみくじは英語での表記もある。吉を引いたクインツァート
浅草寺のおみくじは英語での表記もある。吉を引いたクインツァート
大吉に喜びの表情を見せるTJ
大吉に喜びの表情を見せるTJ
フィニーも錦織店長に誘導され、おみくじを引く
フィニーも錦織店長に誘導され、おみくじを引く
おみくじの内容を確認するロスコフ
おみくじの内容を確認するロスコフ
仲の良さが伝わって来る
仲の良さが伝わって来る
阿弥陀如来像に興味を示す二人
阿弥陀如来像に興味を示す二人
カメラを向けると笑顔を返してくれたリーンハルト
カメラを向けると笑顔を返してくれたリーンハルト
何やら真剣な表情で話す二人を見つめるロスコフ
何やら真剣な表情で話す二人を見つめるロスコフ
浅草寺での記念写真を済ませ、浅草をあとにする
浅草寺での記念写真を済ませ、浅草をあとにする

お待ちかね、ファンとのアフターパーティ!

集まったファンとハイタッチをしながら入場するフィニー
集まったファンとハイタッチをしながら入場するフィニー
大勢のファンを前に笑顔が溢れる
大勢のファンを前に笑顔が溢れる
順番に全員が紹介される
順番に全員が紹介される
パーティーは司会としてロードレース中継でもおなじみのサッシャさんを迎えてスタートした。選手たちが入場すると、集まった大勢のファンから歓声が上がった。前方に並び、一人ずつ紹介を受けたメンバーたちは大勢のファンを目の前にし、笑顔であふれていた。全員で乾杯をすると、ファンたちはBMCメンバーとの交流を楽しんだ。

パーティー中盤になると、昨年のBMCアフターパーティーでも実施された錦織店長発案のエアスプリント対決が催された。歩数計が取り付けられたハンドルバーを持って30秒間思い切りもがき、歩数計の示す数字が一番大きい人が勝ち、というゲームだ。「手だけじゃなく足を動かさないとカウントされないように調整してあります」と錦織店長。抽選で選ばれた3人が選手と対決し、選手のカウント数を超えることができれば景品がもらえる。全部で3戦行われ、なぜか全てTJが対決相手に(笑)。どの対戦も女性が最多の数字を叩き出し、サイン入りの景品を獲得していた。
 
みんなで乾杯!!
みんなで乾杯!!
サインや写真に応じるフィニー
サインや写真に応じるフィニー
ロスコフのサインをゲット!
ロスコフのサインをゲット!
フォーチュンバイク錦織店長発案のエアスプリント対決で盛り上がる
フォーチュンバイク錦織店長発案のエアスプリント対決で盛り上がる
抽選で選ばれた参加者とエアスプリント対決後、記念撮影。2戦連続出場したTJはヒートアップしすぎて裸に(笑)
抽選で選ばれた参加者とエアスプリント対決後、記念撮影。2戦連続出場したTJはヒートアップしすぎて裸に(笑)
3戦連続で対戦相手となったTJは最後はハンドルバーを投げ捨てるほどだったにもかかわらずなぜかカウントは0のままだった(笑)
3戦連続で対戦相手となったTJは最後はハンドルバーを投げ捨てるほどだったにもかかわらずなぜかカウントは0のままだった(笑)
チャリティーオークションではフィニーの世界選手権で闘った時のウエアという超貴重なものが出品された。そこにサインとお絵描きをするフィニー
チャリティーオークションではフィニーの世界選手権で闘った時のウエアという超貴重なものが出品された。そこにサインとお絵描きをするフィニー
入札希望者は多数!
入札希望者は多数!
ひらがなで名前も入れてもらい、見事落札した記念に2ショット
ひらがなで名前も入れてもらい、見事落札した記念に2ショット
パーティー終盤には、チャリティーオークションが開催された。出品されたのはフィニーの世界選手権で使用されたアメリカ代表ジャージとクインツァートのイタリア代表仕様エアロスーツ。どちらも入札希望者の激しい闘いとなった。なお、落札金額は日本赤十字社を通して、被災地支援として寄付された。

そのまま、10月30日に誕生日を迎えるクインツァートのために会場のファンからのバースデーソングとデザートプレートが振る舞われた。嬉しそうな表情を見せたクインツァートにさらにバースデープレゼントとして、フタバ商店からBMCのレーシングバイク「SLR03」が用意されたが、クインツァートはもちろん受け取らず。会場の中から抽選で1人に代わりにプレゼントという運びとなった。なんとも幸運な1人の番号が呼ばれ、高々と抽選番号が書かれた札を掲げて喜びを表現していた。

最後には全員が満足げな表情で「BMCー!!!」と掛け声を上げながら記念撮影。「来年も必ず日本に来たい!」と選手たちは笑顔で挨拶を残し、楽しい会はお開きとなった。

盛り上げ上手なTJを筆頭に、今年は非常に雰囲気の良いBMCレーシングチームの様子が伺えた。来シーズンも彼らの活躍に注目し、応援していきたい。
 
今年のイタリアTTチャンピオンでもあるクインツァートからはエアロスーツが出品された
今年のイタリアTTチャンピオンでもあるクインツァートからはエアロスーツが出品された
最後にはBMCのフレームSLR03が当たる超豪華抽選会も実施された
最後にはBMCのフレームSLR03が当たる超豪華抽選会も実施された
来場者全員で記念写真
来場者全員で記念写真