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新城幸也 ジャパンカップ本戦直前インタビュー

今年に限らずだが、ジャパンカップで大きな注目を集める選手、新城幸也(ランプレ・メリダ)。昨年は惜しくも3位に終わったこのレースを前に、来期のことそして今年のレースをどう闘うのか、10月21日の金曜日にインタビューした。

 
text&photo:中島丈博

来期について

CS:来期のチームについては?
今年、大きなケガをしたにもかかわらず、新しいチームが見つかったのはうれしいです。新しい展開が楽しみです。

CS:グランツールを狙える選手がチームメイトになりそうですね。
イタリア系のチームになると思うので、ジロ、ツール。特にジロ中心に狙うチームになるのではと思っています。個人の力が強い選手がそろいそうで、そこは楽しみです。個人的にはクラシックも頑張りたい。クラシックなら僕も好きに走られてもらえると思っているので。

CS:欧州プロになって何年ですか?
10年になります。2006年からですので。さすがに集団にこれだけ長い間いると名前を憶えられています。最近はこっちが「あれ誰?」ってなることも増えました。今年、イタリアチームに移籍したことでイタリア人の知り合いも増えました。今まではずっとフランスチームにいたのでフランス人の知り合いは多かったです。

CS:10年をしみじみ振り返ることがありますか?それとも常に未来を見ていますか?
これからのことだけ考えています。終わったことは終わったことなので! 振り返ってもしょうがない! 今までの失敗として覚えておかなければいけないだけ。今回2年契約をもらったので、このまま東京五輪まではヨーロッパプロチームに在籍し続けたいと思っています。
 

ジャパンカップ本戦について

本日開催されたジャパンカップ・クリテリウムの序盤で、集団から一気に飛び出すシーンも
本日開催されたジャパンカップ・クリテリウムの序盤で、集団から一気に飛び出すシーンも
CS:昨年のジャパンカップでは3位で、自身初のジャパンカップ表彰台を獲得しましたが、チームエリアのテントでは、とても悔しそうだったのが印象に残っています。今年は勝ちを狙っていると思いますが作戦は?
ついていくだけですね。アタックはしないです。冷静に見て。ラスト1周調子が良ければアタックするかもしれないですが、集団を絞るのが目的。それか展開上、誰かがアタックしたのについて行って、もう一発アタックしたら後ろがいなくなるかなと思ったら、後続をちぎるためにもう一回行くかもしれない。

独走でフィニッシュを目指すということはあまり考えていないですね。もしかしたらラスト1㎞切ったところのアップダウンの続く区間で行くことはあるかもしれない。でも、古賀志林道の上りから一人で独走してやろうというのはないです。あそこは様子見。下ってきてアタック合戦になったら、タイミング見て抜け出そうというのはあります。

その時の僕の調子にもよりますし。僕以外の選手の方が調子が良ければ、残り1周でアシストにまわることもある。僕が勝てればいいですが、調子悪いのにつれて行ってもらっても申し訳ない。それなら力のあるチームメイトに行ってもらいたいですね。

CS:そこはドライなんですね
チームで来ている以上。1つでも多くの勝利を挙げるのが目標ですから!

CS:気になっている選手は?
ほとんどの選手はイル・ロンバルディアがジャパンカップ前最後のレースになっていると思います。そこから2週間空いている。世界選手権に出場した選手のほとんどはアブダビ・ツアーに行っているので。しかもヨーロッパは寒い。それらの要素を考えると、ほかの選手のコンディションがどうなっているのかはわからないですね。クリテリウムを走ってみて、自分を含めコンディションを確認したいと思います。

CS:この作戦についてはwebでレース前に公開してもいいですか?
いいですよ、ウソかもしれないですけどね(笑)。ただ、勝ちに行くアタックと人数を絞るためのアタックは違います。