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新城幸也の活躍を毎日お届け! Daily アレ!アレ!ユキヤ! 2016 ツール・ド・フランス 第17〜第21ステージ

7月2日(土)〜24日(日)の日程で開催される第103回ツール・ド・フランス。21ステージ、3535kmで闘われる世界最大の自転車レースに、新城幸也(ランプレ・メリダ)が6回目の挑戦! cyclesports.jpでは、ユキヤの活躍を現地からの写真で毎日お届けします!

7月24日の第21ステージ。ユキヤはついに6回目のツール完走を果たした。
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text&photo:Hitoshi OMAE

7月20日 第17ステージ【ベルン〜ファンオ・エモソン 184.5km】



「今日逃げなきゃ」と言っていたユキヤだが、スタート後1時間経っても終わらないアタック合戦には驚いたはずだ。ようやく、カテゴリー3級の峠が近づいてから、今日の決め逃げがいくことになった。

逃げのメンバーは増減したものの、結局14人。そこから、最後の1級、超級の峠を越える動きが始まった。ユキヤは、逃げには乗れなかったもののメイン集団の前方で健闘し、区間67位でフィニッシュ。

総合は115位とジャンプアップしている。明日のタイムトライアル、ユキヤの出走は12時59分の予定だ。


パリまであと 422.5km
 

7月21日 第18ステージ【サランシュ〜ムジェーヴ 17km 個人TT】



今日は個人タイムトライアル。17kmと距離は短いが、ほぼ上り一方という厳しいコースで、ちょっと気をぬくとタイムアウトの危険さえある1日だ。スタート地点となったサランシュは、1980年に世界選が行われ、ベルナール・イノーが勝った場所だ。

ユキヤはメリダ・リアクトのノーマルバイクをチョイス。右手には汗を拭くためのリストバンドをつけて出走した。

2分前にスタートしたヴァシル・キリエンカは現在、タイムトライアルの世界チャンピオンジャージをまとっていたが、ユキヤはこの前走者を7秒詰める快走を見せ、35分44秒(平均時速28.5km)でフィニッシュ。区間成績は141位、総合は114位となった。


パリまであと 405.5km


 

7月22日 第19ステージ【アルベールビル〜サンジェルヴェ・モンブラン 146km】



1級、2級、超級、そして1級と立て続けに峠を越えていくアルプスステージ。今ツール中最難関との声も聞かれたこの日、ユキヤは悲壮感などみじんも見せずにスタートしていった。

0km地点がすでに上り坂の途中という厳しいレイアウトで、8.5km地点の峠に山岳ポイントはついていなかったが、これは3級くらいの峠だったはずだ。スタートアタックから上り坂で20人ほどの逃げが決まったが、実はユキヤも狙っていたらしい。「僕は左にいたんですが、右が流れた。残念!です」とゴール後にユキヤは話す。

この逃げに乗ったチームメイトのルイ・コスタは終盤、独走を開始し、最後の峠で後続に捕まったものの区間15位と敢闘賞。さらに総合のジャンプアップを図ったルイ・マインティースはクリス・フルームを13秒上回る好走を見せ、区間4位、総合は8位となった。いずれもアシスト冥利に尽きる成績といえるのではないだろうか。

ユキヤ自身は手堅くグルペットで走り、区間166位、総合117位となっている。アルプスステージはあと1日、ユキヤにはそろそろパリが見えているはずだ。


パリまであと 259.5km

 

7月23日 第20ステージ【メジェーヴ〜モルジーヌ 146.5km】



アルプス山岳最終ステージ、総合首位のフルーム以外はここで順位が入れ替わる恐れがあった。

アラビス峠の上りから30人もの逃げが形成され、ここに昨日まで総合12位のクロイツィゲルが入った。しかしユキヤのチームメイト、ルイ・マインティースは落ち着いてフルームの集団で1日を過ごし、区間14位、フルームの4秒前でフィニッシュ。無事に総合8位を堅守した。

ユキヤはといえば朝からの雨に苦しめられたもののパーフェクトに山岳をこなし、114位と手堅い成績でモルジーヌのフィニッシュに到着。レインウエアを着ずレーサージャージにベストだけという姿で「寒い!」と一言残し、チームバスへと向かった。カゼをひかないとよいのだが、明日はもうパリ。おそらくユキヤは元気な姿でシャンゼリゼに到着するはずだ。


パリまであと 113km

 
新城はレーサージャージにベストだけという姿でゴール
新城はレーサージャージにベストだけという姿でゴール
ツール・ド・フランス第20ステージはヨン・イサギレ(モビスター)が区間初優勝を果たした
ツール・ド・フランス第20ステージはヨン・イサギレ(モビスター)が区間初優勝を果たした

7月24日 第21ステージ【シャンティイ〜パリ 113km 】



第103回ツールドフランスはついに最終日を迎えた。フランス革命記念日にニースで起きたテロ事件以降、テロを警戒して「ツールはパリにたどり着かないのではないか」という噂が絶えなかったが、175人の選手は無事にシャンゼリゼへと凱旋した。

ユキヤももちろん6回目のツールをコンプリート。「パレードから速かった」という最終ステージをしっかりこなし、区間53位、総合116位で今年のツールを終えた。

左大腿骨骨折からたった163日で世界最高峰の自転車レースを完走したユキヤは、「骨折はもう今年のこととは思えないくらい」といいながら2週間後のリオ五輪を見据え、「1週間あれば十分に回復して走れます。リオも頑張ります!」と話してくれた。グランデ、ユキヤ!


パリに到着!ツール・ド・フランス完走