トピックス

萩原がアジアTTチャンピオン! 新城は2位 2016アジア選まとめ 伊豆大島編


2016 アジア自転車競技選手権大会が1月20日(水)〜24日(日)東京・伊豆大島にて開催された。寒波による強風、低気温などの悪天候により、予定が急遽変更されるなど選手にとっては厳しい大会となった。

日本勢はタイムトライアル女子エリートで萩原麻由子が、ロードレース女子ジュニアで下山美寿々が優勝。ロードレース男子エリートは新城幸也2位、別府史之3位という結果。

 

ロードレース 男子エリートは香港のチェンが優勝

大会6日目のロードレース 男子エリートは悪天候により1周回短縮して行われ、一周11.9kmを13周回の距離154.7kmというコース設定となった。

強風のなか 50人の選手がスタートし、3周回目にして早くも先頭集団は21人に絞られたが、日本勢は新城幸也(ランプレ・メリダ)、別府史之(トレック・セガフレード)、内間康平(ブリヂストン・アンカー)がここに残った。

残り8周の時点で、強風と低気温のため さらにレースは3周回短縮され、残り5周となる。レースは強風と寒さで選手がぞくぞくと脱落する中、イラン、日本がレースを優位に進めた。7周目には新城幸也(日本=ランプレ・メリダ)とフェン・チュン・カイ(チャイニーズタイペイ=ランプレ・メリダ)ら4人が先頭を形成したが、その後、後続に追いつかれたカウンターでチェン・キン・ロック(香港)が独走態勢に。

チェンはそのままタイムトライアルを制した独創力を発揮して3周を逃げ切り、アジアチャンピオンに輝いた。単独でチェンを追った新城が2位、追走グループのスプリントで頭をとった別府史之(日本=トレック・セガフレード)が3位となった。

ロードレース 男子エリート(119km)
1. CHEUNG King Lok(香港)2:25:34
2. 新城幸也(日本)+00:06
3. 別府史之(日本)+04:38
4. PARK Sanghong(韓国)+04:38
5. FENG Chun Kai(台湾)+04:38
6. KIM Okcheol(韓国)+04:38
7. MIZBANE Iranagh Ghader(イラン)+04:42
8. JUNG Hajeon(韓国)+08:53
9. MYAGMARSUREN Baasankhuu(モンゴル)+08:53
10. POIRSEYEDIGOLAKHOUR Mirsamad(イラン)+08:56

 
ロードレース 男子エリート表彰台
ロードレース 男子エリート表彰台
エリート男子ロードレース、3位集団でゴールを目指す別府史之ら。
エリート男子ロードレース、3位集団でゴールを目指す別府史之ら。
エリート男子ロードレース、逃げる張敬楽、追いかける新城幸也。
エリート男子ロードレース、逃げる張敬楽、追いかける新城幸也。
逃げ切って優勝した香港のチェン
逃げ切って優勝した香港のチェン
単独で追走した新城幸也は2位
単独で追走した新城幸也は2位

ロードレース 女子エリートで萩原3位、2冠ならず

大会5日目のロードレース、一周11.9kmを9周回する107.1kmで行われたエリート女子は、度重なるアタックで絞り込まれた集団から8周目に萩原麻由子(日本=ウイグルHigh5)とナ・アルム(韓国)がアタックし、そこに與那嶺恵理(日本=フォルツァ・ヨネックス)とプ・イシャン(中国)が追いついて4人の逃げに。この4人が後続との差を開き、ゴールスプリントとなった。ナが1位、プが2位、萩原がギリギリ表彰台に立った。

この結果により、日本は今大会でリオ五輪の出場枠を獲得できず、ポイントランキングでの獲得を目指すこととなった。

ロードレース 女子エリート(107.1km)
1. ナ・アルム(韓国)3:17:53
2. プ・イシャン(中国)+0
3. 萩原麻由子(日本) +0
4. 與那嶺恵理(日本) +0
5. HUANG Ting Ying(台湾)+02:25
6. Yiang Qian Yu(香港)+02:27
7. KIM Hyunji(韓国)+02:27
8. ENKHJARGAL Tuvshinjargal (モンゴル)+02:29
9. 金子 広美(日本)+02:29
10. SOMRAT Phetderin(タイ)+02:31

 
ロードレース女子エリート表彰台
ロードレース女子エリート表彰台
優勝は韓国のナ・アルム
優勝は韓国のナ・アルム

ロードレース 男子U23

アジア自転車競技選手権大会5日目のロードレース 男子U23はイランのラジャビ・メヒティが優勝した。宇都宮ブリッツェンの雨澤毅明は6位。シマノレーシングの小橋勇利 12位、秋田拓磨 13位、鹿屋体育大学の徳田優 15位という結果。

ロードレース 男子U23(119km)
1. ラジャビ・メヒティ(イラン)3:07:29 
2. フィンタイン・トゥン(ベトナム)+0
3. ギャンジハル・モハンマド(イラン)+01:12 
4. CHOY Hiu Fung(香港)+01:12 
5. LU Shao Hsuan(台湾)+01:12 
6. 雨澤 毅明(日本) +01:17 
7. CHIU Ho San(香港)+01:18
8. FUNG Ka Hoo(香港)+01:20
9. CHAICHIRAGHIMI Mohammadesmaeil(イラン)+02:38 
10. MARAL-ERDENE Batmunkh(モンゴル)+02:41

 
ロードレース 男子U23はイランのメヒティが優勝
ロードレース 男子U23はイランのメヒティが優勝
ロードレース 男子U23表彰台
ロードレース 男子U23表彰台

ロードレース 男子ジュニア

大会4日目のロードレース男子ジュニアはカザフスタンのウリスバエブ・ディンムハメッドが優勝。日本の花田聖誠(昭和第一学園高校)は3位、吉岡衛(奈良北高校)は6位に入賞した。

ロードレース 男子ジュニア(107.1Km)
1. ULYSBAYEV Dinmukhammed(カザフスタン)2:50:23
2. PHAN HOANG Thai (ベトナム)+0
3. 花田聖誠(日本)+01:11
4. YANG Bing You(台湾)+01:12
5. TRAN Duc Tien(ベトナム)+01:12
6. 吉岡衛(日本)+01:12
7. KHAJI DURSUN OGLY Gunyaidin(カザフスタン)+01:12
8. LI Wen Chao(台湾)+01:17
9. SOKOLOV Nikita(カザフスタン)+01:18
10. 渡邊歩(日本)+05:26

 
ジュニア男子ロードを制したディンムハメッド(カザフスタン)
ジュニア男子ロードを制したディンムハメッド(カザフスタン)
ジュニア男子ロードで3位入賞の花田聖誠
ジュニア男子ロードで3位入賞の花田聖誠

ロードレース 女子ジュニア

大会4日目のロードレース女子ジュニアで下山美寿々(大阪教育附属高校)が優勝、細谷夢菜(浦和工業高校)が3位に入る活躍を見せた。

ロードレース 女子ジュニア(71.4km)
1. 下山美寿々(日本)2:13:09
2. CHANG Ting Ting(台湾) +0
3. 細谷夢菜 (日本)+6:46
4. LI Yin Yin(香港)+6:46
5. MA Yin Yu(香港)+6:47
6. LEUNG Hoi Wah(香港)+6:53
7. YUN Tzu Fang(台湾)+6:55
8. LAU Crystal(香港)+07:24
9. YEH Yu Shuang(台湾)+10:59
10. BATRIYA Chaniporn(タイ)+13:56

 
ジュニア女子ロードで優勝した下山美寿々
ジュニア女子ロードで優勝した下山美寿々
ジュニア女子ロードで3位入賞の細谷夢菜
ジュニア女子ロードで3位入賞の細谷夢菜

タイムトライアル 男子エリート

大会3日はエリート男子タイムトライアルが行われ、香港のチェン・キングロックが44.8kmのコースを1時間00分15秒50、平均時速44.6㎞で駆け抜けて優勝した。日本チームの最高位は4位の増田成幸のタイム1時間00分29秒44で、トップから約14秒遅れ、3位に入ったイラン・イスラム共和国の選手に約4秒届かなかった。

タイムトライアル 男子エリート(44.8km)
1. CHEUNG King Lok(香港)1:00:15.50
2. CHOE Hyeongmin(韓国)+00:07
3. HAGHI Alireza(イラン)+00:10
4. 増田成幸(日本)+00:14
5. WACKER Eugen(キルギスタン) +00:17
6. MYAGMARSUREN Baasankhuu (モンゴル)+01:45
7. TRINH DUC Tam(ベトナム)+02:34
8. FENG Chun Kai(台湾)+02:38
9. GUMEROV Timur (ウズベキスタン)+02:41
10. PANWAR Arvind(インド)+04:31

 
エリート男子タイムトライアル優勝は香港のチェン・キングロック
エリート男子タイムトライアル優勝は香港のチェン・キングロック
エリート男子タイムトライアル4位 増田成幸
エリート男子タイムトライアル4位 増田成幸

タイムトライアル 女子エリートは萩原麻由子が優勝

1月21日(木)女子エリートタイムトライアルにおいて日本代表の萩原麻由子が優勝。 22.4㎞のコースを32分25秒17、平均時速41.45㎞で駆け抜けた。

天候は昨日からはうってかわって風は穏やかで日差しが降り注ぐ伊豆大島。萩原は最初からスムーズな 走りだったが、後半の追い上げがすばらしく、2位の韓国代表LEE Jumiとはわずか0.21秒差。「 彼女の調子はいいですよ。明日のロードレースコースも試走して、上れています。」 と、浅田監督。

エリート女子タイムトライアル(22.4Km )
1位 萩原麻由子(日本)0:32:25.17 
2位 李珠美(韓国)+0 
3位 逢瑶(香港)+01:40 
4位 PU Yixian(中国)+02:17  
5位 ENKHJA Tuvshinjargal (モンゴル)+02:41 
6位 SOKOVNINA Natalya (カザフスタン)+02:42
7位 NUNTANA Supuksorn(タイ)+02:52
8位 CHAN Siew Kheng Dinah (シンガポール)+03:47
9位 SALAMAT Marella Vania T (フィリピン)+03:57
10位 JALALIYEH Seyedehmaryam(イラン)+04:04

 
エリート女子タイムトライアルでアジアチャンピオンのタイトルを獲得した萩原麻由子
エリート女子タイムトライアルでアジアチャンピオンのタイトルを獲得した萩原麻由子

タイムトライアル 男子U23

初日1月20日(水)はタイムトライアル U23が行なわれ、モンゴルのマラル-エルデネ・バットマンクが距離33.6kmを45分22秒32(平均時速44.43km)で走破した(2位のホンコンは+0秒48)。場所によっては太平洋の荒波が飛んでくる寒いコースだったが、シベリアに隣接するモンゴルの選手はその実力を遺憾なく発揮。アジアの勢力図が動いていることを感じさせた。

タイムトライアル 男子U23 (33.6km)
1. MARAL-ERDENE Batmunkh (モンゴル) 0:45:22.32 
2. FUNG Ka Hoo(香港) +00:48
3. 山本 大喜(日本)+01:04
4. MANO Yuttana(タイ)+02:12
5. HUYNH Thanh Tung(ベトナム)+02:30
6. CHAICHIRAGHIMI Mohammadesmaeil (イラン)+03:35
7. SHUKUROV Roman(ウズベキスタン)+04:06
8. ALI Ali SYR19950706(シリア) +04:22
9. AHMAD KAMAL Muhammad Ameen(マレーシア)+04:57
10. KHAN Awais (パキスタン)+09:37
 
タイムトライアル 男子U23表彰台
タイムトライアル 男子U23表彰台

タイムトライアル 男子ジュニア

大会初日(1月20日)のタイムトライアル 男子ジュニアはカザフスタンのプロンスキー・パディムが優勝。国を挙げて自転車競技を盛り上げているカザフスタンの選手が距離22.4kmを30分55秒27(平均時速43.46km)で走り、実力を見せつけた。

タイムトライアル 男子ジュニア  (22.4km)
1. PRONSKIY Vadim(カザフスタン) 0:30:55.27
2. JAMSHIDIAN GHALEHSEFIDI Amir Hoss(イラン)+01:29
3. 渡邉 歩(日本)+01:34
4. RIDWAN LOH Firoz Loh(シンガポール) +01:54
5. SEVASTYANOV Semyon(ウズベキスタン)+02:12
6. ALATRACH Mohamad(シリア) +03:16
7. YANG Bing You(台湾)+03:26
8. CHOI Kwan Lok (香港) +04:29
9. LAO Long San(マカオ)  +05:05
10. AL AHMED Bishri(サウジアラビア)+06:12

 
タイムトライアル 男子ジュニア表彰台
タイムトライアル 男子ジュニア表彰台

タイムトライアル 女子ジュニア

大会3日目に行われたタイムトライアル女子ジュニアは、台湾のティンティン・チャンが優勝。日本の細谷夢菜(埼玉・浦和工業高校)は5位。

ジュニア女子タイムトライアル(11.2km)
1位 張婷婷(台湾)0:17:15.30 
2位 馬栬茹(香港)+00:11 
3位 バットリア・チャニポーン(タイ)+00:39 
4位 アクメッチャ・イナータ(カザフスタン)+00:57  
5位 細谷夢菜(日本)+01:03 

 
タイムトライアル女子ジュニア表彰台
タイムトライアル女子ジュニア表彰台
ジュニア女子タイムトライアル5位 細谷夢菜
ジュニア女子タイムトライアル5位 細谷夢菜

パラサイクリング MC1-5

今回のアジア選手権は、パラサイクリングのロードレースはすでにオリンピック出場枠に関係ないため参加国は少なく、3カ国のみが出場。悪天候のため、当初予定されていた1月19日(火)ではなく、20日(水)に行われた。MC1-5カテゴリーは日本の藤田征樹が平均時速40.08kmで優勝した。なお、1月26日〜30日伊豆で開催されるトラック競技は3月までポイント加算されるので強豪が来日予定。

パラサイクリング MC1-5 (22.4km)
1. 藤田 征樹 (日本)31:42.05
2. 石井 雅史 (日本) +1:42.470
3. DA COSTA Julio TLS(東ティモール) +14:45.450


パラサイクリング MB(22.4km)
1.  ROMZI Muhammad Amin Najmi (マレーシア)37:50.11
RASOL Muhammad Khairul Adha (p)

2. IZAN Muhammad Afiq Afify (マレーシア)+3:39.060
MUHAMED SUFIAN Mohamad Hafiz (p)


パラサイクリング WB(22.4km)
1. 鹿沼由理恵(東京・楽天ソシオビジネス株式会社)34:32.34
田中まい(千葉・JPCU千葉)


パラサイクリング MT1-2(11.2km)
1. 小川 睦彦(東京・杉並区役所)24:35.81