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BMCレーシングチーム ペテル・ヴェリトスにインタビュー!

2014年のスロバキアTTチャンピオンのペテル・ヴェリトス。来日は2度目となるクールなTTスペシャリストにジャパンカップのこと、TTのコツを聞いた。
 
text:ナカジ photo:和田やずか、ナカジ

久しぶりの来日

CS:日本は初めてですか?
いえ、数年前にツアー・オブ・ジャパン参戦のために来たことがあります。その時はコニカ・ミノルタチーム、南アフリカのチームでした。だから2回目です。


CS:印象は?
いいですね。すごい大きなレースだと感じていた。若い僕にとってはとてもいい経験だった。街はきれいだしね。ホテルでは多くのファンがサインを待っていてくれてうれしいです。土日のレースはすごい観客の数になることがイメージできました。とてもすばらしい。


CS:コースを試走した印象は?
とても厳しいですね。短い上りですが、周回数が多いですしリカバリーできるパートが短い。とても短い。そしてトリッキーな下り。スリッピーですしね。簡単なレースにはならないでしょう。

 
CS:TTスペシャリストですが、どんなトレーニングをしていますか?
タイムトライアルのなかでもチームタイムトライアルに焦点を当てたトレーニングをしています。通常の個人タイムトライアルとは大きく異なります。当然人数も多いわけです。冬はモーターサイクルの後ろについて走ったり、アップダウンのあるコースを走ったりします。もっとも重要なのはできる限りTTバイクで走る時間を多くとることです。これがとても重要です。いいポジションが手に入れられますし、TTバイクの乗り方もうまくなります。


CS:風洞実験施設でもトレーニングしますか?
いいえ、1回空力性能が有利なポジションを出すために使ったことはありますが、トレーニングでは使いません。エアロダイナミクスの追求に特化する場合だけ使います。そのポジションで走り、慣れることが大切です。ポジションを出すことにおいては風洞実験施設はとても重要な要素です。


CS:BMCのTTバイクの印象は?
いちばん大切なのはポジションを合わせられることです。もちろんそれが可能です。それと、コーナーリングでいかに早くペダリングを始められるかが重要になります。距離の短いプロローグをイメージしてみてください。コーナーリング中から加速を始められることが大切なんです。直線に入る前にね。BMCのTTバイクはそれがとても早くから可能です。それと下りがとても走りやすいですね。ハンドリングがいい。下りでも自分の理想のラインを走ることができます。


CS:ジャパンカップはどんな作戦ですか?
ピーター・マニュエルとフローリス・ヘルツは若く、とてもモチベーションが高いので他のメンバーはそれをサポートします。どちらかが成績のために走ることになるでしょう。


CS:これから日本のロードレースがますます盛んになるには何が必要だと思いますか?
日本のロードレース界が、どんな若手をステップアップさせるシステムがあるのかを知らないのですが、大切なのはヒーローの存在だと思います。新城や別府のようなスター選手の存在です。若い選手は彼らの活躍をテレビで見て、大きな集団の中で活躍している姿を見て、それがモチベーションにつながると思います。

CS:ありがとうございました! よいレースを。

 

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