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BMCレーシングチーム ミヒャエル・シャールにインタビュー!

2013年のスイスロードレースナショナルチャンピオンのミヒャエル・シャールにクリテリウム前日の10月16日にイタヤホテルでインタビューした。

現在29歳の彼は、チーム内でも年長者で若手の面倒をみつつレースでもアシストとして各レースに出場することからわかる通り、チームからの信頼も厚い。身長196cmとプロトン内でもかなり大柄ながらとてもフレンドリーな性格で、今回のインタビューもとてもスムーズだった。
text:ナカジ photo:和田やずか、ナカジ

初来日の印象は?

CS:日本ははじめて?
アジアに来たことが初めてです。カザフスタンに行ったことはあるけれど、ロシアに近いから”アジア”という感じではないですね。極東まで来たのははじめてです。

CS:印象は?
すごくいい。みんなスーパーフレンドリーだし素敵な驚きがあります。サインを求められたり一緒に写真を撮ったり、ナイスですね。ヨーロッパのレースとは異なります。ファンがとても暖かく迎えてくれるし、とても丁寧だと感じています。みんなお礼を言ってくれるし、ジャージを着ている人が多いのも印象的だった。

ボトルにサインをしてあげたんだけど、とても丁寧にお礼を言ってくれたのはうれしかった。ヨーロッパだと自転車についているボトルがなくなっているなんてことがある。気づいたら子供が勝手に取っていっちゃってることだってあるんです。あとイタリアのレースで上り坂で背中を押してくれた観客がいたんだけど、頭の後ろにかけていたサングラスを取られたよ……。レース中に! 街はとてもきれいだしいいね。
 

ジャパンカップのレースについては?

CS:コースの印象は?
とてもハードなコースだね。驚いたよ。最後のラインだ厳しい。集団は絞られたグループでフィニッシュするだろう。きれいな景色のコースだね。湖とか。
下りはとてもとてもトリッキーですね。試走の時は路面がぬれていたのでさらに。上りも厳しいですが、下りはさらに厳しい。ペースが上がって集団が長く伸びれば、ハイスピードでコーナーに侵入しなければならないですし。


CS:レースのポイントとなるのはどこだと思いますか?
古賀志の短い上りですね。勝負できる選手がふるいにかけられる動きが起きると思います。最後の4周からセレクションがかかるでしょう。前でレースを展開することが必要です。


CS:普段のレースは8人で闘いますが、ジャパンカップは5人しかいません。
はい、大きな違いです。作戦が変わってきます。8人いれば1人が逃げに乗ったとしても後ろの7人残っていますが、5人だと後ろに4人しかいないことになるのでその人数でレースをコントロールしなければならないのは大変です。


CS:他のチームでどの選手がポイントになると思いますか?
バウケ・モレマはとても強い。そして別府史之。とてもモチベーションが高いだろう。(この見立ては見事的中! クリテリウムでは別府が、メインレースではモレマが優勝した)先週末の日曜日(パリ~ツール)のレースでも調子がよさそうだった。カンチェッラーラはあんまりだろうね。あとは国内チームの選手はやる気満々だろう。

 

日本の若者にアドバイスを!

CS:日本にはロード選手になりたいと思っている若者がたくさんいます。彼らにアドバイスをもらえませんか
OK。自転車競技はとてもハードなスポーツです。だから生活のすべてを費やす覚悟が必要です。そしてヨーロッパで走ること。昔と違い、新人選手やスタジエ(見習い)選手だとしてもゴールスプリントにからんだりと積極的な走りができるようになりました。SNSなど情報がより多くの人に拡散される時代になったのでアピールする走りができればチャンスはあります。

CS:ありがとうございました!
 

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