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進化するFFWD、2015年1月より驚きの値下げ!

高性能と優れたプライスパフォーマンスで多くのライダーを魅了するファストフォワード。 その価格が2015年の1月より値下げとなり、さらに新型ハブ搭載のモデルも登場。これまで以上に身近な存在となり進化を遂げた人気ホイールブランドから目が離せない!

 

text:吉本 司 photo:永田まさお

ファストフォワード F4R/F4R-C

 

アベノミクスによる円安で、欧米ブランドは軒並み値上がりの傾向にある。そんななかにあってオランダのホイールメーカー「ファストフォワー ド(FFWD)」は、2015年1月1日より大幅なプライスダウンを敢行する。  

 

新価格を見ると、各モデル軒並み大きな下げ幅だ。同社のベストセラーの一つDT2 40Sハブ仕様のF4Rを見ると、3万2000円の値下げとなる。今回の値下げは、日本国内でのアフターサービスを含めて高品質なFFWDの製品を、より多くのサイクリストに届けたいという総輸入元販売代理店の意向によるものだ。  

 

そしてこの値下げに合わせて、上位機種の性能を身近に体験できる手ごろな製品も投入される。紹介する「F4R(写真左)」「F4R-C(写真右)」ともそれぞれ リムは上位機種と同様だが、ハブを同社独自のモデルとして価格を抑えている。このハブはDTスイスと共同開発したもの。ベアリングの配置などおもな構造はDT240Sと同様なだけに基本性能は高く、フリーボディの構造やベアリングの質などを変更して価格と性能のバランスを高レベルで実現している。

 

しかも価格は15万1000円(両モデルとも)に抑えられており、とくにフルカーボ ンリム仕様のF4Rは、その内容を見るかぎりお買い得感は群を抜くレベルだ。これまでも優れたプライスパフォーマンスで他社を圧倒してきたFFWDだが、今回の値下げと新製品の投入によって、その魅力はいっそうの磨きをかけている。

 

F4R-C

価格/ 15万1000円(税抜) 

リム素材/カーボン×アルミ

リムハイト/ 45mm タイヤタイプ/クリンチャー 

スポーク本数/ F20、R24 

重量/ 1675g

 

F4R 

価格/ 15万1000円(税抜) 

リム素材/フルカーボン 

リムハイト/45mm

タイヤタイプ/チューブラー 

スポーク本数/ F20、R24 

重量/ 1265g

 

CHECK1:世界でもっとも安くFFWDが手に入る!?

 

FFWDでは世界標準価格を設けている。表にあるようにF4Rの価格を、2015年1月1日からの国内価格と世界標準価格で比べると、じつに3万9806円(1ユーロ=147円換算)の差がある。しかも海外通販を利用すると、初期不良などの場合に日本でのメーカー保証を受けられない。


そうしたリスクまで考えると、正規輸入品を購入しない手はないだろう。ちなみに国内価格は、円相場に応じて1カ月ごとに見直しがされるというきめの細かさだ。

 

※1 FFWDのすべてのラインナップが値下げになっている。 

※2 価格はすべて税抜。

 

CHECK2:トラブルにも安心のユーザーサポート

 

日本に正規輸入された製品はシリアルナンバーでジェイピースポーツグループで管理され、保証制度があるほか、スモールパーツの供給は販売店を通じて迅速に受けられる。新品時に初期不良があった場合、交換対応も可能。

 

CHECK3:驚きの完成度と’’らしさ’’を持った高性能ホイール

 

抜群の加速性能。F4Rの魅力はこのひと言に尽きる。軽量リムながらホイール剛性は十分。アタック時の反応性のよさ、上りでの軽快さは、お世辞抜きにこのリムハイトでトップクラス。軽量なわりに高速域での持続性も悪くないので、よほどの高速コース以外はメリットを感じられる。

 

DT240ハブ採用の上位機種と乗り比べたが、空走時の転がりにごくわずかな差はあるが決定的なレベルにはない。どちらも完成度が高い。持つとフルカーボンモデルのような軽さはないが、重さを感じさせない走りの力強さがある。それはホイール剛性の高さと、2クロスのスポークパターンによる優れた剛性バランスによるものだろう。

 

A. 高いスポークテンションを確保するため、ニップルは真ちゅうタイプを使う。リムからニップルの出た仕様で整備性にも優れる 

 

B. フリーボディは3爪式。トルク効率の高さと空走時の抵抗を抑えるベストなバランスを追求した結果だ 

 

 

平地や緩斜面での高速走行は、ホイールの高い慣性力を武器にグングン突き進む。実際のリムハイト以上の推進力を得られるだろう。ヒルクライム以外なら普段履きからレースまで活躍できる。とくにスピ ードマンには楽しい存在だ。

  

C. F4Rのタイヤ側の面はアールを深く取り、タイヤの安定した接着に貢献する 

 

 

D. リヤ側のスポークパターンは、左右ともに2クロスを採用する。加速時にもっとも効率的にパワーを発揮するのは、スポークが接線方向(90度)で組まれている場合であり、その理論を24穴のハブを使ったF4Rに落とし込んだ結果が2クロスになるという 

 

 

E. タイヤのバルブ部分の出っ張りを抑えるために、リムのバルブ穴には凹みが付けられている

 

CHECK4:プロレースシーンでの活躍により 証明された実力

 

ロードレースではスペインのカハ・ルラルをサポートする。2014年のブエルタではLL・サンチェス の山岳賞獲得に貢献している。

 

 

シクロクロスでの活躍も目覚ましく、現在はK・パウエルスらを擁するベルギーの強豪、サンウェブ・ナポレオンゲームをサポートする。

 

CHECK5:その他、FFWD製品の紹介

 

FFWDの新フラッグシップ。40mmハイトのリムを独自のカーボン ハブ、ストレートプルスポークで組み上げた。詳細はサイクルスポーツ2月号 P247で紹介している。

 

 

 

 

FFWDオリジナルハブを採用した60mmリムハイトの「F6R」。ダルクテクノロジーによる優れた空力、上りコースも苦にしない軽快な走りを高次元で融合させた万能モデルだ。


今回は新型のハブを採用したF4RとF4R-Cにフォーカスしたが、 2015年1月1日よりホームページを一新し、FFWDのすべてのホイールラインナップが値下げの対象となる。ほかの商品もジェイピースポーツグループのWEBサイトで要チェックだ!

 

問い合わせ先

ジェイピースポーツグループ
075・925・5700
http://www.jpsg.co.jp