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リドレー・フェニックス7005の走り!

手頃な価格でプロユースのフレームを手に入れられるということで、注目の的となったリドレー・フェニックス。そのアルミモデルが登場する。ベルギーを始め、ヨーロッパマーケットでも拡大しているビギナーライダーの要望する価格帯で、高性能なバイクを提供することを目的としたモデルだ。

 

text&photo:ナカジ

フェニックスのアルミモデルを、本場ベルギーで試乗!

 

リドレーお得意の「エッジチュービング」という、7005トリプルバテットチューブを、さらにハイドロフォーミング技術によって成型したフレームチューブを採用。そこに新型フォークと、ヘッドチューブは下ワンに1.5インチ径を採用。リヤセクションはカーボンのフェニックスで効果が認められた、チューブ中程につぶしが入った形状を持つ。

 

加えて、コンポーネントにいち早く11速のシマノ・105を採用しているという点も見逃せない。最新スペックのエントリーモデルとなるわけだ。

 

この最新モデルが試乗できると聞き、ツール・デ・フランドル観戦ツアーのスケジュールの合間を縫って、早朝ブルージュのホテルを抜け出し、まだ薄暗い中を走り出した。世界遺産にも登録される美しい街並みには目もくれず、運河沿いにバイクを走らせた。

 

 

11速のシマノ・105を採用したエントリーモデル

 

販売と同じスペックのバイクがまだなかったので、ホイールにシマノ・R500。そして25Cタイヤで試乗した。


ベルギーの路面状況は、石畳や、均一ではない舗装など、つねに路面のコンディションが変わる。石畳の振動は、ガンガン伝わってくるかと思いきや、なぜかマイルド。25Cのタイヤを使っているというアドバンテージはあるが、なかなかのレベルだと思う。


カーボンのフェニックスと比較しても、バイクがはねて加速をスポイルするという感覚も少ない。ただ、少し体が疲れてくると、振動吸収性の高さは、やはりカーボンフェニックスにゆずる。


とはいえ、フレームの価格ももちろんだが、ホイールのグレードから考えてもかなりの仕上がりだし、改善の余地がたくさんあるパーツアッセンブルでも、しっかりと走ってくれることを考えると、エントリーモデルとはいえ、ポテンシャルが高いことが想像できる。

 

実際にユーザーのほとんどは、日本国内しか走らないと思う。しかし、本場ベルギーで通用するバイクを手に入しているというストーリーは、所有欲を十分に満たしてくれる。

 
ちなみに、写真撮影はツール・デ・フランドルの石畳区間、オーデクワーレモントで行なった。ベルギーチャンピオンカラーのフェニックス7005に観客も興味津々だ。
 
 

ヘッドチューブは下ワン1.5インチ径、シフトワイヤは内蔵される

 

 

ダウンチューブはかつてのカーボンフレーム「ダモクレル」のエッジチュービングをアルミで再現している

 

 

BBはスタンダードなスレッドタイプ。ダウンチューブの太さはBBの幅いっぱいまで取られ、横剛性を確保。もちろん「tested on pave」である。フレームサイズごとにクランク長が変えられているのも魅力。

 

 

シートステーはカーボンのフェニックス同様、振動吸収性向上のため中ほどが薄く成型されている

 
 

RIDLEY FENIX 7005

イタリアチャンピオンカラー

 

オーストラリアチャンピオンカラー 

 

 

リドレー・フェニックス7005

シマノ・105完成車価格/18万5000円

 

●フレーム/アルミ 

●フォーク/カーボン 

●メインコンポーネント/シマノ・105 5800系 

●クランク/シマノ・FC-RS500-L 50×34T(クランク長/XXS:165mm、XS&S:170mm、M:172.5mm) 

●ホイール/シマノ・WH-RS10

●タイヤ/コンチネンタル・グランドスポーツレース 700×23C ●フレーム+フォーク重量/1790g(カタログ値) 

●サイズ/XXS、XS、S、M 

●カラー/ベルギーチャンピオンカラー、イタリアチャンピオンカラー、オーストラリアチャンピオンカラー

 
 

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