和田やずかのツール・ド・フランス☆フォトエッセイ 2014　第３ステージ

ツール・ド・フランス 2014 第３ステージは学生の街・ケンブリッジから高層ビルの立ち並ぶ首都・ロンドンまでの155km。

スタート直後にアタックしたのはヤン・バルタ（ネットアップ・エンデューラ）、ジャンマルク・ビドー（ブルターニュ）。 この日のコースのほとんどを２人で逃げ続け、ロンドンに到着した。

ビドーが遅れ始めるとバルタが独走を開始！残念ながら残り6km地点で集団に吸収されるも第３ステージの敢闘賞を獲得した。

アスタナはこの日マイヨ・ジョーヌの二バリを守り、総合首位のままフランスへ移動する。

短く平坦なコース設定、スプリンターのためのステージ。

各チームが機を狙って先頭交替しながら進むなか、ツール・ド・フランス初の中国人選手、ジャイアント・シマノのジ・チェンだけは集団の前方をもくもくと走り続けていた。

マルセル・キッテル（ジャイアント・シマノ）は、ロンドンオリンピックと同じバッキンガム宮殿前ゴールという華やかなステージで早くも2勝目を挙げた。ツール・ド・フランス通算6勝目！

ティンコフ・サクソ、ロット・ベリソル、アスタナ、スカイ、オメガファルマ・クイックステップ、ヨーロッパカーなどスプリンターを擁するチームが隊列を組むなかで、ジャイアント・シマノのスプリントフォーメーションが完璧に機能した。

激しいゴールスプリントに加わってステージ４位。連日の好成績に、報道陣がブライアン・コカールに群がった。

今季のヨーロッパカーは、ロンドンオリンピック・オムニアム銀メダリストとして圧倒的なスプリント力を誇るコカールを中心に、新たな作戦を試みている。

1975年生まれ・千葉県出身。

97年よりツール・ド・フランスをはじめ世界の自転車レースシーンを撮影。

代表作にエウスカルテルチームに帯同した写真集「R」「ｆ」「S」がある。

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