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ロードバイク・デビュー講座 その2 空気圧 編

適正な空気圧で走っていないと、パンクリスクが高まるだけでなく、タイヤの寿命が縮まる危険性も。乗り心地も変わってくるから、快適に走りたいのなら空気圧との関係も知っておきたい。

 

 

text:ティンバー・プラネット photo:佐藤正巳

快適な走りに直結! 空気圧チェック

 

同じタイヤでも空気圧の違いで乗り味は大きく変わってくる。空気圧が高いと衝撃吸収性は悪くなり、乗り心地もよくない。逆に低いと乗り心地はよくなるが、パンクの危険性が高まる。快適にバイクを走らせるにはどうしたらいいのかを知っておこう。

 

空気圧が高いと地面とタイヤの接地面が少なくなり、乗り味はタイトな印象となる。空気圧が低いと地面とタイヤとの接地面が広くなり、しっかりと地面をグリップする走りになり、乗り味は柔らかくなる。

 

体重の重い人は高め、軽い人は低めを目安に自分の好みの空気圧を探すといい。重い人は空気圧が少ない量で乗ると、タイヤが少しつぶれることも考慮する。適正空気圧が6~8気圧(BAR)で、体重80kgの人なら8気圧と高いほうから試してみるといい。極端な空気圧はトラブルの元になるから、あくまでタイヤの適正空気圧の範囲内で見つけること。

 

空気圧が高すぎるとこんなトラブルが!

 

空気圧が高すぎると、チューブがバーストする危険性もあるし、長時間高い空気圧が続けばひび割れなどタイヤの寿命を縮める可能性がある。

 

適正空気圧内で高めでは、

 

メリット:接地面が少なく、タイヤの転がりがよくなりスピードが出しやすい。

 

デメリット:路面の衝撃が伝わりやすく、乗り味は硬めとなりグリップ力は弱くなる。

 

空気圧が低すぎるとこんなトラブルが!

 

空気圧が低すぎると、段差を通過するときに角とリムの間にチューブがはさまってしまう状態になりパンクしてしまう。これをリム打ちパンクという。

 

適正空気圧内で低めでは、

 

メリット:接地面が広くなり、しっかりと地面をグリップできる。乗り味は柔らかい。

 

デメリット:接地面が多いため、タイヤの転がり抵抗が増しスピードが出にくい。

 

適正空気圧ってなに?

 

タイヤの性能を最高に発揮するための空気圧。この数値は各タイヤによって違うので、タイヤサイドに書かれている数値をチェックすること。空気圧の表示は「bar」「kpa」「psi」と3種類が採用されており、フロアポンプのゲージは複数の単位に対応できるようになっている。確実に適正空気圧の範囲で空気をいれよう。

空気を入れるとき、取りつけ角度に注意!

 

空気を入れるときはフロアポンプの口金の差し込み角度に注意しよう。ポイントはバルブに対してまっすぐに差し込むこと。口金を斜めに差し込むと、バルブの先端のネジ部分が曲がって使えなくなってしまうこともある。空気を入れ終わって抜くときも、まっすぐ上に引き抜いてバルブを曲げないよう心がけよう。

サイクルヨシダ 高崎店 新井哲也さんに聞きました!

 

群馬県に高崎店と伊勢崎店、東京に西麻布店を展開する老舗サイクルショップ。一般車から高級ロードバイクまで幅広く取り扱っている高崎店は、上越線、高崎問屋町駅より徒歩1分とアクセスもいい。

住所:群馬県高崎市問屋町4-3-2 

営業時間:10時~19時(定休日なし)

 

新井さんは、自転車好きの趣味が高じてサイクルヨシダ 高崎店に転職した経歴を持つ、メンテナンスのエキスパート。佐渡ロングライドやツール・ド・のと」に参加したこともあるロングライド派だ。

 

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