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春のステージレースを総チェック!

3月はUCIワールドツアーのステージレースが目白押し。6日からパリ・ニースが開幕し、9日からは一足遅れてティレーノ・アドリアーティコもスタート。3大ツアーを狙う有力選手たちも参加するので要チェックだ!
Foto: RCS Sport

パリ~ニース(3月6日~13日/フランス)

フランスのパリ~ニースは、ヨーロッパでシーズン最初のビッグステージレース。第69回大会は3月6日に開幕し、8日間の日程で行われる。今年は初日にプロローグがなくなったが、第6ステージに27kmの個人タイムトライアルが設定された。この変更がレース展開にどう影響するかが注目されている。総距離は昨年よりも長く、1307kmになった。最初の3ステージは比較的平坦で、スプリンターの活躍が期待できるが、後半はクライマーやパンチャーが活躍する区間になる。とくに第5ステージ終盤に設定されたカテゴリー1のコル・ド・ラ・ミュールはパリ・ニース初登場で、全長8kmで平均勾配12%という難所だ。 昨年総合優勝したアルベルト・コンタドール(サクソバンク・サンガード)は残念ながら出場しないが、一昨年総合優勝のルイスレオン・サンチェス(ラボバング)を筆頭に、F・シュレク(レオパード・トレック)、ヤネシュ・ブライコビッチ(レディオシャック)、アレクサンドル・ヴィノクロフ、ロマン・クロイツィーゲル(アスタナ)、サムエル・サンチェス(エウスカルテル・エウスカディ)、トニー・マルティン(HTC・ハイロード)、ピーテル・サガン(リクィガス・キャノンデール)が参加を予定している。 [第69回パリ~ニース全日程] 3月6日 (日) 第1ステージ[ウーダン~ウーダン/154.5km] 3月7日 (月) 第2ステージ[モンフォール・ラモリー~アミイー/199km] 3月8日 (火) 第3ステージ[コヌ・クール・シュル・ロワール~ニュイ・サン・ジョルジュ/202km] 3月9日 (水) 第4ステージ[クレシェ・シュル・サオーヌ~ベルビル▲/191km] 3月10日(木) 第5ステージ[サンシンフォリアン・シュル・コワーズ~ベルヌー・アン・ビバレ▲▲/193km] 3月11日(金) 第6ステージ[ローニュ~エクサン・プロバンス/27km(個人TT)] 3月12日(土) 第7ステージ[ブリニョール~ビオ/ソフィア・アンチポリ▲▲/215km] 3月13日(日) 第8ステージ[ニース~ニース▲/124km] ◆参加22チーム:AG2R・ラモンディアル(フランス)、BMCレーシングチーム(米国)、ブルターニュ・シューレル(フランス)、コフィディス、ルクレディアンリーニュ(フランス)、エウスカルテル・エウスカディ(スペイン)、FDJ(フランス)、HTC・ハイロード(米国)、カチューシャチーム(ロシア)、ランプレ・ISD(イタリア)、リクィガス・キャノンデール(イタリア)、モビスターチーム(スペイン)、オメガファルマ・ロット(ベルギー)、プロチームアスタナ(カザフスタン)、クイックステップサイクリングチーム(ベルギー)、ラボバンクサイクリングチーム(オランダ)、サクソバンク・サンガード(デンマーク)、スカイプロサイクリング(英国)、チームヨーロッパカー(フランス)、ガーミン・サーヴェロ(米国)、レオパード・トレック(ルクセンブルク)、チームレディオシャック(米国)、バカンソレイユ・DMCプロサイクリングチーム(オランダ)

ティレーノ~アドリアーティコ(3月9日~15日/イタリア)

パリ~ニースより3日遅れて3月9日に開幕するイタリアのティレーノ~アドリアーティコは、トスカーナ地方を舞台とし、ティレニア海とアドリア海の『2つの海をつなぐステージレース』だ。第45回大会は7日間の日程で、総距離は1075.1km。終了直後の19日にミラノ・サンレモが控えているため、トム・ボーネン(クイックステップ)やマーク・カベンディッシュ(HTC・ハイロード)のようなスプリンターたちが調整レースとしても利用する。また、別府史之(レディオシャック)の参戦も決定している。昨年は個人タイムトライアルがなかったが、今年は初日に16.8kmのチームタイムトライアル、最終日に9.3kmの個人タイムトライアルが設定されている。山岳は週末の第4、第5ステージに設定され、日曜日には中盤で標高1455mのサッソ・テット峠を越える見せ場もある。 昨年の総合優勝は、最終日に劇的な逆転を演じたステファノ・ガルゼッリ(アックア&サポーネ)。今年はゼッケン1を付けてタイトル防衛を狙うだろうが、イバン・バッソ(リクィガス・キャノンデール)、ホアキン・ロドリゲス(カチューシャチーム)、カデル・エバンズ(BMCレーシング)も優勝に名乗りを上げている。 [ティレーノ~アドリアーティコ全日程] 3月9日 (水) 第1ステージ[マリーナ・ディ・カッラーラ/16.8km(チームTT)] 3月10日(木) 第2ステージ[カッラーラ~インディカトーレ(アレッツォ)/202km] 3月11日(金) 第3ステージ[テッラヌオーバ・ブラッチョリーニ~ペルージャ/188km] 3月12日(土) 第4ステージ[ナルニ~キエティ▲▲/240km] 3月13日(日) 第5ステージ[キエティ~カステルライモンド▲▲/240km] 3月14日(月) 第6ステージ[ウッシタ~マチェラータ/178km] 3月15日(火) 第7ステージ[サン・ベネデット・デル・トロント/9.3km(個人TT)] ◆参加20チーム:アックア&サポーネ(イタリア)、AG2R・ラモンディアル(フランス)、BMCレーシングチーム(米国)、エウスカルテル・エウスカディ(スペイン)、ファルネーゼビーニ・ネーリソットリ(英国)、HTC・ハイロード(米国)、カチューシャチーム(ロシア)、ランプレ・ISD(イタリア)、リクィガス・キャノンデール(イタリア)、モビスターチーム(スペイン)、オメガファルマ・ロット(ベルギー)、プロチームアスタナ(カザフスタン)、クイックステップサイクリングチーム(ベルギー)、ラボバンクサイクリングチーム(オランダ)、サクソバンク・サンガード(デンマーク)、スカイプロサイクリング(英国)、レオパード・トレック(ルクセンブルク)、チームレディオシャック(米国)、チームガーミン・サーヴェロ(米国)、バカンソレイユ・DMCプロサイクリングチーム(オランダ)

カタルーニャ一周(3月21日~27日/スペイン)

ティレーノ終了後、ミラノ~サンレモをはさんでスタートするのがスペインのカタルーニャ一周。1911年に創始し、今年100周年を迎える古参ステージレースだ。今年はアンドラにゴールする第3ステージがもっともキツい山岳ステージで、一番の見どころになるだろう。昨年は地元カタルーニャ出身のホアキン・ロドリゲスが優勝。もちろん2連覇を狙っているが、今年はアルベルト・コンタドール(サクソバンク・サンガード)やイバン・バッソ(リクィガス・キャノンデール)、カデル・エバンズ(BMCレーシング)も優勝を狙っているため、厳しい闘いが繰り広げられそうだ。 [カタルーニャ一周全日程] 3月21日(月) 第1ステージ[リョレ・デ・マル~リョレ・デ・マル 166.9km] 3月22日(火) 第2ステージ[サンタ・コロマ・デ・ファルネルス~バニョレス/169.3km] 3月23日(水) 第3ステージ[ラ・バル・デン・バス(サン・エステベ・デン・バス)~アンドラ(バルノルド)/189.4km] 3月24日(木) 第4ステージ[ラ・セウ・トゥルゲル~エル・ベンドレル/195km] 3月25日(金) 第5ステージ[エル・ベンドレル~タラゴナ/205.8km] 3月26日(土) 第6ステージ[タラゴナ~モリェット・デル・バリェス/184.5km] 3月27日(日) 第7ステージ[パレッツ・デル・バリェス~バルセロナ(プラ・デ・パラウ)/124.5km] ◆参加チーム:AG2R・ラモンディアル(フランス)、アンダルシア・カハグラナダ(スペイン)、BMCレーシングチーム(米国)、カハルラル(スペイン)、CCCポルサット・ポルコウィチ(ポーランド)、コフィディス(フランス)、コロンビアエスパシオン・カフェデコロンビア(コロンビア)、エウスカルテル・エウスカディ(スペイン)、ジェオックス・TMC(スペイン)、HTC・ハイロード(米国)、カチューシャチーム(ロシア)、ランプレ・ISD(イタリア)、リクィガス・キャノンデール(イタリア)、モビスターチーム(スペイン)、オメガファルマ・ロット(ベルギー)、プロチームアスタナ(カザフスタン)、クイックステップサイクリングチーム(ベルギー)、ラボバンクサイクリングチーム(オランダ)、サクソバンク・サンガード(デンマーク)、スカイプロサイクリング(英国)、レオパード・トレック(ルクセンブルク)、チームレディオシャック(米国)、チームガーミン・サーヴェロ(米国)、バカンソレイユ・DMCプロサイクリングチーム(オランダ)