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ボーネンが2連覇! ヘント~ウェヴェルヘム2012

ロンド・バン・ブラーンデレンを1週間後に控えたベルギーのセミ・クラシックで、地元のボーネンがゴールスプリントを制して2連覇を果たした

トルネード・トム完全復活! ヘントで3度目の優勝

第74回を数えるヘント~ウェヴェルヘムが、3月25日にベルギーのフランダース地方で競われ、地元のトム・ボーネン(オメガファルマ・クイックステップ)が小集団でのゴールスプリントを制して優勝した。彼は今大会ですでに2004年と昨年に優勝。これが3度目の優勝で、エディ・メルクス、マリオ・チポリーニ、リック・バンローイといった往年の名選手たちの記録に並んだ。2日前のE3プレイスでもゴールスプリントを制したボーネンは、来週末のロンド・バン・ブラーンデレンに向けて好調ぶりをアピール。チームも波に乗り、この日の勝利が今季26勝目だった。 レースは2度目のケメルベルフ通過後に動いた。ゴールまで残り33kmで、集団からファビアン・カンチェッラーラ(レディオシャック・ニッサン)とピーテル・サガン(リクィガス・キャノンデール)がアタック。前を逃げていた逃げの残党をとらえ、先頭のホン・イサギレ(エウスカルテル・エウスカディ)とアノース・ルン(サクソバンク)を追走した。しかし、後方ではボーネンのオメガファルマ・クイックステップが集団を引き、残り26kmでカンチェッラーラたちのグループをとらえた。この動きで、集団からは優勝候補だった世界チャンピオンのマーク・カベンディッシュ(スカイ)やアンドレ・グライペル(ロット・ベリソル)が脱落してしまった。ボーネンの集団は残り17kmでイサギレとルンも捉えて先頭に立ち、最後は30人ほどの集団でのゴールスプリントになった。ゴール目前でホセホアキン・ロハス(モビスター)がモルコフ(サクソバンク)と接触して落車する事故があったが、集団前方には影響がなく、ボーネンが力強いスプリントでサガンを下し、先頭でゴールラインを通過した。

優勝したボーネンのコメント

「今日はとにかく落車しないことが重要だった。ロンド・バン・ブラーンデレンが控えているから、リスクは侵さないと今朝決めんだ。もしケメルベルフの最後の通過で生き残れたら、スプリントに挑戦するつもりだった。ゴールまで35kmがこのレースのキーポイントなんだ。向かい風だったから最後の最後まで隠れていたのは正しい決断だった。ボクは調子がいい。金曜日にもそれを示してるし、とてもうれしいよ。今はこの勝利を楽しみたいね。フランダースのこういったレースや、パリ~ルーベのようなレースのためにボクは生きているのさ。ロンドはファビアンが優勝候補の筆頭だ。ボクは彼のように50kmも単独で走れるような選手ではない。そんなエンジンは持ってないんだ。だからレースをコントロールして、それでどうなるかだ。今年は新しいコースで、より厳しいものになっている。でもそれはみんなに平等だからね」

第74回ヘント~ウェヴェルヘム結果

[3月25日/UCIワールドツアー/ベルギー/235km] 1 トム・ボーネン(オメガファルマ・クイックステップ/ベルギー)5時間32分44秒 2 ピーテル・サガン(リクィガス・キャノンデール/スロバキア) 3 マッティ・ブレシェル(ラボバンク/デンマーク) 4 オスカル・フレイレ(カチューシャ/スペイン) 5 エドワルド・ボアソンハーゲン(スカイ/ノルウエー) 6 ダニエーレ・ベンナーティ(レディオシャック・ニッサン/イタリア) 7 マルコ・マルカート(バカンソレイユ・DCM/イタリア) 8 スティーブ・シェネル(FDJ・ビッグマット/フランス) 9 フィリッポ・ポッザート(ファルネーゼビーニ・セッレイタリア/イタリア) 10 ジョバンニ・ビスコンティ(モビスターチーム/イタリア)

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