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伊吹山ヒルクライム 参加申込は12/15まで

雪が溶け、春の息吹が訪れる季節、ヒルクライムのシーズンが始まる。その幕開けといえる伊吹山ヒルクライムは、全国のヒルクライマーが注目する人気イベントだ。シマノレーシングの平塚選手にその攻略法を聞いた。
text●今泉光太郎

2012年4月15日(日)開催

普段はクルマでしか通れない伊吹山ドライブウェイを走れる年に1度のチャンスが「伊吹山ヒルクライム」だ。滋賀県と岐阜県の県境に位置する伊吹山は日本百名山の1つ。その豊かな自然に恵まれたドライブウェイをひた走るのは楽しい。中京圏からのアクセスが容易なうえ、当日受付で出走できるのもポイント。前泊しないで済むので、スケジュールが組みやすくおサイフにも優しい。 コースの距離は17km、標高差は1075m、その平均勾配は6.3%。これは他のヒルクライム大会と比して平均的な数値なので「伊吹山で○○分だった」と言えば実力のものさしにもなる。残雪の状況次第で12kmに短縮される可能性もあるが、勾配の変化が多くペースがつかみづらい序盤に比べ、12km地点以降は約5kmのゆるやかな上りが続く。 自分自身の脚で稼いだ高度分だけ達成感が味わえる絶景は、伊吹山ならでは。コースからの大パノラマをぜひ満喫してほしい。ヒルクライムにはいろいろな楽しみ方がある。表彰台を目指したり、タイムを競ったり、ゴール後はライバルが戦友になったり。ヒルクライムならではの醍醐味を伊吹山で味わってみよう!

シマノレーシング平塚選手が攻略法を伝授!

コースは乗鞍ほど長くもなく、富士あざみのラインのように急勾配でもない。ヒルクライムの魅力は達成感にあると思いますが、ビギナーが最初から過酷なレースを選ぶと筋トレみたいに感じてしまうかも。伊吹山は初めてのヒルクライムレースにぴったりのコースといえるでしょう。 序盤は勾配の変化が激しいので、走りにムラが出ないよう気をつけてください。ゆるい勾配では少し頑張ればスピードが出ますが、あえて抑えてペースを保ち、ベストな状態での完走を意識しましょう。体力を残しておけばゴール前で加速することもできますから。ポイントはなによりも一定のペースで走ることです。 11kmポイント手前の下りでは、力を抜いて深呼吸。ずっと上ってきた体には大事な回復ポイントですからね。大きくカーブするところでは、インは距離が短く勾配が急で、アウトならその逆になります。僕がこのコースを走ったときは、その間をとって道の真ん中を走りました。勾配も距離もいちばん平均的なコースを選んだわけです。 ポイント1■レースを走るコツ レースではどうしても意気込んで力が入ってしまいます。本番まで時間がありますので、山を走るなどして一定のペースで走る練習をするといいでしょう。練習時の勾配は伊吹山に合わせる必要はありません。自分のペースをつかむことを目標にしてください。 ポイント2■どんな準備で臨む? 過酷なレースではありませんので、フロントにコンパクトクランクを使うなら、リヤは最大25Tくらいのクロスレシオがいいでしょう。ケイデンスセンサーやハートレートモニターは好みで、マイペースを保つ目安に取り入れてもよいと思います。 ポイント3■ウエアも重量の1つ 体が冷えてしまってはいけませんが、走るときにかさばらないウエアがいいですね。汗をかくとそれだけ重くなりますし、雨が降っても同様です。体温調整はアームウォーマーなどの小物が便利です。僕は少しでも軽くしたいという思いがあったので、ワンピースを着用しています。重さという点では機材だけでなく、補給食なども含め、トータルで考えてみてください。
平塚吉光選手(1988年生まれ・シマノレーシング所属)愛称はヨックン。一昨年の伊吹山大会・実業団レース優勝者。小柄な体に瞬発力を備えるオールラウンダーだ。ブログ「小さな巨人物語」では平塚選手の等身大の声が聞ける。 blog

ここが伊吹山の魅力!

コース中盤を過ぎると展望が開け、滋賀県と岐阜県の県境から望む景色が疲れた体と心を癒してくれる。この時期にはコース脇に残雪が見られ、改めて高いところに来たのだと実感できるだろう。12km地点がゴールになった場合でも、琵琶湖や濃尾平野を一望できる絶景ポイントがある。春に芽吹く高山植物を求めて散策するのもおもしろい。 コース自体の魅力といえば、なによりも普段は自動車専用だということ。有料道路だけあって、路面がデコボコしていたりガラス片が落ちていたりという心配がない。伊吹山ヒルクライムはコースそのものにプレミアが付いているのだ。17kmコースで表彰台を目指すなら、タイムは50分前後を目標にしたい。12kmコースなら30分前後か。 開催日:2012年4月15日(日) 開催地:岐阜県・不破郡関ヶ原町 伊吹山ドライブウェイ 募集期間:2011年12月1日(木)0時~15日(木) ※応募多数の場合は抽選となります。 コースデータ 距離   12~17km 最大標高 1260m 標高差  900~1075m 平均勾配 6.3%

問い合わせ先

伊吹山ヒルクライム実行委員会
06-4707-8338
http://www.ibuki-hc.jp