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開発力の強さでトップブランドへ サーヴェロ副社長へインタビュー

1995年に2人のエンジニア、フィル・ホワイトとジェラルド・ヴルーメンによって設立された自転車メーカーだ。カナダ・オンタリオ州トロントに本社をおく同社は、UCIプロチームであるガーミン・シャープへフレームを供給しているほか、トライアスロン界でもシェアの高い人気ブランドだ。サイクルモードに来日したのは副社長のブライアン・ディルマン氏。彼に今後のサーヴェロについて聞いた。
text●ナカジ photo●佐藤正巳

日本の市場はどう思いますか?

われわれは高い技術力によって、ハイパフォーマンスな商品を開発し、販売している。このキャラクターは高品質なプロダクトを求める日本人の好みと非常にマッチしていると考えているよ。アジア各国でもサーヴェロは販売されているけれど、日本でのマーケットは特に重要だ。日本で売れるとアジアの他の地域でも売れるからね。今後は試乗会など、実際にサーヴェロのバイクに触れる機会を充実させていくつもりだよ。女性ライダーにも対応するサイズ45を用意する予定もある。

サーヴェロのバイク開発において大切にしていることは?

うん「速く」、「軽く」、「快適」なバイクに仕上げることだ。特に軽さとBB部分の剛性アップには気をつけているよ。サーヴェロ社内で開発したBBライトがそうだ。 トロントで設計を行い、アメリカ・カリフォルニアにある風洞実験場を使ってテストを繰り返すんだけど、まったくのニューモデルの場合2~3年を開発に使う。S5からS5VWDのようにマイナーチェンジする場合は9~12カ月かな。そうそう、ニューモデルは”全サイズ”をEN(欧州統一)規格に適合するかどうかのテストをしているんだ。今後の進化の方向性としては剛性、強度、軽さ、そして快適さをバランスさせたバイクを設計していく。それとジオメトリーがより進化していくと思っている。え?カーボンの次にくる素材は何かって? テストしているけど……、それについてはノーコメント、ノーコメントだよ!