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プロツアー参戦!メリダ SCULTURA SL TEAM

来年から「チーム・ランプレ・メリダ」としてUCIプロツアーチームへの機材供給が決定したメリダ。しかし、そういった理由からだけではなく、同社のロードバイクには大きな期待を抱いていた。それはMTBの最高級モデルの完成度はもちろん、プロ選手たちからのさまざまな要求を市販車レベルでも完璧に具体的な形にするブランドだからだ。
text:小林徹夫 photo:小見哲彦

超軽量、高剛性でシャープなハンドリング

スクルトゥーラの外見上の特徴は、スロープしたトップチューブからシートチューブを経てシートステーに流れるパイプが横につぶされているところである。縦方向のショックを緩和するものだろう。また、フォークとシートステーにはバイオファイバーをレイヤーに採用し、微振動を吸収させる。横方向にワイドな割にトップチューブ自体のねじれは多少残してあり、これはダウンチューブからチェーンステーのラインをしっかりと固めた最新フレームの特徴の一つでもある。 その試乗感はひと言で言ってしまえば硬く軽量で、ヒルクライムに特化させているような印象だ。また、路面の細かな微振動を消してくれるような印象があり、腰への突き上げ感は少ない。それでもフロントまわりの剛性感は高い。ダウンヒルのワインディングでは腰高な印象で、ステアリングの軽さもあって最初は不安定感を覚えるが上りでは踏み出しも軽く、ハンドルを振るようなスピード変化に対応しやすい。乗り慣れれば、この個性が生かせるだろう。

メリダ スクルトゥーラ SL チーム

スラム・ニューレッド完成車価格 69万9000円 フレーム価格 26万9000円 フレーム:カーボン フォーク:カーボン コンポーネント:スラム・ニューレッド ホイール:フルクラム・レーシング3 タイヤ:ヴィットリア・ディアマンテプロラディアル22 ハンドルバー:PRC・チームOS ステム:PRC・チームOS サドル:セライタリア・SLRモノリンク シートポスト:PRC・モノリンクカーボン スーパーライト 試乗車実測重量:6.9kg(サイズ47) サイズ:44、47、50、52、54、56 カラー:マットUDカーボン・チーム
■トップからシートステーに抜けるラインは美しい。シートステーは扁平し、ショック吸収するフレックスステー。
■外部バテッドで下側1.5インチの大型ヘッドを持つテーパードヘッドでハンドリングの正確さを増している。

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ミヤタサイクル
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