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あの激戦が今年も帰ってきた! 全日本最速店長選手権2012

全国のプロショップには脚に覚えのある店長達が大勢いる。果たしてその中でいちばん速いのは誰なんだろう? そんな素朴な疑問に答えを出すべく、昨年から開催されたのがこの全日本最速店長選手権。第2回目となる今年は、参加店長の人数も23人に増加し、よりアグレッシブな展開が待っていた!

text&photo●編集長ナカジ

激闘再び! 全日本最速店長選手権、今年も開催!

9月20日、千葉県成田市の下総フレンドリーパークにてサイクルスポーツ主催の一大イベント! 全日本最速店長選手権2012が開催された。

 

昨年につづき、2回目の開催となる今回は、総勢23人の店長が参加。 レースはポイントレース形式で行なわれ、途中5周回ごとに設けられたポイント周回で1位通過の選手に5ポイント、以下2位に3ポイント、3位に1ポイントが加算され、その合計点が争われるポイントレースだ。

距離は1.5kmのコースを40周する60km。40周目のフィニッシュポイントのみ通常の倍のボーナスポイントが設定される。

 

参加店長リスト(ゼッケン番号順)

1. 山崎嘉貴 長野県 ブレアサイクリング

2. 阿部良之 大阪府 ビチコルサアヴェル

3. 佐藤シゲヒコ 千葉県 スペース 松戸店

4. 白川賢治 山梨県 ユーキャン 山梨店

5. 大石一夫  長野県 シクロオオイシ ラヴニール

6. 倉本 佳明 東京都 フィッテ

7. 三上和志 埼玉県 サイクルハウスミカミ

8. 上阪卓郎 大阪府 タクリーノ

9. 中川隆士 兵庫県 自転車工房

10. 西谷雅史 東京都 サイクルポイントオーベスト

11. 丸山英将 埼玉県 チクリ・ヒデ

12. 岩佐昭一 千葉県 サイクルフリーダム

13. 栗本一人 大阪府 サイクルショップカンザキ阪急千里山店

14. 鈴木祐一 神奈川県 ライズライド

15. 森江康貴 岡山県 サイクルギャラリーカヤマ

16. 諏訪学顕 千葉県 スワッチ

17. 沼澤 祐介 埼玉県 アラカワガレンジ

18. 藤原龍治 岡山県 サイクルショップウェーブ

19. 布施啓富 兵庫県 サイクルショップスマイル

20. 酒井紀章 福井県 バルバワークスフクイストア

21. 馬場智和 石川県 バルバワークスカナザワストア

22. 小西祐介 東京都 なるしまフレンド 立川店

23. 鏑木裕 神奈川県 轍屋

スタート直後からいきなりハイペースな展開!

レースはスタート直後から、サイクルポイントオーベスト西谷店長の強力なペースアップで一列棒状に。

しかし、序盤は決定的な逃げができないまま、5周目の最初のポイント周回へ。集団からチクリ・ヒデ丸山店長とサイクルフリーダム岩佐店長が伸びて、最後は丸山店長が1着5ポイント獲得。2着岩佐店長、3着にビチコルサアヴェル阿部店長。

 

10周目のポイント周回へ向かう集団から、シクロオオイシラヴニール大石店長が1人で飛び出し、集団もそれを容認。そして、なんとそのまま10周目のポイント周回を1位通過! 2位ブレアサイクリング山崎店長、3位スペース松戸店佐藤店長。

大石店長&丸山店長による強力な逃げが決まる!

そのまま逃げ続ける大石店長に、集団から丸山店長が1人で追走。さらにユーキャン山梨店白川店長、なるしまフレンド立川店小西店長、タクリーノ上阪店長など、代わるがわる追走の動きが出るが決まらず。

 

その間に、丸山店長が大石店長に合流。2人の逃げVSメイン集団の図式になる。そしてそのまま15周目のポイント周回へ。逃げ2人のスプリントは大石店長が5ポイント。丸山店長3ポイント。メイン集団では佐藤店長が1ポイント獲得。

 

そしてここでまさかの展開。優勝候補の1人、阿部店長が集団から大きく遅れた! スタッフ一同騒然……。 そんな集団を尻目に、順調に逃げ続ける2人。この逃げ、かなり強力。レースの折り返しとなる、20周目のポイントも再び大石VS丸山。獲ったのは……、大石店長!

 

集団では西谷店長をサイクルショップウェーブ藤原店長が差して1ポイントを獲得。 25周目のポイント周回へ向けて、メイン集団からは白川、西谷、藤原の3店長による追走集団ができるものの、なかなか先頭2人との差が詰まらない。

 

先頭2人、追走、メイン集団というまま25周目へ。ここで丸山店長が大石店長に先着し一矢報いる5ポイントを獲得。3位は西谷店長が獲った。

ここで大石店長以外のメンバーはメイン集団へ吸収。ふたたび大石店長のひとり逃げに! 27周目、メイン集団から山崎店長、藤原店長の2人が飛び出すが決まらず。

 

28周目、大石店長がメイン集団に吸収され、落ち着いたかに見えたところで、岩佐店長がアタックを試みる。が、これも決まらず。

 

30周目のポイント周回は大集団のスプリント。佐藤店長が5ポイント獲得、僅差でバルバワークスカナザワストア馬場店長が3ポイント。山崎店長が1ポイントとなった。 残り周回数は10周、ポイントを獲るチャンスはあと2回だけ。

 

再び集団は忙しくなり、山崎店長、白川店長、佐藤店長らが集団前方に上がってアタックをかける。そんな中、33周目で2人の逃げが決まる。メンバーは白川店長と丸山店長だ! 

 

この時点での順位は18ポイントで1位シクロオオイシラヴニール大石店長。16ポイントで2位チクリ・ヒデ丸山店長。7ポイントで3位スペース松戸店佐藤店長。逃げている白川店長は0ポイントなので、逃げの2人が協力して白川店長の総合3位と丸山店長の優勝という交渉が成立する可能性もある。

 

そのまま35周目のポイント周回へ。丸山店長が5ポイントを獲得。続いて白川店長3ポイント。3位は佐藤店長が獲った。

いよいよレースはフィナーレへ! 

フィニッシュはポイントが通常周回の倍付けになる。優勝争いを考えると、逃げている丸山店長が21ポイント、メイン集団の大石店長は18ポイントなので、このまま逃げを許せば丸山店長が優勝。大石店長が勝つためには、なんとしても丸山店長より先着する必要がある。

 

大石店長の動きが注目される中、残り3周でメイン集団から大石店長が単独アタック! 今日一日先頭で動いていたのにまだ力が余っているというのか!? 先頭2人VS大石店長。文字にしてみると大石店長が不利に見えるが、現場はそうではなかった。

 

先頭の白川店長、丸山店長も消耗しており、みるみる大石店長が追いついていく!残り2周でカメラの同じフレーム内に3人が収まるほど距離は縮まり、最終周回を残して、ホームストレートに最初に帰ってきたのはなんと大石店長!

 

 会場はこの展開に大盛り上がりだ! そのまま1人で突っ走り続けて、最後のポイント周回を大石店長が見事1位通過! 最速店長の称号を手に入れた!

店長達の熱い走りは、われわれの予想を上回るものだった!

昨年よりも周回数は少なくなったが、終始アグレッシブなレース展開となり、見るものを興奮させてくれた。遅れてしまった店長たちも、最後まで諦めずに走り続ける姿勢には、共感させられるものがあった。

 

より詳細なレポートはサイクルスポーツ12月号(10月20日発売予定)に掲載。Webでも動画コンテンツを用意しているので、そちらも注目して!

 

全日本最速店長選手権2012 リザルト

1位 大石一夫  長野県 シクロオオイシ ラヴニール

2位 丸山英将 埼玉県 チクリ・ヒデ

3位 佐藤シゲヒコ 千葉県 スペース 松戸店

4位 白川賢治 山梨県 ユーキャン 山梨店

5位 山崎嘉貴 長野県 ブレアサイクリング

6位 馬場智和 石川県 バルバワークスカナザワストア

7位 岩佐昭一 千葉県 サイクルフリーダム

8位 藤原龍治 岡山県 サイクルショップウェーブ

9位 倉本 佳明 東京都 フィッテ

10位 布施啓富 兵庫県 サイクルショップスマイル

11位 小西祐介 東京都 なるしまフレンド 立川店

12位 上阪卓郎 大阪府 タクリーノ

13位 鈴木祐一 神奈川県 ライズライド

14位 阿部良之 大阪府 ビチコルサアヴェル

15位 西谷雅史 東京都 サイクルポイントオーベスト

16位 沼澤 祐介 埼玉県 アラカワガレンジ

17位 三上和志 埼玉県 サイクルハウスミカミ

18位 酒井紀章 福井県 バルバワークスフクイストア

19位 諏訪学顕 千葉県 スワッチ

20位 鏑木裕 神奈川県 轍屋

21位 森江康貴 岡山県 サイクルギャラリーカヤマ

22位 栗本一人 大阪府 サイクルショップカンザキ阪急千里山店

23位 中川隆士 兵庫県 自転車工房