トピックス

ユーロバイクレポート第3弾

ユーロバイクレポート第3弾は、ちょっとキワモノだけど自転車乗りとしては気になるアイテムをピックアップ。あのパイオニアパワーメーターや、シマノが放つフィッティングシステム。チューブレスタイヤの新勢力に、超軽量バイク情報をお届けする。
text&photo●編集長ナカジ

パイオニアパワーメーター、製品版が発表される

日本の電気機器メーカー、パイオニアが作り上げたパワーメーター。2年前のサイクルモードで展示され、多くのユーザーから注目を集めた。その製品版が今回のユーロバイクで発表。パワーの計測方法は、クランク裏側にひずみセンサーを取り付け、計測用のマグネットはBBカップのまわりにドーナツのような形をしたものが取り付けられる。フレームによってはBBのクリアランスが問題になるが、この方法なら、自分がいま所有しているクランクに取り付けることが可能というのは魅力的だ。また、電池も市販のボタン電池を使用するので、メンテナンス性も高い。まず欧州で発売されるということで、日本国内での発売はもう少し先になる。
メーター本体。左右の出力がそれぞれ表示される。操作は4つのボタンを使って行なえるようにデザインされている。サイズはやや大ぶりだ。 クランクのファイブアームの間に受送信センサー、クランクの裏側にひずみセンサーが取りつけられ、パワーを計測する。

シマノが作り上げたフィッティングシステム

9000系デュラエースやMTBコンポーネント、ウエアの展示がブースの大半を占めていたが、個人的に気になったのは片隅に展示されていたこのフィッティングシステムだ。シマノがショップ向けのコンテンツとして開発したもので、身長や股下などユーザーの体型を測定し、その数値をもとにポジションをこのフィッティングマシーンで再現する。さらにペダリングしてもらい、それを解析することでポジションを煮詰めていくことができる。すごいのはペダリングの左右バランスや、ペダルのどこに加重がかかっているのかまで計測することができるので、ハンドルやサドルのポジションはもちろんだが、ベストなクリートのセッティングまで判断することができる点だ。ここでのフィッティング結果をもとに、ユーザーにベストなポジションや、パーツのサイズを提案することが出来るようになる。

ドイツのタイヤメーカー、シュワルベがチューブレスを発表

多彩なサイズ展開と、ひと目でそれとわかるグラフィックと性能が両立されていることで、人気のシュワルベからチューブレスタイヤ「アルトレモZX」が発表された。同社ロード用タイヤのフラグシップモデルであるアルトレモのチューブレスバージョンということで、かなりの性能が期待できる。

超軽量バイクも電動コンポで組むのが当たり前!?

バイクショーの名物といえば、本当に走れるのかな?と不安になるくらい軽量化を果たしたショーモデルの存在だ。ロードコンポーネントの電動化の流れを受けてか、超軽量バイクも電動コンポを使ってどこまで軽く出来るのかというバイクが展示されていた。その中から、紹介するのがこの一台。A2Jの「ローロ」というモデル。640gのフレームに、メインコンポーネントにシマノ・デュラエースDi2を使いTHMのクランク、シュモルケのハンドルバーなどを装備して、完成車重量4.55kgに仕上がっている。
(写真左下)クランクは、軽量バイクの定番、クラビクラ。(写真右下)リヤスプロケットはちゃんと10枚装備される。
サドルはシートポストと一体型。軽量化への執念を感じる。 ハンドルバーはシュモルケ。ステムはエクストラライト製。 ユーロバイクレポートのパート1はこちら! ユーロバイクレポートのパート2はこちら!