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トッププロチームの舞台裏を初公開! ロット・ベリソルのサービスコース

普段はなかなか見られないチームの超レア空間を紹介!

Special Thanks: Ridley Bikes

チームのサービスコースって何?


サービスコース(Service Course)とは、プロチームの本拠地にある施設のことで、レースで使用する車両や機材などを管理している場所だ。選手たちが世界中のレースへと向かう前に、スタッフたちはサービスコースでその準備を行っている。メカニックは自転車を整備し、マッサージャーは洗濯をしたり、補給に必要なものを揃える。プロチームのバスや機材車はレース会場で誰でも見ることができるが、サービスコースはなかなか見ることができない、まるで秘密基地のような超レア空間だ。今回はベルギーの自転車トップブランドであり、ロット・ベリソルの第3スポンサーであるリドレー本社の協力で、ベルギーのUCIプロチーム、ロット・ベリソルのサービスコースを見学させてもらうことができた。

 

ベルギーを代表するプロチーム、ロット・ベリソル


ロット・ベリソルはベルギーの国営宝くじ事業会社のナショナル・ロテレイ(ロット)がスポンサーになり、1985年に創立したプロチーム。同じスポンサーがこれだけ長い期間、1つのチームのスポンサーを続けるのは非常にまれで、現在活動しているプロチームでは最長だ。同じベルギーのトップチームでも、パトリック・ルフェーブルがマネージャーを務めるオメガファルマ・クイックステップがよりインターナショナルなチーム作りをしているのとは対照的に、ロット・ベリソルは常にベルギーのチームであることを目指している。そのため、3分の2が地元ベルギーの選手だ。共同スポンサーはしばしば変わっているが、昨年から窓メーカーのベリソル社が付いている。このベルギーの会社も長年自転車競技へのサポートを続けていて、女子やユースチームのスポンサーも務めている。

 

ロット・ベリソルのサービスコースは、アントワープ州のヘーレンタールスにある。その位置は極秘…というわけではないが、外から見るとただの巨大な倉庫のような建物だった。見学に訪れたのはレースの数日前だったため、チーム車両はほとんど出払っていて、サービスコースの中はガランとしていた。チーム車両がずらりと並び、メカニックやマッサージャーが次のレースへと向けて慌ただしく準備している光景も拝んでみたかった…。

 

 

 

 

 

 

 

 

■レース直前で車両がほとんど出払っていたため、内部はガランとしていた。一角には補給用の飲料やボトルなどが積み上げられていた

 

 

 

 

 

 

 

■事務室の棚にはたくさんのトロフィーが飾られていた。左奥の小部屋では、選手たちがミーティングを行ったりするのだそうだ

 

 

 

 

 

 

 

 

■選手たちのヘルメットやシューズなどが保管されている棚もあった。…まるで部室?

トップチームが使用する機材のすべて


ロット・ベリソルの選手たちが使用している機材を詳しく紹介しよう。自転車はベルギーのトップブランドであるリドレー社と契約し、ヘリウムSL、ノア、フェニックス、TTバイクとしてディーンを使用している。選手は1人につき最低でも4台の自転車が支給される。コンポーネントはカンパニョーロのレコードEPS、フォークは4ZA、ハンドルバーはデダ、サドルはサンマルコ。競技用のホイールはカンパニョーロのシャマル、ボーラ、ハイペロンで、年間150組が使われる。トレーニング用のホイールにはカンパニョーロのゾンダとユーラスが使われている。タイヤはコンチネンタルで、年間1000本を消費する。ヘルメットとサングラスはベルギーのレーザー社製で、ローラー台とボトルはタックス社のものを使用している。ボトルは1シーズンで2万から2万5千本も消費されている。とは言え、ベルギー国内のレースでは、そのほとんどがゴミにはならず、熱心なコレクターたちの飾り棚に収まってしまう。

 








■サービスコースの中心部とも言えるメカニックの作業スペース。ここで勝つためのマシンが準備される

 

 

 

 

 

 

 

 

■作業スペースで整備を待つリドレーのTTバイク、ディーン

 

 

 

 

 

 

 

 

■壁に据え付けられた自転車用のハンガーには、選手の名前が付いている







 

■ベテランメカニックの使い込まれたバッグ。これを見てニヤリとできるのは昔からのレースファンだけ

 

 

 

 

 

 

 

 

■作業スペースで全選手の自転車の詳細データが書かれた極秘(?)ファイルを発見!

 

 

 

 

 

 

 

 

■28選手が所属しているロット・ベリソルでは、ホイールは年間150組使用される

プロチームを支える人々とスポンサー

 

現在UCIプロチームのロット・ベリソルで正式に働いているのは全部で62人。選手は28人が契約し、そのうち19人が地元ベルギーの選手だ。スタッフはゼネラルマネージャーを務めるマルク・セルジャントを筆頭に監督が6人、ドクターが4人、整骨医が2人。メカニックとマッサージャーはそれぞれ8人、バスの運転手が1人。この他にPRや管理を行うスタッフが4人いる。


チームのスポンサーは、チーム名に付いているいわゆるタイトルスポンサーであるナショナル・ロテレイ(ロット)とベリソルの他に、自転車を供給するリドレー、チームウエアーを供給するフェルマルク、マッサージオイルのQM、精肉業者のフレスティフレッシュ、スーパーマーケットのリドルなど、細かい企業を含めると全部で52社にもなる。トップチームを運営するにはどれだけ多くのスポンサーが必要なのか、よくわかった。


この52社のなかには、ビールメーカーのジュピレル社も入っていた。レースで勝った夜は、サービスコースの一角で、スタッフたちがビールで祝杯を上げているにちがいない。

 

 

http://www.ridley-bikes.com/

 

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