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仲間の応援がうれしい! ナカジ編集長 シクロクロス東京参戦記!

2013年2月9日(土)シクロクロス東京2013の初日に、ナカジ編集長が参戦! 初シクロクロスの結果は?!
text●ナカジ photo●Miwako Sasaki

ナカジ編集長、お台場で初シクロクロス!

シクロクロス東京が開催された2月の9日、10日という時期は、自転車雑誌業界の編集者的にはいちばん体力が落ち込んでいる時期。なぜって?それは締め切り直後だから! 逆に言えば、もっとも開放されている時期でもあるんだけどね。そんなベスト?タイミングに開催されたのがシクロクロス東京だ。 昨年の第1回大会は会場が都内ということもあり、せっかくだからどれくらい盛り上がっているのか見に行ってみようと、ロードに乗って観戦に出かけた。すると同じようなことを考えた自転車乗りがたくさんいたようで、知った顔がたくさん。それは自分がメディアの人間だからという理由だけではない。イベントとして盛り上がっていたのはもちろんだが、個人的にいいなと思ったのは、選手と観客の近さだ。会場内を歩けば、連れ立って友人や家族の応援に来ているのであろう人たちを、とても多く目にすることができた。選手はコースを全力で走って楽しみ、観客は仲間を応援することで楽しむ。それまでシクロクロスに出てみようなんて気はなかった自分に、来年は出てみようかな?なんて思わせてくれるほど。

とはいえ、参戦は勢いで決定!

それから1年後の2012年の12月。ちょこちょこおじゃましている下北沢の自転車カフェ「カフェサコッシュ」でマスターと自転車談義を交わしていた時のこと。マスターが「ナカジ、一緒にシクロクロス東京出ない?」このひと言で、前回のシクロクロス東京での思いが蘇る。「いいっすよー!。」不思議と、締め切り直後だし、どうしようかな?という迷いはなく即決。エンデューロという2人で60分走るという、自分のカテゴリーに関係なく参加できるクラスに勢いでエントリーを済ませてしまった。 参加を決めたはいいが、どうしよう?まずはカタチから入るのが自転車乗りの基本(笑)。マヴィックのSPDシューズを買い、MTBからペダルを外してシクロクロスバイクに取り付ける。バイクはブリヂストンアンカーのご好意で、最新のアルミシクロクロスバイクであるCX-6を貸していただいた。ありがたや。レースの当日までは仕事の合間をぬって、自転車に慣れるべくちょっとでも乗り込み。そしてダートを見つけては走ってみる。そして、サイスポ2012年12月号の別冊付録「始めようシクロクロス」を読む。これ大切。 そうそう、担ぎの練習も必要かなと思い、熱中している人はどんな練習をしているのかリサーチしてみたら、公園で自転車を担いでランニングとかしてるそうです。そこまではできなかった・・・。でも走ったあとはマンションの7階にある自宅まで、階段を担いで上がったり、ビルの4階にある編集部に行くときは、階段で担いで登ったりと地道な練習を積んだ。

とりあえずぶっつけ本番でスタートした!

と、出来る限りの準備を積んでいざ当日。自分の参加するクラスは15時30分スタートだが、撮影の仕事で朝から会場入り、コースの下見も済ませた。午前中のカテゴリーに参加した知人にコースの攻略法を聞き、自分のスタートに備える。 エンデューロのルールを簡単に説明すると2人1チームで、交代しながら約1.5kmのコースを60分間で何周できるかを競う。当初の作戦では15分交代で2ローテーションと思っていたのだが、周りからの無茶だ!という意見を反映して、スタート直前に2~3周交代に変更(笑)。スタートライダーは自分。まわりから「緊張してるでしょ?」なんて言われた。もちろんだ。だからレースは楽しい!
舗装されたメインストレートに並ぶ参加者達が号砲一発、一斉に1コーナーに突っ込んでいく。曲がった先はすぐに砂浜だ。ほぼ全員がバイクを降りているので、一気に前が詰まる。押したり担いだりしながら砂場をクリアし、ふたたび舗装路に。と、ここまででかなりの人数に抜かれた! 砂浜に入るときバイクを担ぐ動作と、再乗車するときの動作がもたついていたのだろう。ということに、しばらくしてから気づく。 次は数段の階段を担ぎ上げて再びバイクにまたがる。その先には林間コース。木の根やシケイン(ついたてが置いてあり、バイクを担いで飛び越えなければならない障害物)をクリアすると特製のスペシャライズドブリッジを走り抜けていく。 その後、木立のなかを抜けると、名物の長い砂浜区間に突入。本当に脚のある人は降りずに踏んでいけるのだろうが、自分はさっさと降りてひたすら担ぐ! 自転車乗りはランニングに慣れていないので、すぐに息があがって、おまけに砂に足を取られてふらふら。砂浜の最後にピットエリアがあってそこで選手交代することができる。 レース後に教えてもらったことだが、泥のコースは担いだ方がいいけれど、砂のコースはバイクを押した方がいいんだとか。砂の上では、ただでさえ足が埋まってしまうので、バイクを担ぐと余計に足にかかる重量が増えて埋まりやすくなってしまうから。

周回を重ねるごとにコツがわかる! 仲間の応援がうれしい!

通常のシクロクロスは、競技時間中、常に高い運動強度を発揮することが求められる。でも、エンデューロは交代している間は休めるので、思っていたよりもきつくはなかった。周回を重ねるごとに走り方がわかって、1周1周がどんどん充実してくる!  ただスピードが遅いので、仲間の応援やヤジがよく聞こえる(笑)。 でも、それが楽しいし、いいところを見せなくちゃ! と思いながら走るので、心が折れない。 自分だけで走り回るのではなくて、走っていない仲間とも楽しむことができるのが大きな魅力だ。 一緒に参加したカフェサコッシュのマスターはかなりグロッキーになっていたけれど(笑)。

54チーム中34位? でも来年も参加したい!

結果は8周回(トップは10周回)して54チーム中34位とあまりいい順位ではなかったけれど、マスターとお互いの健闘をたたえ、応援してくれた仲間と語らう時間は、レースに参加してよかったなと思う。久しぶりに新鮮な気持ちになれた。 きっと、来年も開催されるであろうこのイベント。ぜひまた参加してみたい。

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