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ワフーの最新鋭機「エレメントローム」がすごい! カラー画面とリルート機能を搭載

ワフーのGPSサイクルコンピューター・エレメントシリーズに、新機種ROAM(ローム)が追加された。同シリーズの上位機種・エレメントの機能を受け継ぎながら、カラースクリーンを新たに採用し、ナビゲーションのリルート機能を搭載するなど機能の充実を図っている。

自身でもワフーの中堅機種「エレメントボルト」を愛用する“ワフーリガン”のひとり、ライター浅野がファーストインプレッションを行う。


 
text:浅野真則 photo:浅野真則、中島丈博
presented by wahoo

画面はより見やすく、ナビはより使いやすく進化

優れた機能と戦略的な価格でGPSサイクルコンピューター界で存在感を増しているワフーのエレメントシリーズ。特に上位モデルのエレメントとエレメントボルトは、パイオニア・ペダリングモニターのベクトル表示に純正以外のサイクルコンピューターでは唯一対応し、地図上にナビゲーションのルートを表示できる機能も備え、3万円台という価格を実現しており、ガーミン1強の勢力図を崩す有力ブランドと言える。

そんなワフーに新たなGPSサイクルコンピューターが登場した。エレメントロームだ。

このモデルの特徴は、光センサーで明るさの自動調節を行う2.7インチのカラースクリーンを採用したこと。エレメントボルトと比べると本体のサイズもディスプレイも大きい。スクリーンには高い透明度と強度を誇るゴリラガラスを採用しており、好天時の日向でも夜間でも高い視認性を確保していた。ディスプレイの解像度も高まり、数値データやグラフ、ナビゲーション画面のマップなどの視認性が軒並み向上しているのが印象的だった。

 
新型GPSサイクルコンピューター「エレメントローム」
新型GPSサイクルコンピューター「エレメントローム」


カラー表示になるのは、主にナビゲーション画面のマップやグラフなどで、マップでは幹線道路がカラー、それ以外の道路がモノクロ表示だった。スピードやパワーなどのデータ画面は原則的にモノクロで、情報量過多になったり目がチカチカしたりせず、色をこれみよがしに使っているわけではないので、トレーニングに集中したいときも集中力が保てるのは好感が持てる。

さらに、道を外れても自動で再探索を行う「リルート機能」も搭載し、コンピュータ画面上から直接地点を選択してナビゲーションを行うことが出来る機能も備えるなど、一般的なカーナビに近い操作性を実現している。マップデータが無料で提供されている点も魅力だ。

これらの機能を活用すれば、サイクリング中に寄り道したくなったときに新しい目的地をサイクルコンピューターに設定し(設定はサイクルコンピューターでもスマホアプリ「ワフーエレメント」からでも可能)、ナビゲーションを利用することができ、もしルートを間違えてしまっても代わりのルートを提案してくれるので、確実に目的地にたどり着ける。提案されるルートはサイクリングにふさわしい交通量の比較的少なめなルートが選ばれていた印象だった。

それでいてバッテリーライフも最長17時間と、モノクロ仕様のエレメントと同じ。モバイルバッテリーを使って走りながら給電もできるので、ロングライド志向のサイクリストにも安心だ。

 
ナビ画面。地図では主に県道レベルの幹線道路がカラー表示され、ルートは矢羽根で表示される。案内地点が近づくとLEDが光り、画面上に案内地点までの距離と進行方向が表示される。
ナビ画面。地図では主に県道レベルの幹線道路がカラー表示され、ルートは矢羽根で表示される。案内地点が近づくとLEDが光り、画面上に案内地点までの距離と進行方向が表示される。
ルートを外れると、ディスプレイ上のLEDが赤く光って知らせてくれる。それとともにリルートが行われ、すぐに代替ルートが表示される。日本語対応(画面では言語を英語表示にしているためデータ部分は英語表記)
ルートを外れると、ディスプレイ上のLEDが赤く光って知らせてくれる。それとともにリルートが行われ、すぐに代替ルートが表示される。日本語対応(画面では言語を英語表示にしているためデータ部分は英語表記)

ペダリングモニターをはじめさまざまなセンサーとペアリング可能

パイオニアとのパートナーシップにより、ペダリングモニターのベクトル表示が可能
パイオニアとのパートナーシップにより、ペダリングモニターのベクトル表示が可能


トレーニング目線でいえば、パイオニアのペダリングモニターのベクトル表示が可能であることはエレメントシリーズの大きな特徴だ。

ペダリングモニターはペダリングモニターモードでペアリング可能で、それとは別にANT+やBluetooth規格のパワーメーターともペアリングできる。すなわち、特別な設定なしでペダリングモニターもパワーメーターも1台でログが残せるのだ。これはパイオニア純正のサイクルコンピューターSGX-CA600とエレメントシリーズのエレメント、エレメントボルト、そしてエレメントロームにしかできないことだ(ガーミン・エッジシリーズなどとペダリングモニターをペアリングするには、ペダリングモニターをANT+パワーモードに切り替える必要がある)。

他にもワフーのスマートトレーナー・キッカーシリーズとペアリングしてルートのシミュレーションができるのも特徴と言える。アウトドアでのトレーニングだけでなく、インドアサイクリングにも対応するのは魅力だ。

もちろんスピードセンサーやケイデンスセンサー、心拍計なども、ANT+とBluetoothの両規格に対応する。シマノ・Di2やスラム・eタップのギヤ段数表示も可能で、トレーニング用にも必要十分なスペックが備わっている。もちろん、他のGPSサイコンの多くが対応するようになったストラバライブセグメントにも対応している。

ディスプレイの外側のベゼル部分にあるLEDも個人的には気に入っているポイントのひとつ。エレメントロームではエレメントと同様、ディスプレイ上とディスプレイ左側にLEDがあり、主に上のディスプレイはスタートやストップ時、ナビゲーション地点に来たことを知らせる役割を担い、左側のLEDはパワーや速度と連動してパワーゾーンや速度域を知らせてくれる。

パワーメーターとペアリングしてLEDをパワーに応じて点灯するように設定すると、トレーニング中にサイクルコンピューターを凝視しなくてもねらい通りのパワーゾーンでトレーニングできていることが分かるのだ。もちろんこのLED表示はオフにすることもできるので、レース中に自分が今どのパワーゾーンで走っているかという手の内を明かしたくないときにはそうすることも可能だ。

 
本体の操作はすべてハードキーで行なう
本体の操作はすべてハードキーで行なう
同梱のハンドルマウントは空気抵抗低減を意識したデザイン
同梱のハンドルマウントは空気抵抗低減を意識したデザイン

ライバルと比較したときのメリットは多い

最後にエレメントロームのシリーズ内比較や他社のライバル機種との比較をしてみたい。

エレメントロームはサイズや機能的にエレメントの進化版だと言える。価格は4万6000円とエレメントより1万円ほど高いが、機能ではエレメントロームに軍配が上がるので、予算が許すならエレメントロームを購入することを勧めたい。

エレメントボルトとエレメントロームでは、サイクルコンピューターに何を求めるかによってどちらがオススメかが変わる。エレメントボルトは小型軽量で、専用マウントに装着したときに空気抵抗が少ないデザインになっているのが魅力。しかも値段が1万円以上安い。トレーニングやレース向けの機能は同等なので、レースのみで使うのであれば、エレメントボルトも魅力的な選択肢だ。一方、画面表示の見やすさやナビゲーション機能の使い勝手、バッテリーの持ちを重視するならエレメントロームがいいだろう。

他社のモデルと比較すると、エレメントシリーズの強みは「ペダリングモニターに対応すること」に尽きる。同じペダリングモニター対応のパイオニアの純正サイクルコンピューターと比べると、バッテリーライフが長いことが魅力だ。

 
エレメントボルト(左)との比較。一回り大きい本体サイズ
エレメントボルト(左)との比較。一回り大きい本体サイズ


GPSサイクルコンピューターの絶対王者・ガーミン「エッジシリーズ」と比べるとiQアプリによる拡張性やVO2max計測機能がないなど、多機能さという点ではガーミンに一歩譲るが、ワフーはその分シンプルに使えるという風にとらえることもできる。スマートフォンから画面表示などの各種設定ができる点もエレメントシリーズの魅力だ。

GPSサイクルコンピューターは選択肢が多い。ゆえに「これがベスト」という最適解は使用環境やライディングスタイルによって変わる。エレメントロームは、価格や性能を総合的に判断すると、現状では多くの人にとってGPSサイクルコンピューターの有力候補になり得るポテンシャルを秘めている。

 

ワフー・エレメントロームスペック

サイズ/58.4×89×17.8mm
重量/93.5g
ディスプレイサイズ/2.7インチ
バッテリーライフ/17時間
アンドロイドOS&iOS対応
コネクション/ブルートゥース、ANT+、Wi-Fi


同梱品:アウトフロントマウント、ステムマウント、クイックスタートガイド


価格:4万6000円(税抜)

 

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