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ロードバイクで楽に坂道発進するこつ

ロードバイクで苦労しがちな坂道発進。きつい勾配の中、バイクをこぎ出しながらペダルをうまくキャッチし、クリートをはめなければいけないので、難しいのだ。今回は、峠道などで立ち止まってしまい、もう一度走り出さなければいけない場面等で役立つ、坂道発進のこつを紹介しよう。レクチャーしてくれるのは、おなじみプロアスリート&プロコーチの小笠原崇裕さん(プロフィールは記事の最後に)だ。

●この記事を読むのに掛かる時間:5分
動画も見ると:10分


 
text:大宅宏幸(サイクルスポーツ編集部) photo&movie:吉田悠太

止まる前にできればギヤを軽くしておく

最も大切なポイントは、坂道で止まってしまう前にギヤを一番軽くしておくことだ。バイクをこぎ出そうとする以前から、坂道発進の一連の流れは始まっているのだ。「どんな熟練者でも、重いギヤでこぎ出すのは難しいんです」と小笠原さん。

上っている最中に止まるなら、そもそもローギヤ(最も軽いギヤ)に入っていることが多いだろうから、あまりその心配はないかもしれない。しかし、例えば下り坂の途中で一旦停止し、その後上り返す必要に迫られることもあるだろう。そういうときこそ、あらかじめ止まることが分かっていれば、止まる前にきちんと変速しておこう。

しかし、ギヤを軽くする前に突発的に止まってしまうこともあるだろう。うっかりギヤを落とし忘れることだってある。そんなときは、写真のようにバイクの後輪を浮かせて、変速レバーを操作してからクランクを回し、軽いギヤまで落としてから発進の動作に入ろう。

 
止まる前にギヤを一番軽い位置まで落とすこと。下りから上り返す場合も同じだ
止まる前にギヤを一番軽い位置まで落とすこと。下りから上り返す場合も同じだ
止まる前にギヤを落とせなかったら、このように後輪を持ち上げて落とす
止まる前にギヤを落とせなかったら、このように後輪を持ち上げて落とす


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発進するときはだいたい2時の位置から踏み出す

ギヤを軽くしたら、次はいよいよ発進だ。こつは、クランクが2時の位置からグッと踏み出すことだ。こうすると勢いがつきやすく、スムーズに発進できる。

このとき、最初に腰をサドルに載せた状態からスタートしてもいいし、腰を降ろした状態からスタートしてもいい。道路状況や自分の好みに応じて選択しよう。

 
サドルから腰を降ろした状態から発進する方法。①2時くらいから踏み出し②腰を持ち上げつつ発進③サドルに腰を降ろす
サドルから腰を降ろした状態から発進する方法。①2時くらいから踏み出し②腰を持ち上げつつ発進③サドルに腰を降ろす
サドルにまたがった状態から発進する場合も、要領は同じ
サドルにまたがった状態から発進する場合も、要領は同じ


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最初は焦らず"平踏み"でいい

次に、こぎ出してからクリートをはめるまでのポイントだ。坂道だと、なかなかすぐにペダルをキャッチし、クリートをはめることが難しい。ペダルが裏返ったままになってしまったり、裏返らなくてもクリートがビンディングにはまらないままになってしまったりする。

そんなときは、焦らずにひとまずペダルにはまっている方の足で強くこぎ、はまっていない方はほどほどの力でこぎ続け、ある程度スピードに乗せてバイクが安定するまで走ろう。これを"平踏み(ひらぶみ)"と呼ぶ。

 
クリートがペダルにはまらないままこぐテクニックを"平踏み"という
クリートがペダルにはまらないままこぐテクニックを"平踏み"という


ここで焦ってクリートがはまらないまま強く踏んでしまおうとすると、ツルッと滑って転んでしまう可能性があるので、注意しよう。


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勾配が特にきついときは斜め発進

勾配が10%を超えるときは、ギヤを最も軽くしてもどうしても発進しにくいことがある。そんなときは、斜めに発進すると、結果として勾配を緩くする効果があり、スピードに乗せやすくなる。スピードに乗ったら、すぐに方向を修正しよう。

もちろん、前からも後ろからも車(もちろん自転車・歩行者も)が来ていないことが条件だ。しっかりと前方・後方を確認し、安全性に問題がないことを確かめ、臨機応変に対応しよう。

 
勾配がきついときは斜め発進。車が前後から来ていないか、安全確認をしっかり行ったうえで!
勾配がきついときは斜め発進。車が前後から来ていないか、安全確認をしっかり行ったうえで!


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次回の特集では「ロードバイクでパンクしない走り方」を紹介!

次回も引き続き小笠原さんをアドバイザーとして迎え、公道をロードバイクで走るときにパンクしないこつをお教えしよう。お楽しみに。

ADVISER
マルチアスリート&プロコーチ
小笠原崇裕さん

U23 全日本MTB選手権(CX)優勝、エクステラ日本チャンピオンに輝くなど、輝かしい実績を持つマルチアスリート。現在はJCFナショナルコーチを務めるなど、プロコーチとしても活躍している。

 
マルチアスリート&プロコーチの小笠原崇裕さん
マルチアスリート&プロコーチの小笠原崇裕さん

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